スタッフの里帰りに同行することに・・・元女性警察官コンビのスパ経営物語 第22話

お店のご紹介
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登場人物
トヨ : バンコクRENEスパの日本人店長(この物語の主人公で元警察官)
ナツコ(ナコ先生)頭蓋仙骨療法士&整体師 (この物語の主人公で元警察官)
Rさん:RENEスパの共同経営者(タイのRENEの日本人社長、黒ガリンの輸出担当)
ポックちゃん:Rさんが探してきた新しい18歳のスタッフ(タイマッサージ店マッサージ師)
ポックちゃんのお母さん:ナコンサコーンという東北の田舎町に住んでいる。生活が苦しいのでポックちゃんにはバンコクでそのまま働いていてほしいと願っている。 

 

ご訪問ありがとうございます。

 

開店から、ほとんど体制が進んでいないバンコクRENEスパですが、元タイマッサージコンビの接客のひどさから、このままではいけないということで、再びToyoはバンコクに行き、通訳を入れての接客指導となりましたが・・・

 

元タイマッサージコンビは、全くやる気なし・・・で、ふたりの横柄さには太刀打ちできずに大失敗に終わりました。

 

そのうえ、段々と働くのが面倒になってきたポックちゃんは、田舎に帰りたいと言い出し、毎日泣いてばかりです。

ポックちゃんのお母さんと電話で相談して、一度、田舎に帰らせることになりましたが、なんと、お母さんからの依頼でRさんととよも同伴することになりました・・・。

 

前回の記事はこちら

ホームシックで働かない19歳のタイ人スタッフ・・・元女性警察官コンビのスパ経営物語 第21話
登場人物 トヨ : バンコクRENEスパの日本人店長(この物語の主人公で元警察官) ナツコ(ナコ先生):頭蓋仙骨療法士&整体師 (この物語の主人公で元警察官) Rさん:RENEスパの共同経営者(タイのRENEの日本人社長、黒ガリンの輸出担...

田舎に帰る前日に見たタイ人女性の不思議?

 

田舎に帰れることがわかったポックちゃんは、その日から急に機嫌が良くなりました。

 

「タイ人の女性は小学4年生だと思いなさい」と、タイに住むある日本人から言われたことがありましたが、本当にびっくりするほど精神年齢が低いことを感じました。

 

田舎に帰る前日、Rさんととよが夕食を食べに行っている時に、Rさんの携帯電話にポックから電話が来ました。

ポックちゃん
ポックちゃん

今、マーケットに明日持って行くカバンを買いに来た。

お店に忘れ物をしたので迎えに来てほしい

というものでした。

 

これを聞いてRさんは、大激怒!!

Rさん
Rさん

なんで、あいつの忘れ物まで俺が付き合わないといけないんですか?

 

ということで、迎えには行かない、自分でタクシーに乗って店に戻れという返答をしていました。

 

でも、その後も何度も何度もラインと電話がありました。

 

Rさんは、

Rさん
Rさん

今、あいつに辞められたら、せっかくとよさんやナコ先生(なつこ)が一生懸命に指導してくれたことが水の泡になると思って、出勤時にバス停まで迎えにいってやるなど、色々と面倒をみてきましたが・・・

 

それを感謝しないで当たり前だと思って、こうやってつけあがってくるのが、タイ人女性の特徴ですよ。

 

いつまでも甘やかせてはおけないので、迎えには行きません。

と言って、かなり怒っておりました。

 

その後、食事が終わり・・・

 

とよは、今のポックちゃんの精神状態を考えると少し心配だなと思い、ひとりでお店に戻って見ました。

 

すると・・・

お店に明かりがついており、ポックちゃんがひとり、ソファーに座っていたのです。

toyo
toyo

何をしているの?

びっくりして聞いたら、

ポックちゃん
ポックちゃん

Rさんが迎えにくるのを待ってる

と言うのです。

 

Rさんが、絶対に迎えに行かないと言っていたのを聞いていただけに、このまま待っても駄目だということを伝えないとだめだと思いました。、

 

とよはタイ語が喋れないので、片言の英語で伝えようとしましたが、全然、伝わりません・・・・。

 

仕方がないので、Rさんに電話をしたら、もう怒るのを通り越してあきれており、

Rさん
Rさん

Toyoさんも、だいたいわかってきたでしょ?

