理学療法士のプロイちゃんのハイレベルな技術にびっくりぽん!!(元女性コンビがバンコクでスパ経営物語56話)

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トヨが、バンコクで始めたスパを閉めようかどうか思案していたところ・・・

大手のホリスティク医療センターから、非常勤でリンパマッサージの先生として来てほしいという話が舞い込みました。

そして同時に、その病院で働いていたマネージャーのプロイちゃんが、その病院を辞めるのでRENEスパで働かせてほしいと言ってきました。

なんとも急な展開に、あたふたしているトヨですが・・・・

前回の記事はこちらから

ホリメスティック医療センターからのお誘いが来たトヨ・・さてさてどうする?(元女性コンビがバンコクでスパ経営物語55話)
前回は、ナコ先生ことナツコが、本格的に整体&頭蓋仙骨療法の勉強を始めたというお話しでした。 ☟ 前回の記事はこちらから 持前のセンスと日々の努力で、メキメキ整体師&頭蓋仙骨療法士としての腕を上げていたナツコですが・・・・・一方でバンコクのト...

ということで、今回は理学療法士のプロイちゃんがどれほど優秀な子であるかということと、医療センターで働く決心をしたトヨに待ち受けていた最初の試練についてご紹介したいと思います。

 

今までのスタッフとレベルが違いすぎる理学療法士のプロイちゃん

さてさて、新しく採用した理学療法士のプロイちゃんですが、なんともハイレベルな凄い子でした。

 

どう考えても、うちのスパに来てくれるようなレベルの子ではありません。

資格も理学療法士の国家資格の他にも色々と持っており、前の職場ではトヨよりもはるかに高給取りでした。

 

お店に来てすぐに、プロイちゃんは

 

先ずは私の技術がどういったものか見てください。

 

 

ということで、トヨに全身の理学整体をしてくれました。

なんですか~この技術は!!!

タイマッサージとも、日本で受けて来た整体とも全く違います。

少し痛いけれど、すごいテクニックです。

 

 

終わると、筋肉の可動域が大幅に広がっています

あんなに硬かった筋肉が、とても柔らかくなっています。

 

toyo
toyo

本当に、これ私の筋肉なの??

・・・と、とにかく彼女の技術は驚きの連続でした。

 

更に、彼女はとても性格が良くて、明るくていつもニコニコしています。

 

 

今までの子は、「ヌアイ、ヌアイ(疲れた)」と、仕事をするたびに疲れたと愚痴を言う子が多かったのですが、プロイちゃんは本当に楽しそうに仕事をします。

 

それを見ているだけでも、元気になります。

また、とても賢くて、英語もペラペラだし、前の病院ではアラブ人の患者さんが多かった関係でアラブ語も少しできるようです。

 

さらに、ダウン症の子供達に勉強や運動を教える資格や、動物の整体、老人の誤嚥を防ぐための口腔内マッサージ等の資格も持っているそうで、私が出会ったタイ人の中では、通訳のアリアさんに次ぐ凄いタイ人です。

 

また、彼女にリンパマッサージを指導するため、彼女がモデルとして呼んだのが、後輩の理学療法士の女性2名であり、その子達もトヨがお誘いを受けているホリスティク医療センターで勤務している子達でした。

 

ただ、先日トヨが訪れた本店での勤務ではなく、ランシットという場所にある病院で働いている子達でした。

そのランシット店が改装のため、1週間程閉店することになったため、その間、ためていた有休を処理することになり、1週間連続でモデルさんとして来てくれることになったのです。

 

ひとりはポンちゃんという、26歳の子で、プロイちゃんの大学の後輩になります。

もうひとりが、エムちゃんという、24歳の子で、ポンちゃんが指導している子になります。

 

ポンちゃんもエムちゃんも、プロイちゃんとは正反対の物静かな子達ですが、二人共、礼儀正しく、素直な感じの良い子達でした。

 

そして、プロイちゃんのリンパマッサージの指導が始まったのですが、さすがに一流の整体の技術を持った子であるだけに、いとも簡単に技術をマスターしてしまいました。

また、ポンちゃんもエムちゃんも、リンパマッサージに興味深々であり、3日目にはトヨがいなくても3人で勝手に練習をするようになっていました。

そんな時に、ちょうど受付スタッフのニッさんがバンコクに用事があって戻ってきており、お店に顔を出してくれました。

 

ニッさんは、おじいさんの具合がますます悪くなっているということで、まだまだ当分復帰できないことを、とても申し訳なく思ってくれいたのですが、プロイちゃん達を見てからは、

 

すごい子達ですね。

メㇺやジジとは大違いだわね。

 

よかったわ。

これで私も安心して休ませてもらえます

 

 

と、とても安心したようで嬉しそうにしていました。

 

プロイちゃんは、整体の仕事が大好きだということで、

 

体の具合が悪くて不機嫌な顔をしている人が、私のマッサージを受けて、帰るときには笑顔でハッピーになってくれる姿を見るのが私の生きがいです

と言っていました。

 

さらに、

お金ではなく、人を助けるために私は新たな技術を身につけたいのです。

 

なぜなら、私はこのマッサージという仕事が大好きだからです。

 

なので、あの医療センターにそのまま勤務していたら、社長のために働くことになってしまい、私のやりたいことからはどんどんとかけ離れていく毎日になっていました。

 

RENEスパで雇ってくださってありがとうございます

とトヨに何度もお礼を言うのです。

 

そして・・・

もし可能なら、今すぐではなくていいので、後々、モデルで来てくれていたポンちゃんを一緒に雇ってくれませんか?

