ワークパミットの取り方がわからない?そんなエージェントいるの?(元女性コンビがバンコクでスパ経営物語61話)

お店のご紹介
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前回は、トヨが契約することとなった、トンローのホリスティク医療センターをご紹介させていただきました。

 

前回の記事はこちら

なんとかオープンしたトンローのホリスティク医療センターをご紹介します(元女性コンビがバンコクでスパ経営物語60話)
前回は、RENEスパでプロイちゃん、ポンちゃん、エムちゃんの理学療法士3名を雇用することになり、トヨはタイの病院の新オープンに向けて、スタッフにリンパマッサージの指導をする・・・という状況についてお話しさせていただきました。 前回の記事はこ...

 

さて、トンローの病院はオープンはしたものの、運営上のシステム的なものは何も整っていいない状態でした。

 

ウイチャダーさんの次女が責任者であり、

その下に

施設管理マネージャーとしてお局のノンさん、その下にチーフとして通訳のヌンさん

 

施術部門のマネージャーとしてトヨが置かれ、

トヨの下にチーフとして理学療法士のオップちゃん

 

という相関図は出来きていたものの、ウイチャダーさんがスタッフに説明してくれるわけでもないので、誰も日本人のトヨがマネージャーだとは知らない状態でした。

 

トンロー店の施術スタッフは、

 

理学療法士は

オップちゃん、ギックちゃん①、テウちゃん、もう一人同じ名前で新人のギックちゃん②

の4名

 

セラピストは

チーフのアップルちゃん

1名のみ

 

アシスタントとしてミャンマー人が2名

 

の7名でしたが、3ヶ月後にプーケット店がオープンする予定だったので、プーケット店に行くことになっている

理学療法士のウンちゃん

セラピストのニンさん

の2名がお手伝いで来てくれていました。

 

そして、お局のノンさんに、通訳のヌンさんの2名、非常勤勤務のトヨも含めると、全員で12名体制となりました。

 

こんな小さな体制の病院でしたが、すでに派閥が出来ており

 

① お局のノンさんを頭とする、セラピストのアップルちゃん、セラピストのニンさん、理学療法士のテウちゃんの派閥

② マネージャーの理学療法士であるオップちゃんを頭として、理学療法士のギックちゃん①、ギックちゃん②の派閥

 

と真っ二つに分かれていたのです。

 

プーケット店のマネージャーとなる予定の理学療法士のウンちゃんは、本店の最大派閥であるプーちゃん派閥の副組長的な存在だったので、どちらにも属しておりませんでしたが、両派閥の間に挟まれてとても大変そうでした。

 

スタート地点から、派閥の火花が飛び交っており、暗雲が立ち込めておりました。

 

トンローの病院は、オープンの翌日から1ヶ月は休みなしで営業することが決まっており、トヨもウイチャダーさんから、その間は非常勤といえども特別に毎日通ってもらわないといけないと言われていました。

けれど・・・すでに指導に来ていた4月を含めると、2か月間全く休みなしということになりました。

しかも、前回もお話したとおり給料はもらっていませんでした。

 

途中から、通訳のヌンさんが来てくれたので、気持ち的にはかなり楽になりましたが、フェイスマッサージには、有名な歌手やら、女優やらが入れ替わり来るため、結局ほとんどトヨがしないといけない状態であり、このままトンローの病院に常駐させられるのではという不安がよぎりました。

 

(この子はタイで人気のアイドル歌手だそうです。年齢は15歳位。普通の子供にしか見えません。名前は忘れちゃいました。)

この子は、タイでいくつもの賞を受賞している有名な歌手のイムちゃん。

彼女はとても綺麗で感じの良い子でした。

 

彼女はその後、RENEスパにも来てくれました。

 

そして・・・・問題は、この時点でトヨの労働許可証がまだ下りていないということでした。

 

toyo
toyo

労働許可証がないので、私は働けない。

 

フェイスマッサージをするのは違法になるのでやれない

とウイチャダーさんに抗議しましたが、金儲けのことならどんな手段を使ってでもやる彼女には通用しません。

 