 

厳しくするとむくれるし、優しくすると甘えが出てくる・・・本当に子供と同じなんですよ

 

とため息をついていました。

 

Rさんからポックちゃんに電話を変ってと言われたので、彼女に電話を渡すと・・・

ポックちゃん
ポックちゃん

タンマイ!タンマイ!(なぜ?)

と、何度も声を荒げながら叫ぶように話をしていました。

 

やがて、少し落ち着いてくると、とよに電話機を差し出したので、再びRさんと話をしたところ、

Rさん
Rさん

なんとか迎えにいけないことは納得させたので、タクシーに乗って勝手に帰ると思います。

 

とよさんも、こんなやつに付き合ってたらきりがないので、早くホテルに帰ってください。

 

と言われました。

 

ホテルは、お店の近くのサービスアパートメントに泊まっていたので、とよは歩いて帰ることにしました。

 

ポックちゃんは、少し涙ぐんでいましたが、バイクタクシーを拾って帰って行きました。

トヨ
トヨ

・・・・なんだったんだろう今の出来事は??

 

この信じられない我儘さ・・・

この国は、これで生きていける国なんだろうか???

前回のポップちゃんに続いて、このポックちゃんも・・

 

タイ人女性はみんな、普段はニコニコと可愛らしい女性達ですが、長い間一緒にると、とても喜怒哀楽が激しいことが解りました。

 

タイ人女性って、みんなこんな感じなの??

 

でも、今のスタッフの子達は、まだ若いのにその点はとても大人です。

時々二人で言い争いになったりすることはありますが、常にとよの目を気にしていますし、すぐに収めて仲直りしています。

 

今の子達が特別なのか?

ポップちゃんやポックちゃんが特別なのか?

 

それは、この物語でだんだんと明らかになってきますよ〰

 

ポックちゃんの田舎サコーンナコーンへ

 

ポックちゃん達は普通、田舎に帰る時は、10時間くらいかけて長距離バスで帰るのですが・・

とてもとても、10時間も長距離バスには乗れません!!

 

ポックちゃんは、初めて飛行機に乗るということで、昨日の機嫌の悪さはどこへやら・・・・

大はしゃぎでした!!

 

この子は許可をもらっていないので顔出しできないのですが、超ごきげんさんの笑顔で映っているんですよ~

サコーンナコーンの空港には、すでにポックちゃんのお母さんとお父さんがお迎えに来てくれていました。

 

お母さんは本当のお母さんですが、お父さんとは再婚だということで、ポックちゃんにとっては育てのお父さんになりました。

 

お母さんは、肝っ玉母さんという感じで体格も良く、反対にお父さんは体格も細くて、とても物静かな方で、かかあ天下の家族だなということがすぐにわかりました。

 

空港を出ると、お父さんの運転する車でサコーンナコーンでとても有名な

Wat Phra That Choeng Chum Worawihan

というお寺に連れて行ってくれました。

 

タイのお寺の正式なお参りの仕方というのを、とよはまったく知りませんでしたので、ポックちゃんのお母さんに教えていただきながら、見よう見真似でお参りしました。

 

そして・・・その次はいずこへ?

 

どうやら、私達が来るということで、お父さんとお母さんは、観光コースを既に計画してくれているようでした。

 

Nong han という湖に到着しました。

とても大きくて、静かで広大だけど、なんか龍が棲んでいそうな感じの神々しい湖でした。

 

 

そして湖を後にすると、

これから山の中に入っていくので、お水を持っていく必要があります

 

と言って飲料水を調達しに行き、その後は四方が山に囲まれた山岳地帯の中に入って行きました。

 

 

そして、1時間30分程車を走らせたところに、下の看板のお寺の入り口に到着しました。

 

