問題児メムちゃんのお目付け役に美人受付スタッフを雇うことに!!(元女性警察官コンビがバンコクでスパ経営物語45話)

お店のご紹介
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問題スタッフのメムちゃんですが、辞めさせようかどうか悩んでいた時に、ナコ先生ことナツコの指導で大化けしました。

練習熱心な別人に変身して、トヨを驚かせたのです・・・・・

けれど・・・ナツコが帰ってしまうと・・・

今回は、ナツコの指導の様子ははぶくとして、ナツコが帰った後のメㇺちゃんの、さらなる問題児ぶりを紹介したいと思います。

 

メㇺちゃんの問題児ぶりの前回の記事

働くことの意味がわからない・・愛人生活にどっぷり浸かったスタッフ(元女性警察官コンビがバンコクでスパ経営物語44話)
さて、お店の再出発は、再びスタッフ選びから始まりましたが・・・・・ どうも最初から躓いてしまっている感が強い状況です。 新しいスタッフのメムちゃんは、彼女の仕事ぶりを見ていると、どうも遊びの延長としか捉えていない感じがします。 こんなんで大...

 

リンパ痩身メニューの看板造りを邪魔するさくらちゃん

ナツコが日本に帰った後、さっそく痩身メニューを始めることになりました。

 

バンコクRENEスパは、ホーガンカー大学のすぐ傍にあるため、沢山の学生がお店の前を通ります。

そのため、宣伝はお店に看板を出すのが一番効果があります。

 

それで、お店のカラーのピンクのボードを買ってきて、タイ文字で痩身メニューの看板を3枚作りました。

 

これを作っている時、サクラは私が遊んでいるのだと思っているようで、邪魔ばかりしてきました。

この子がお手伝いをしてくれれば助かるんだけどね〰

んん?・・・メムちゃんは、お手つだいしてくれないの?

そうなのです、先生が帰られてから、再び遅刻状態になり、既に3日間、昼過ぎ出勤です。

 

そんなことから、午前中にひとりで看板とチラシつくりをしていました。

 

でも・・・こんなとんでもないスタッフを野放しにしていていいの?

いいわけありませんよね〰!!

 

再び連日遅刻のメㇺちゃんとの話し合い

せっかく新しいことを始めようとしているのに、このままじゃ話になりません。

技術はなかなか使えるかもしれませんが、人としての基本的なことがこの子には全くできていないので、そろそろどうするか考えないといけななと思いました。

 

そんなことから、遅刻した3日目には、Rさんに来てもらい話し合いをすることにしました。

 

彼女に

toyo
toyo

どうするつもりでいるのか、このまま遅刻を続けるようであれば辞めてもらうよ

と告げました。

 

すると、彼女は、今までトヨとRさんには、一度もしなかった事情を話しだしたのです。

 

実は、現在、彼女が住んでいるのはタイカルチャーセンター駅近くにある従妹のアパートなのだそうです。

この場所は、お店からはすぐ近くになります。

 

ところが、自分の本来のアパートは、お店からは1時間半位かかるバンナところにあるそうなのです。

もともと、バンナにあるアパートを友達3人でシェアして借りていたらしいのですが、友達が荷物を置いたまま出て行ってしまい、今は荷物置き場状態になっているとのことでした。

 

そんな状態の時、彼女はRENEスパで働くことになったため、バンナのアパートからは通うのが遠すぎるので従妹のアパートに住まわせてもらうことになったとのことでした。

 

その従妹が借りているアパートというのも、実は従妹がそのアパートのオーナーの愛人をしていることから、タダで貸してもらっていたそうなのですが・・・・・・

 

従妹は別にも3人程愛人がおり、ほとんどそのアパートにはおらず、通常は別の愛人宅にいるらしく、メムちゃんが代わりに住んでいるような状態になっていました。

 

それが、アパートのオーナーにバレてしまい、今揉めていて遅刻した3日間はバンナにある自分のアパートに戻っていたから遅刻してしまったのだという理由を話し出したのです。

 

どうも、この話はややこしく、ヤバそうだったので、通訳のみゆきちゃんに来てもらい、隠している状況を全て話させることにしました。

 

 

みゆきちゃんの通訳で話を聞いたところ、

結局、従妹のアパートは、メムちゃんが住むならきちんと家賃を払えとオーナーから言われているらしく、払わないなら追い出されるとのことでした。

 

それで、彼女はバンナのアパートの家賃も払っているので、二つも払えないから、これからバンナから通うと言い出したのです。

 

toyo
toyo

今のアパートからでもちゃんんと定刻に来れないのに、バンナから通えるはずないでしょ

とても不可能な選択肢だと思ったトヨは、バンナのアパートを引き払って、従妹のアパートに引っ越しすればいいでしょと提案しました。

 

ところが、バンナのアパートには友達の荷物があるので引き払えないと言うのです。

 

でも、今でも遅刻するのに、バンナから通えるはずがないことを何度も、みゆきちゃんに伝えてもらったのですが・・・

通えます。なぜ信じてくれないんですか?