もうすぐ下りるから大丈夫。

数日間なら違法にならない

等と適当なことを繰り返して言われ、オープンからもう1週間経とうとしているのに、まだ労働許可証が貰えませんでした。

 

すでに、3ヶ月のビジネスビザの有効期間が満了となる日が近づいていたため、トヨは管理マネージャーとなるノンさんに、通訳のヌンさんを交えながら、なんとか対処するように文句を言いました。

 

ノンさんは、ビザのエージェントに何度も電話連絡をしてくれましたが、帰って来る返事は

トンロー店は、新しく設立した会社になるため、会計書類が整わず労働許可証は下りないかもしれない

と言う、この時期になって、信じられないような内容の返事が返ってきました。

 

toyo
toyo

はぁ?

今ごろ、何を言ってるの?

頭に来たToyoは、とことん食い下がりましたが、その経緯で分かったことは、書類に手間取っていて未だに、未だに労働局に申請にすら行けていなかったのです。

 

このことがわかったのが、もうビザが切れる1週間前でした。

toyo
toyo

ビザが切れるまでには何が何でも労働許可証を貰ってもらわないと、私は不法滞在になる

と何度も言いましたが、そのエージェントは、驚いたことに

ビザが切れたら、もう一度シンガポールかラオスに取りに行けばいいじゃないですか?

と言うのです。

 

もうあほらしくて、このエージェントには任しておけないと思い、RENEのRさんに相談してRENEスパで使っているタイ人エージェントに連絡を取ってもらい現状を相談してもらいました。

 

すると、RENEスパのエージェントは「僕ならすぐに取れるよ」と返事してくれたので、通訳さんからウイチャダーさんに連絡してもらい、エージェントを変えてもらうことにしました。

 

そして・・・・それから4日後、すべての書類が整い、5日後にはいとも簡単に労働許可証が取れてしまったのです。

 

最初にRENEスパでビザの取得をお願いした時も、このエージェントの仕事の早さにはびっくりさせられたのですが、今回も本当に早い仕事ぶりを見せてくれました。

 

 

結局、ウイチャダーさんが頼んだエージェントは、ミャンマー人等のビザは取ったことがあるものの、日本等の先進国の外人のビザの取り方が良く分からなかったみたいなのです。

 

それでも、できないことをできると言うのがプライドの高いタイ人の特徴です。

あのまま、そのエージェント任せて置いたら、1年経っても許可証は取れなかったと思います。

 

そして、その後、1年のビジネスビザもRENEのエージェントに頼んで、すんなりと取得することができたのですが・・・・・

 

なんと、労働許可証と1年分のビザの手続き費用の請求が、ウイチャダーさんからトヨのもとに来たのです。

 

しかも、あの使えないエージェントに支払った分まで含めて、約5万バーツ程(16〰17万円位)の請求です。

 

toyo
toyo

もう、笑うしかありません。

どんなけブラックな人なんでしょう!!

 

結局、契約書を持参して、通訳さんを引き連れてウイチャダーさんに怒鳴り込みに行ってやりました。

toyo
toyo

ワーパミは、ウイチャダーさんの会社できちんと取るという話だったから契約したのであり、ちゃんと契約書にもそのことは織り込まれてあります。

 

 

toyo
toyo

確かにビジネスビザは、トヨが交通費も自腹でシンガポールまで取りに行きました。

 

本来は、それもウイチャダーさんに請求するところなのですが、その代わりということでRENEの化粧品を大量に購入してくださったので請求しなかっただけですよ。

 

この化粧品を購入というのは、RENE製のバラの生体水をウイチャダーがとても気に入り、100本購入してくださったのです・・・

けれどこれも料金の支払いが滞り、やいやい請求してもなかなか払ってもらえず、ベル君からも催促してもらってやっと5か月後に支払ってもらうことができました。

 

そんなことから、トヨがシンガポールへの交通費を請求しなかったことを覚えていて、今回も上手くいけば自腹で払わせようという魂胆が見え見えでした。

 

ウイチャダーさんは、契約書を見ると

あら、そういう契約だったの?