未だに、地図で見ても、この場所がどこになるのかわかりません・・・。

とにかく、とんでもない山の中には間違いないようです。

体力だけは人一倍あるToyoは、先頭を登っておりましたが、誰もついてきません。

 

頂上には、下の写真のような礼拝堂がありました。

どうやら、ここに仏様がいらっしゃるようなのですが・・・仏像は祀られていませんでした。

まだ、この上になにかあるかなと思ったとよは、ひとりで、さらに道なき道を登って行きましたが、心配したお父さんとRさんが後を追いかけて来てくれました。

 

Rさんは

Rさん
Rさん

吐きそう・・・・

と言って、今にも倒れそうでした〰

 

ポックちゃんとお母さんは、中間当たりで登るのを断念していたようで、とよ達が山道を降りていくと、途中で座って休憩していました。

 

登山が趣味だったとよひとりが、山登りを楽しんでおりましたが、他の4人は、ヘトヘトになっておりました。

 

Rさんが、この時のことを振り返って

Rさん
Rさん

Toyoさんがいなかったら、絶対にあんな上まで登ってませんでした。

 

ついつい、釣られて登ってしまいましたが・・・もう二度と嫌です

 

と言っておりますが、とよは機会があればもう一度行きたいな〰と思っています。

 

そして・・・この山を下りてからは、再びサコーンナコーンの街へと戻り、とりあえずホテルにチェックインだけして、お昼を食べに行こうということになした。

 

・・・・ところが、この予約していたホテルが、まるで収容所みたいなホテルでして・・・少しばかり霊感の強いとよには、長〰い廊下に数名、幽霊さんが座っているのが見えてしまったのです。

トヨ
トヨ

Rさん、ダメここは・・・。いっぱ変なのがいる」

 

Rさん
Rさん

「何? 何がいるの?」

トヨ
トヨ

幽霊!!

Rさん
Rさん

げっ〰!!  止めておきましょう!! 違う宿を探しましょう!!

ということで、チェックインしたものの、そのまますぐに退散・・・

 

お金はすでに前払いしてしまっており、キャンセルができませんでしたので、そのまま鍵だけ返して、別のホテルを探すことにしたのです。

 

 

すると、お父さが、リゾート風のホテルを知っており、そこに連れて行ってくれました。

コテージ風の造りになっており、とても素敵なホテルでした。

 

あ〰良かった・・・ということで、気を取り直して、近くのタイ料理店にお昼を食べに行きました。

そこで、少しRさんとお母さんがポックちゃんの今後のことについて話をしました。

 

お母さんは、

まだ下の妹もいるので、ポックが帰って来ると生活が厳しくなります。

 

私としては、このままバンコクで出稼ぎしてくれて、いくらか仕送りしてくれると助かります

という考えを持っていました。

 

お父さんとお母さんは、屋台で生活費を稼いでいるという生活を送っており、かなり貧しい生活をされているようでした。

 

なので、Rさんととよを、いろんなところに連れて行っておもてなししてくれることは、本当はかなりの出費だろうと察したRさんは、お母さんにお礼としてお金をお渡しておりました。

 

そんことから、お母さんとしては、ポックちゃんが田舎に戻ってくると生活が苦しくなるので、なんとしてもバンコクで働かせたいという気持ちが強いため、なんとか戻ってきている間の数日間にポックちゃんを説得しますということになりました。

 

竜神のお祭りの開催

丁度、とよ達がサコーンナコーンに行った時、安居明け(仏教の行事)になり各地で龍神祭りが開催されていました。
少し遅いお昼を食べた後は、そのお祭り見学することになり、連れていかれたのが・・・
なんと、道の上でした。
この道路をお祭りの行列が通るらしく、最前列で見るために3時間前から場所取りをするそうです。
とよは、こんな風に、ポックちゃん家族と一緒に道の上に座らされましたが、Rさんは
Rさん
Rさん

こんなとこにじっといるなんて、暑いから絶対に嫌だ!!