 

ポンちゃんもエムちゃんも、もうすぐ医療センターとの契約が切れます。

 

エムちゃんは、まだまだ新米ですが、ポンちゃんはチーフをしていた子なので、私に負けないくらいの整体の技術を持っています。

という話をしてきたのです。

 

どうやら、理学療法士さん達の世界は、女性同士の世界で複雑であり、数が多ければ多い程、派閥もあって仕事しずらい世界のようです。

大人しいポンちゃんとエムちゃんは、どうも、その激しい女同志の世界に馴染めず、ずっと辞めたい、辞めたいと言っているとのことでした。

 

このお願いを受けてトヨは、

toyo
toyo

ポンちゃんも雇うとなると・・・・

 

これはますます、この子達にお店を任せて、私は、医療センターで修業してきなさいということなんだろうな~

と思いました。

 

それで始めて、医療センターのオーナーであるウイチャダーさんからお誘いの話しが来ていることをプロイちゃんに話をしました。

 

ところが、プロイちゃんはとても驚き、そしてみるみるうちに顔つきが曇って来ました。

 

そして

Toyoさん、その誘いを受けるんですか?

 

私は、あまり賛成しません

と言うのです。

 

toyo
toyo

え、えっ〰。

 

長年、その医療センターで働いていたプロイちゃんが反対って、この話はそんなにやばいレベルの話なんだろうか??

 

プロイちゃんが言うには、

オーナーのウイチャダーさんは、性格は悪い人ではありませんが、仕事のやり方に問題があります。

 

なので、トヨさんが絶対に傷つくと思います。

 

私は、トヨさんにタイ人ってひどい国民って思われたくないです

確かに、あの病院のシステムや技術は、タイ、いいえ世界でもトップレベルだとは思います。

 

使用している医療機器も、世界有数の凄いものばかりですし、理学整体も、毎日毎日、すごい訓練をさせられますので、どの子もかなりのレベルです。

 

なので、その整体の技術をトヨさんが学べることは、トヨさんにとってプラスにはなると思います。

 

トヨさんが、整体の技術を学ぶために、他のすべてを犠牲にしても良いという覚悟があるなら、行く価値はありますが、けっして楽しい職場ではないですし、かなり辛抱をしいられる世界ですよ

ということでした。

 

 

後に、プロイちゃんの助言の意味が、身に染みるほど良く分かったトヨですが、この時は

toyo
toyo

とりあえず1年だけの契約だし、非常だし、

どんな世界か覗いてみるのもありかな?

という興味の方が勝っておりましたし、

toyo
toyo

プロイちゃんだけじゃなくて、ポンちゃんもRENEスパに来てくれるなら、もう行くしかないでしょ!!

と、ほぼ気持ちは決まっておりました。

 

そんなことから医療センターのオーナーであるウイチャダーさんに、働かせてもらうという返事をしたのです。

 

トヨが勤務する予定の、トンロ―の新しい病院については、2017年4月にオープンするということでした。

 

バンコクRENEスパでのビジネスビザと労働許可証が、あと1ヶ月で切れてしまう状態だったので、ビザが切れるまでに、新しいビジネスビザと労働許可証を用意する必要がありました。

なによりも、異国で働くトヨにとっては、ビザと労働許可証が命の次に大切なものだったので、そこを何度も念押しした上で、返事をしてから1週間後に、契約の書類を交わすこととなったのですが・・・・・・

 

なんと・・・

このビザで最初に躓いてしまい、大変な目に遭いました。

 

プロイちゃんの言っていた、「ウイチャダーさんの仕事のやり方には問題がある」という言葉が、頭の中でなんども繰り返されました。

 

ビザの有効期限が迫っているのに!!

契約書を交わしたというのに、それから1週間経っても、ビザに関しては何の連絡もありませんでした。

実施に、トンローの医療センターで働くのは1ヶ月半程先でしたが、先にビザを準備してもらわないと、今のビザが切れたらトヨはタイにはいられません。

 

なので、何度も何度も、Rさんやベル君を通じて、ウイチャダーさんに催促しましたが

 

エージェントにやらせている

という返事だけで、いつ頃になるのかすらわかりません。

 

業を煮やしたトヨは、Rさんとベル君と一緒に、プラカノンの本店へと足を運びましたが、ウイチャダーさんにはなかなか会えません。

 

あと30分した話をすると言っているので、待合室でお待ちください

と言われてから待つこと

1時間、2時間、3時間・・・

なんと・・・・6時間待ってやっと部屋に通されました!!

