なんとかオープンしたトンローのホリスティク医療センターをご紹介します(元女性コンビがバンコクでスパ経営物語60話)

お店のご紹介
この記事は約7分で読めます。

前回は、RENEスパでプロイちゃん、ポンちゃん、エムちゃんの理学療法士3名を雇用することになり、トヨはタイの病院の新オープンに向けて、スタッフにリンパマッサージの指導をする・・・という状況についてお話しさせていただきました。

前回の記事はこちらから

RENEスパの期待できる再々スタート と 医療センターの不安だらけのオープン(元女性コンビがバンコクでスパ経営物語59話)
前回は、トヨの「ホリスティク医療センターでのリンパマッサージ指導状況」についてお話ししました。 理学療法士さんが70名もいると派閥があるということがわかり、とんでもなく怖い女の世界に首を突っ込んでしまったのではないかと、ちょっぴり後悔してい...

 

RENEスパは、今までの状態からは考えられない位の好スタートを切っておりました。

お店の掃除に窓磨きと・・・、今までの子がしてくれなかったことを、3人はどんどん率先してしてくれていました。

 

お陰で、RENEスパはどんどん綺麗に生まれ変わっていきました。

 

 

問題は、新しくオープンするホリスティク医療センターの方です。

開店3日前だというのに、エステ用のベットすら用意されていない状態でした。

 

さらに、お店の中は全く片付いていなくて、これ3日で片付けることができるの??

 

そしてトヨは、スタッフの指導をするというのが契約内容だったのに、女社長のウイチャダーさんから、急に

 

開店の手伝いにトヨさんも行ってください

と言われて、お店の片づけを手伝わされることになってしまいました。

なんでもありな社長さんなので、末が不安になってきました。

 

さらに、トンロー店は「日本人村」と言われる、日本人の居住区になることから、日本人とタイ人のお客様専用のお店にするということになり、日本語の通訳さんを雇うことになったのです。

 

それまでは、RENEスパが、いつもお願いしていた日本語学校の先生であるアリアさんに通訳をお願いしておりましたが、アリアさんは超一流の通訳さんなので、専属でお願いすることは難しい為、アリアさんの生徒さんであるヌンさんという40代のタイ人女性を雇うことが決まりました。

 

ヌンさんは、不動産会社に勤務しており、週末だけホテルの日本語ガイドさんの仕事をしておりました。

 

また日本語の資格はN3というレベルなので、それほど日本語は上手くなく、必死で勉強をしている最中でした。

 

ウイチャダーさんは、通訳さんには3万5000バーツしか給料は払えないと言う条件を出されていたので、通訳業界では、その額だとN3レベルの人しか来てもらえないそうです。

 

アリアさんのようにN1レベルになると、最低でも10万バーツ以上の給料は出さないといけないので、トヨのタイ語とレベルが変らない位の日本語会話能力のヌンさんでしたが、妥協しないと仕方がない状況でした。

 

ヌンさんは、背の高い、とても上品で綺麗な人で、トヨはすぐに気に入りました。

性格もおだやかで、優しくて、とても良い人でした。

 

日本語は、確かに通訳というレベルには程遠く、かなり不安要素が大きい人でしたが、英語はペラペラなので、なんとかなるだろうと思いました。

 

ヌンさんは、不動産会社を辞めて来てくれるため、翌月からの雇用になりました。

 

そのため、いきなりお店の用意を手伝いなさいとタイ人だらけのスタッフの中に放り込まれたトヨは、タイ語でいろんなスタッフから指示され、かなりパニックになっておりました。

 

トンローのスタッフは、プラカノンの本店でリンパマッサージを指導した、アップルちゃんとテウちゃんもいましたが、その他は始めて出会う子ばかりでした。

 

そして、なによりも施設管理マネージャーのノンさんという50代の女性が、30年も勤務しているベテランということで完璧なお局様タイプであり、何かとトヨに指示をしてきたのです。

 

後々、トヨと通訳のヌンさんは、このノンさんにとてもひどい目に遭わされることになるのですが、タイのお局様も、日本のお局様と同じで、やはりとても怖い存在であるんは間違いありません。

このノンさんについては、追々ご紹介していきますね。

 

そして、なんとか3日間、夜中近くまで片づけをしたかいあり、オープンにこぎつけることができました。

フェイスの施術用ベットも到着しました。

さてさて、いったいどんな病院なのか?

