ご訪問ありがと前回は、せっかく出会ったすばらしいスタッフのガーンさんが、突然乳癌になってお店を辞めることになったお話をしました。
残されたゲウちゃんと、トヨは力を合わせてがんばろうと誓いあったのですが・・・・なんと、新たな試練が舞い込んできます。
タイの財閥企業からのアプローチ
雨季も終わり、ベストシーズンに入った頃、日本からRENEのS会長とK社長がやって来ました。
二人は中国でのビジネスに乗り出しており、そこでタイでのビジネスに繋がるかもしれないタイ人のCさんとの出会いがあったそうです。
そのため、その人から是非一度タイに来てほしいという話があり、急遽の来タイとなりました。
Cさんは、お父さんがタイ人、お母さんが日本人という方であり、国籍はタイの方ですが日本語がペラペラでした。
タイの自動車部品の大手財閥会社の課長級のポストで働いておられるののですが、その会社が新しく健康部門の別会社を設立されたそうで、今度、その会社の部長級のポストに異動になることが決まっているとのことでした。
そんなことから、様々な健康や美容関連の商品を探されているということで、RENEの生体水を数本サンプルとしてお渡ししたところ、会社の社長や役員の奥様連中からの評判が非常によく、できれば試しに取引をしてみたいということになったのです。
RENEの会長と社長は、その財閥会社との生体水の契約が上手くいったため、タイに来てからも毎日、その方との打ち合わせが続いておりました。
そのため、RENEの店には来ることはなく、そのまま日本に帰ってしまわれるんだろうなと思っていたところ・・・・
なんと、突然、その方を連れてお店に来店されたのです。
K社長の話では、Cさんは
日本式のクオリティーの高いリンパマッサージを、タイ人の大学生達をターゲットに格安値段で提供しているのは、非常に興味深い
ということで、RENEのビジネススタイルにとても興味を持たれたそうです。
そして、どの程度の内容のマッサージをするのかを確認したいということで、奥様とニキビに悩んでいる娘さんを伴ってお店に来られました。
事前に、話を聞かされていなかったトヨは非常に慌てましたが、とりあえずいつも通りの施術をしたところ、奥様も娘さんもたいそうRENEスパのマッサージを気に入って
タイにはこんなマッサージは絶対にないから、流行るよ!!
と太鼓判を押してくれることとなりました。
そして、その後・・・・
とんでもない話が出たのです。
実は、新しく始める健康関連の事業の中で、スパの展開を考えております。
それも、できれば日本式の技術をやりたいと思っており、とある化粧品会社との契約がほぼ決まりかけておりました。
ところが、その会社がタイ進出についてまだ悩まれているような段階だったので、既にタイに進出している企業も念頭に入れて新しく探し出していたところなのです。
といいう話を始めだしました。
そして・・・・
私は、できれば高級志向のスパではなくて、大学生をターゲットにして30分とか40分程度で回転させることができるようなスタイルの、カジュアルな店を5店舗程、大学の周辺でやるのがおもしろいと考えています。
なので、RENEスパのスタイルは私がやりたかった店にとてもマッチしています
と言われたのです。
Toyoは、この話を聞いて、単純に
RENEスパの技術を習いたいということ?
それともフランチャイズでやりたいということ?
なのかな?と思いました。
おそらく、この時点では、S会長もK社長も、Rさんもそういう話を提案しようとしているのだろうなと思いました。
ところが!!
次に、Cさんが言いだしたのは・・・・・
このお店の権利を買い取りたい
というものでした!!
これには一同、びっくしました!
そして、さらに
できれば、技術指導のために、トヨさんには、私共の会社に移っていただきたい
と言い出したのです。
いやいや、ちょっと待ってくださいよ〰。
突然そんなことを言われても。
ということで、生体水の販売契約を結ぶ話が、お店の売却にまで急上昇してしまい、トヨにはこの展開は良い事なのか、悪い事なのかの判断もできないくらいのびっくりな出来事となりました。
S会長は、今までのタイ人スタッフに振り回された件もあって、タイ人を雇って指導させるのはタイ人の上司の方がいいのではないかという思いを抱いておられたようで、売却の話にはかなり気持ちが揺らいでおりました。
ただ、社長のKちゃんは
私はトヨちゃんに、タイでスパの仕事をしてもらうためにRENEに来てもらったんじゃないよ
ただ、現状で黒ガリンガルの市場を確保する必要があるし、それにはRさんと協力してやってもらう人が誰か必要やったし、Rさんと一緒に黒ガリンの仕事をしてくれたその上で、トヨちゃんがスパの経営もしてくれることになって、私はとてもありがたいと思っているよ。
内容を入力してください。でも、S会長が言うように、言葉も通じないタイ人を指導するのは大変だということもあるし・・・・
せっかくここまでRENE式のリンパマッサージとして育てて来た苦労を活かすためには、タイ人が経営してくれる店で、先生という立場で働くほうが、この先トヨちゃんにとっては楽なんじゃな?