 

途中で、Rさんとベル君に申し訳なくなり、もう帰りましょうと言いましたが

Rさん
Rさん

ウイチャダーさんと会わない事には、全然話が進まないでしょ。

ということで、二人共、ぷんぷん怒りながらも、一緒にウイチャダーさんの体が空くまでまってくれました。

でも、30分待ってといいながら、平気で6時間も待たせる神経は並みの感覚ではありません。

この時点で、かなりずれているってことを、もっと慎重に判断するべきでした。

 

ウイチャダーさんと会うことができて、ビザがどうなっているのか確認したら、彼女はエージェントに任せているのでわからないということで、目の前からエージェントに電話をしてくれました。

すると、書類を整えるの時間がかかっているから、あと2週間かかるということでした。

 

toyo
toyo

2週間って、ビザが切れちゃいますよ~

なので、ビザが切れることを伝えてもらったら、

 

エージェントは、ビザが切れた時点で、一度シンガポールかラオスに出てノービザで戻ってきてくれと言ってます。

と言われました。

 

toyo
toyo

ちょっと待ってよ~。

 

一度、海外に出るのが嫌だから、ビザ切れる前に手続きをしてくれと、あれほどお願いしたのに!!

ということで、なんとかビザが切れるまでに手続きをしてもうらように、ウイチャダーさんから、再度エージェントにお願いしてもらい、そして、なんとか期限内に書類が整ったのですが・・・・・

 

なんと、そのエージェントは、

やはりタイ国内では手続きはできないので、海外の大使館でビザを取って来てくください

と言い出したのです。

 

そのエージェント大丈夫なの?

すぐにRENEスパの時にビザを取ってもらったエージェントに連絡をしたら、国外に出なくてもタイ国内で取れると言ってくれていましたが、ウイチャダーさんのところのエージェントは、「ダメだ。できない。」の一点張りです。

 

ウイチャダーさんの会社が契約しているエージェントだから、その通りに従わないといけないということになり、仕方がないので結局、シンガポールまでビジネスビザを取りに行くことになってしまったのです。

 

もちろん、交通費や宿泊代は出してくれないので、本当に余計な経費がかかってしまいます。

 

・・・ということで、仕方なく、トヨは数日後にシンガポールへと旅立つことになったのです・・・・・・が、このシンガポールでも大ハプニングが!!

 

妹から

「姉ちゃんには、なんでそんなに問題ばかり起こるの??

普通、そこまで色々と問題は起こらないやろ?

あまり良くないよ~というサインなんと違う?」

と言われてしまいましたが、確かに・・・・問題が多すぎます。

 

ということで、次回は、シンガポールでのハプニングをお伝えしたいと思います。

 

お店のご紹介元女性刑事コンビがスパ経営物語
バンコク リンパマッサージ&理学整体スパ RENE
小顔&リフトアップマッサージ、リンパ痩身、理学整体、内臓整体、頭蓋仙骨療法、頭蓋マッサージ、チベット式足裏温灸マッサージ等「美と健康」をテーマにしたオリジナル施術をご提供する日系スパです。スタッフはタイの国家資格を持つ女性理学療法士です。
この記事を書いた人
「バンコクリンパマッサージ&理学整体スパ RENE」店長 Toyo

元奈良県警の女性刑事から転職した変わり種セラピスト(大阪出身奈良県在住、現在バンコク在住)

20年間強行班係(殺人・強盗・強姦等の凶悪犯罪を取り扱う係)の刑事として仕事をしてきたため、検視や解剖業務に携わることが多く、人体や健康に非常に興味を持ち解剖学や生理学等の勉強に励み、健康管理士や心理カウンセラーの資格も取得しました。

その後、友人や同僚等、家族などを相次いで癌や心筋梗塞等で亡くしたことをきっかけに、健康関連の仕事をしたいと考えるようになりました。そして、友人が健康食品&化粧品製造会社であるRENE(レーネ)を起業する際にスカウトされて転職を決意しました。

タイにはサプリメントや化粧品の原料となる「山の神様の贈り物」と呼ばれる黒ガリンガルを買い付けるためにやってきましたが、本格的に黒ガリンガルの輸入を開始するためタイで会社を設立することとなり、その際、会社の事務所と併設したリンパマッサージスパを開店しました。

しかし最初はタイ語ができないこともあり、タイ人スタッフに翻弄さる日々が続き、騙されたり、お金を盗まれたり、お客さんが来ない日が続いたり…と、ハチャメチャなスパ経営を行っておりましたが、1年後にはタイで有名なホリスティック医療センターのオーナーに、取得している資格や知識、リンパセラピストとしての技術が認められ、同センターに招かれることとなりました。そこで日本式のリンパマッサージの技術指導に当たるとともに、世界最先端のホリスティック医療や理学整体を学びました。

現在は再びRENEスパに戻り、ホリスティック医療センターで学んだ知識を活かして、国家資格を持つ理学療法士達と共に、リンパマッサージと理学整体をメインとした数々のオリジナル施術を考案し、「美と健康」をテーマとした施術をみなさまにご提供しております。

スパを経営するまでの詳しい経緯はこちら

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