と言って、この写真を撮った後はひとりでどこかに行ってしまいました。
クアラルンプール空港の床で仮眠をとるのは慣れたとよでしたが、この暑い中、路上で3時間も待つなんて・・・あり得ない!!
と内心はおもいつつ、「郷に入っては郷に従え」の精神で、ひたすら耐えました。

耐える事3時間・・・

祇園祭の山車みたいなものが、次々にやってきました。

 

日も暮れて来て・・・・

どこまで続くんだろうという位、次から次へとやってきます。

最初は、物珍しくて見入ってましたが、だんだんと飽きて来て・・・

 

お腹が空いてきたし、早く帰りたくなってきました。

でも、お父さんもお母さんも一向に帰ろうとする気配はありません。

 

どこかに行ってたRさんも、戻って来て

 

Rさん
Rさん

まだ見るんでしょうかね~

とため息をついています。

 

ついに業を煮やして、

Rさん
Rさん

そろそろ帰りませんか?

とお母さんに告げました。

 

お父さんもお母さんも、まだまだ見たかったようなのですが、とりあえずとよとRさんをホテルに送ってくれました。

ひょっとしたら、その後、また行列を見に戻られたかもしれません。

 

でも、ホテルに戻っても食事を摂ることはできず、近くのレストランに行きましたが、そこもやってません。

 

どうやら、みんなさっきの行列を見に行ってるようです。

 

仕方がないので、近くの小さな雑貨屋でビールとおつまみを買って夕食にしました。

 

サコーンナコーン・・・。

とんでもない田舎でした。

 

そして・・・

この日1日は、ポックちゃんは超ご機嫌さんでした。

 

お母さんが、家に戻ったらゆっくりと娘を説得すると言っておりましたが、どうなるのでしょうか?

ただ、とよにとっては、タイに来てから初めての小旅行気分を味わうことができました。

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バンコク リンパマッサージ&理学整体スパ RENE
小顔&リフトアップマッサージ、リンパ痩身、理学整体、内臓整体、頭蓋仙骨療法、頭蓋マッサージ、チベット式足裏温灸マッサージ等「美と健康」をテーマにしたオリジナル施術をご提供する日系スパです。スタッフはタイの国家資格を持つ女性理学療法士です。
この記事を書いた人
「バンコクリンパマッサージ&理学整体スパ RENE」店長 Toyo

元奈良県警の女性刑事から転職した変わり種セラピスト(大阪出身奈良県在住、現在バンコク在住)

20年間強行班係(殺人・強盗・強姦等の凶悪犯罪を取り扱う係)の刑事として仕事をしてきたため、検視や解剖業務に携わることが多く、人体や健康に非常に興味を持ち解剖学や生理学等の勉強に励み、健康管理士や心理カウンセラーの資格も取得しました。

その後、友人や同僚等、家族などを相次いで癌や心筋梗塞等で亡くしたことをきっかけに、健康関連の仕事をしたいと考えるようになりました。そして、友人が健康食品&化粧品製造会社であるRENE(レーネ)を起業する際にスカウトされて転職を決意しました。

タイにはサプリメントや化粧品の原料となる「山の神様の贈り物」と呼ばれる黒ガリンガルを買い付けるためにやってきましたが、本格的に黒ガリンガルの輸入を開始するためタイで会社を設立することとなり、その際、会社の事務所と併設したリンパマッサージスパを開店しました。

しかし最初はタイ語ができないこともあり、タイ人スタッフに翻弄さる日々が続き、騙されたり、お金を盗まれたり、お客さんが来ない日が続いたり…と、ハチャメチャなスパ経営を行っておりましたが、1年後にはタイで有名なホリスティック医療センターのオーナーに、取得している資格や知識、リンパセラピストとしての技術が認められ、同センターに招かれることとなりました。そこで日本式のリンパマッサージの技術指導に当たるとともに、世界最先端のホリスティック医療や理学整体を学びました。

現在は再びRENEスパに戻り、ホリスティック医療センターで学んだ知識を活かして、国家資格を持つ理学療法士達と共に、リンパマッサージと理学整体をメインとした数々のオリジナル施術を考案し、「美と健康」をテーマとした施術をみなさまにご提供しております。

スパを経営するまでの詳しい経緯はこちら

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