忘れていたわ。

仕方ないわね。

こちらで払っておくわ。

と、いとも簡単に手の平を返したのです。

 

忘れていたのというのは完全に嘘です。

トヨは、あまりタイ語も喋れないので、とても性格が大人しいと思われており、請求書を渡せば黙って支払うかもしれないと考えたにすぎません。

 

タイ人は、ダメでもともと。

上手くいけば儲けもの

といったところがあり、平気でこういうことを言ってくるのです。

 

それは、良くできたうちのスタッフでも同じであり、

〇〇をしたらコミッションはもらえますか?

と平気で聞いてきます。

 

貰えはずなどないことは、わかっているのですが、それでももしもらえたらラッキーだという位の気持ちで、簡単に聞いてくるのです。

 

駄目だと返事すると

マイペンライ、マイペンライ(大丈夫です)

聞いてみただけなので

とすんなり引き下がります。

日本人には本当に理解しがたい点ですが、これはタイ人にとっては普通のことなので、彼女達が欲深いわけでもずうずうしいわけでもありません。

 

でも、ウイチャダーさんの場合は、普通のタイ人とは違い計画的で、できるなら1バーツも払いたくないというのが本音だと思います。

 

そんなことから、元々ウイチャダーさんの下で働いていた、RENEスパのスタッフ3名が

 

ウイチャダーさんと仕事をしたら、トヨさんが傷つく

と心配してくれた理由がわかってきたような気がしました。

 

笑顔で嘘をついて、平気で手の平を返す・・・・

このウイチャダーさんのブラックなやり方に、この後も何度となく振り回されることとなるのです。

 

お店のご紹介元女性刑事コンビがスパ経営物語
バンコク リンパマッサージ&理学整体スパ RENE
小顔&リフトアップマッサージ、リンパ痩身、理学整体、内臓整体、頭蓋仙骨療法、頭蓋マッサージ、チベット式足裏温灸マッサージ等「美と健康」をテーマにしたオリジナル施術をご提供する日系スパです。スタッフはタイの国家資格を持つ女性理学療法士です。
この記事を書いた人
「バンコクリンパマッサージ&理学整体スパ RENE」店長 Toyo

元奈良県警の女性刑事から転職した変わり種セラピスト(大阪出身奈良県在住、現在バンコク在住)

20年間強行班係(殺人・強盗・強姦等の凶悪犯罪を取り扱う係)の刑事として仕事をしてきたため、検視や解剖業務に携わることが多く、人体や健康に非常に興味を持ち解剖学や生理学等の勉強に励み、健康管理士や心理カウンセラーの資格も取得しました。

その後、友人や同僚等、家族などを相次いで癌や心筋梗塞等で亡くしたことをきっかけに、健康関連の仕事をしたいと考えるようになりました。そして、友人が健康食品&化粧品製造会社であるRENE(レーネ)を起業する際にスカウトされて転職を決意しました。

タイにはサプリメントや化粧品の原料となる「山の神様の贈り物」と呼ばれる黒ガリンガルを買い付けるためにやってきましたが、本格的に黒ガリンガルの輸入を開始するためタイで会社を設立することとなり、その際、会社の事務所と併設したリンパマッサージスパを開店しました。

しかし最初はタイ語ができないこともあり、タイ人スタッフに翻弄さる日々が続き、騙されたり、お金を盗まれたり、お客さんが来ない日が続いたり…と、ハチャメチャなスパ経営を行っておりましたが、1年後にはタイで有名なホリスティック医療センターのオーナーに、取得している資格や知識、リンパセラピストとしての技術が認められ、同センターに招かれることとなりました。そこで日本式のリンパマッサージの技術指導に当たるとともに、世界最先端のホリスティック医療や理学整体を学びました。

現在は再びRENEスパに戻り、ホリスティック医療センターで学んだ知識を活かして、国家資格を持つ理学療法士達と共に、リンパマッサージと理学整体をメインとした数々のオリジナル施術を考案し、「美と健康」をテーマとした施術をみなさまにご提供しております。

スパを経営するまでの詳しい経緯はこちら

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