何年も指導するわけじゃないから、お店は売却して、トヨちゃんは、新しいタイの会社に1年か2年程、RENEからの駐在員という形で行って、タイにRENEのリンパマッサージを広めるというのは、1つの挑戦としては面白いかなと・・・私は思い出してるねん。
という本音を話してくれました。
確かに、トヨはエステシャン、セラピストになるためにタイに来たのではありません。
黒ガリンガルという、凄い効能の生薬を使って、化粧品やサプリメントを開発して販売する仕事をKちゃんと一緒にしたかったから、警察を辞めてRENEに入る決意をしました。
けれど、その原料を仕入れるところにまで関わらせてもらったことで、
私は、タイで川上(上流)部門の仕事を担当して、川下(下流)の日本のRENEの開発営業部門に引き継ぐのも面白いかもしれない
と感じました。
その中で、原料の仕入れに平行して日本式のリンパマッサージをタイに広めるという仕事をしていくことは、とてもやりがいがあると感じていました。
なので、タイ人セラピストの指導をするためだけに、他の会社に駐在として行くことは、やはり心が動きませんでした。
それは、トヨがやりたかったこととは違うからです。
けれど、RENEはまだ会社を設立して1年あまりです。
RENEという会社の地盤固めのために、他のタイの会社で勉強することが必要なことであるのなら、会社という組織の人間として受け止めるしかないのかな
そと考え始めていました。
なので、この後、命令が出れば行くしかないと覚悟を決めました。
とりあえず、トヨが行くかどうかは別として、会社の資産査定等をするということになり、この件は継続案件となりました。
ところがこの時に、Cさんは
うちが買い取った後の会社としての営業方針があるから、きっちりと契約が済むまではあまり積極的に営業はしないでほしい
できれば、お店はやっていないようにカーテンも閉めて、閉店したかのように見せてほしい
と、トヨにほぼ命令するようなことを言って帰られたのです。
Rさんは、売却の話を聞いた時から、すでに大激怒状態であり
事前に何の話もなく、いきなり店に来て、買収の話をするなんてありえないでしょ?
しかも、まだ売却するかどうかも決まっていないのに、カーテンを閉めろだの、積極的に営業するなだの、あいつに言われる筋合いはないですよ!!
もし、トヨさんが、その会社に移ったら僕はもう、黒ガリンガルの仕入れの仕事は辞めさせてもらいます。
と言い出したのです。
Rさんからすれば、会長が、そのタイ人の人に上手くのせられているとしか思えなかったそうです。
あいつは、絶対に裏のあるタイ人ですよ!!
と言って、彼を最初から全く信用しませんでした。
売却話がとん挫するとすべてを放り出して逃げたCさん
そして・・・・、この話はどうなったかといいますと・・・
ほぼ半年間、売却の契約条件が折り合わないだの、トヨの給料額が合わないなどと言っては決まらない状態が続きました。
士気の下がったトヨやRさんは、
きちんと決まるまでは何もしない
という反抗期状態になっておりました。
おまけに、一緒に新しい会社に移ってくれると決意してくれていたゲウちゃんも、辞めてしまうこととなり、本当に休業せざるを得ない状況にまでなってしまったのです。
そして、最終的には、そのタイ人は・・・・
健康関連事業はとん挫してしまったので、僕は今の会社を辞めて、別の会社に移ります。
後のことは、僕は関係ないので知りません。そちらで勝手に話をつけてください
と平気でS会長を目の前にして告げると、全てを放り投げていなくなってしまったのです。
これには、S会長も
首を絞めて殺してやろうかと思ったくらい頭にきたよ
と言って怒り心頭で、その後病に伏せる位のショックを受けられました。
この件があってから、S会長は、RENEスパの経営からは一切手を引くこととなりました。
そのため、トヨが日本のRENEを退職して、タイのRさんの会社の役員になり、タイの会社は黒ガリンガルの買い付けと輸出事業を二人でやっていくことになりました。
そしてスパの経営は、半年間振り回されてほぼ休業状態で悲惨な状況でしたので、また一からスタートということになってしまいました。
こうなったら、もうトヨちゃんの思うようにやってみて
とKちゃんに言われながらも、再び振り戻しにもどったスパ経営は、なかなかうまくいかず悲惨な状態が続くこととなります。
ということで、この後、ナコ先生ことナツコの力を借りることになっていきます。
しかし、その前に、あの娘のように可愛いゲウちゃんまでも、どうして辞めてしまったのか・・・そのことを次回お話ししたいと思います。
元女性警察官コンビがバンコクでスパ経営物語の目次はこちら
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