 

しばし、写真でご紹介していきますね。

外観はこんな感じです。

門扉をくぐると奥へと続いています

入口の病院名看板

受付です

カウンセリングルーム

量子学オーラビジョンによる健康診断室

中庭

待合室

各施術室

更衣コーナー

理学整体施術室

遠赤外線ドーム室

遠赤外線セラミック砂風呂治療室

 

オープンセレモニーは、招待客がほとんどだったので、お店の前にはタイのお金持ちポルシェ等の高級車がずらりと止まっておりました。

 

 

元サッカータイリーグの田中輝和選手も家族でご来店くださいました。

上の写真の左がオーナーのウイチャダーさんで、右が、トンロー店の責任者になるウイチャダーさんの我儘娘です。

 

この娘にも振り回されたな~。

 

オープンセレモニーは、とにかくど派手に行われ、トヨもタイの富裕層のおばちゃん達のフェイスマッサージに駆り出されました。

 

結局、指導した子達は誰一人として使い物にならなくて、入れ替わり立ち代わりやってくるお金持ちのおばちゃん達のフェイスマッサージをトヨひとりでひきうけることとなってしまいました。

 

お陰様で、RENE式のリンパマッサージは大好評で、チケットの売り上げも好評だったのですが、これがウイチャダーさんの考えを変えてしまうきっかけとなってしまいます。

 

そうです、ウイチャダーさんは、お金持ちのお客さんのフェイスマッサージはできるだけトヨにさせようとして、予約が入るたびにトヨをトンロー店に呼びつけるようになるのです。

 

契約内容では、スタッフの指導をするってことだったのに・・・・

とにかく、すべて自分の考えで押し通す人でした。

 

そんなことから、この後トヨは、RENEスパとトンローの病院を、ほぼ毎日行ったり来たりすることになりました。

さらに、4月から毎日ウィチャダーさんにこき使われて1日も休みをもらえず、トンロー店がオープンした後も1か月は休みなしだと言われました。

 

toyo
toyo

非常勤という契約だったはずなのに・・・

 

さらに、

給料の支払いはしてもらえず、労働許可証(ワークパミット)はお店がオープンしているのにまだ取得できていない状態でした。

 

RENEでの給料は、理学療法士2名を雇う予定だったのが、3名雇うことになったため、お店が軌道に乗るまではトヨの給料を充てることにしたため、この先トヨは数か月、収入が全くない事態に見舞われるのです。

 

まさか、まさか、有名なホリスティック医療センターの実態が、こんなブラック企業だったとは・・・

 

toyo
toyo

労働許可書がないのに働くのはダメだと思います

とウィチャダーさんに言いましたが、

今、申請中なんだからみつからなければ大丈夫よ。

と軽く考えられています。

 

そんなことから、トンロー店で働きだしたトヨに待ち受けていた一番最初の試練が、労働許可証(ワークパミット)の取得でした。

次回は、第一の試練についてお話ししたいと思います。

 

お店のご紹介元女性刑事コンビがスパ経営物語
バンコク リンパマッサージ&理学整体スパ RENE
小顔&リフトアップマッサージ、リンパ痩身、理学整体、内臓整体、頭蓋仙骨療法、頭蓋マッサージ、チベット式足裏温灸マッサージ等「美と健康」をテーマにしたオリジナル施術をご提供する日系スパです。スタッフはタイの国家資格を持つ女性理学療法士です。
この記事を書いた人
「バンコクリンパマッサージ&理学整体スパ RENE」店長 Toyo

元奈良県警の女性刑事から転職した変わり種セラピスト(大阪出身奈良県在住、現在バンコク在住)

20年間強行班係(殺人・強盗・強姦等の凶悪犯罪を取り扱う係)の刑事として仕事をしてきたため、検視や解剖業務に携わることが多く、人体や健康に非常に興味を持ち解剖学や生理学等の勉強に励み、健康管理士や心理カウンセラーの資格も取得しました。

その後、友人や同僚等、家族などを相次いで癌や心筋梗塞等で亡くしたことをきっかけに、健康関連の仕事をしたいと考えるようになりました。そして、友人が健康食品&化粧品製造会社であるRENE(レーネ)を起業する際にスカウトされて転職を決意しました。

タイにはサプリメントや化粧品の原料となる「山の神様の贈り物」と呼ばれる黒ガリンガルを買い付けるためにやってきましたが、本格的に黒ガリンガルの輸入を開始するためタイで会社を設立することとなり、その際、会社の事務所と併設したリンパマッサージスパを開店しました。

しかし最初はタイ語ができないこともあり、タイ人スタッフに翻弄さる日々が続き、騙されたり、お金を盗まれたり、お客さんが来ない日が続いたり…と、ハチャメチャなスパ経営を行っておりましたが、1年後にはタイで有名なホリスティック医療センターのオーナーに、取得している資格や知識、リンパセラピストとしての技術が認められ、同センターに招かれることとなりました。そこで日本式のリンパマッサージの技術指導に当たるとともに、世界最先端のホリスティック医療や理学整体を学びました。

現在は再びRENEスパに戻り、ホリスティック医療センターで学んだ知識を活かして、国家資格を持つ理学療法士達と共に、リンパマッサージと理学整体をメインとした数々のオリジナル施術を考案し、「美と健康」をテーマとした施術をみなさまにご提供しております。

スパを経営するまでの詳しい経緯はこちら

RENEブログをフォローする
RENEブログをフォローする
バンコクのリンパマッサージ&理学整体スパ・RENE(レーネ)のブログ
タイトルとURLをコピーしました