 

と、遂には泣き出してしまったのです。

 

toyo
toyo

いやいや・・・毎日遅刻しているのに、信じてはないでしょ~

 

前にも、あるスタッフと似たようなやりとりをしましたが、こういう時のタイ人の楽観的な考え方には本当に頭にきます。

 

toyo
toyo

さて・・・・どうしましょう

これは、もう辞めてもううべきだな・・

と思ったものの、すぐには切り出せず、

toyo
toyo

とりあえず自分でどうするかしっかりと考えなさい。

 

このまま遅刻が続くなら、今月いっぱいで辞めてもらうので、そのつもりでいてください

 

とみゆきちゃんに伝えてもらい、少しだけ考える猶予を与えたのです。

 

メㇺちゃんの間違った値段の説明で大損することに!!

結局、数日後、メムちゃんから

スワナブームのアパートを引き払い、来月からは従妹のアパートで家賃を払って住みます。

という返事をもらったことから、もう少し彼女の様子を見ることにしました。

 

そして、通訳のみゆきちゃんに頼んで、メムちゃんに

「遅刻をしない。

もしどうしても送れるのであれば必ず連絡をする。」

という念書を書かせました

 

メムちゃんは

日本人はどうしてタイ人を信用しないんだ

とずっと繰り返して言っていましたが、タイ人を信用しないんじゃなくて、あなたを信用してないことがなぜわからないのでしょうね〰。

 

この一見があってから、なんとかその後2週間ほど、メムちゃんは遅刻をせずにやってきました。

 

といっても、トヨは定刻の1時間前に出勤し、メムちゃんは開店時間ギリギリの出勤なので、お店の掃除や用意はすべてトヨがすることには変わりありませんでしたが・・・・。

 

そんなことから、遅刻もなんとか納まったなと判断したトヨは、お店の3か所に痩身の看板を貼りだし、さっそく痩メニューを始めることにしました。

 

これが、思いのほか反応がよく、すぐに学生達が説明を聞きにやってきました。

 

 

ところが、ここでまたメムちゃんが問題を起こすのです。

痩身は、脚(前面)、脚(後面)、背中、お腹、腕の5パーツに分けて施術することにしました。

この5つのパーツの中からやりたいパーツを選んでもらいその組み合わせで料金を取ることにし、どの箇所も同じ値段に設定しました。

 

そして数ヶ月はプロモーション価格で行くことにしました。

 

 

この頃のお客さんは、全てタイ人だったので、ラインでの問い合わせに関しては、すべてメムちゃんに対応してもらっていました。

 

ところが・・・・

これが、大変な事態を招くことになるのです。

 

彼女は、なんとラインで問い合わせしてきたお客さんに、1か所の値段を全身の値段として回答していたのです。

そして、その1か所分の値段で全身の予約をとっていたのです。

 

そんなことを全く知らないトヨは、午前10時頃お店に来ました。

すると、すでにお店の前に一人の学生さんが待っていました。

 

ラインで今日予約していたということでした。

toyo
toyo

そんなことメムちゃんから全く聞いていないし〰。

まだ開店時間じゃないし〰。

 

予約とったらその時間になんで来ないの〰

と思いましたが、お客さんにそんな内情を言うわけにはいかないので、すぐに用意してひとりでマッサージを始めました。

 

途中、メムちゃんに

toyo
toyo

お客さんが来ているのですぐに来て

とラインで連絡しましたが、なかなかやってきません。

 

全身ということだったので、結局約2時間30分程かけてマッサージしましたが、終了時点でもまだメムちゃんはやってきませんでした。

 

そして、お支払いをしてもらおうとした際、値段が噛み合いません。

お客さんは、ラインで確認した値段と違うと怒り出します。

 

メムちゃんが来るまで、待ってもらおうかと思いましたが、いつ来るかわからない子を待ってもらうわけにもいきません。

 

すると、お客さんがメムちゃんとやりとりしたラインの内容を、私に見せながら説明してくれたのです。

そこにはメムちゃんの返信欄に

「全身で600バーツ」

と書かれていたのです。

 

メニューの金額は、間違いがあってはならないからと、みゆきちゃんに念押しして通訳してもらったというのに・・・・

・・・またしてもやられた!!

 

結局、証拠のラインが残っていたので、全身汗だくになりながら2時間半施術して、たった600バーツ(2000円程)しか支払ってもらうことができませんでした。

日本だと、1万円から1万5000円程は取れる内容の施術ですよ〰!!

 

この値段にはもう気力も尽き果てました・・・・・

toyo
toyo

本当は、1か所ずつの値段なんですよ。

 

スタッフの間違いなので、

次回からは1か所600バーツでお願いしますね

ということで、お客さんも納得してくれました。

 

2時間半、全身汗だくになりながら施術して、たったの600バーツ??

もう、私の怒りはピークに達していました。

 

メムちゃんが出勤してきたら、

toyo
toyo

あなたのミスだから給料から引くと言ってやる!!

と思いました。

 

ナイトマーケットで外国人に顔を殴られた??

ところがこの後、メムちゃんは結局、この日出勤して来なかったのです。

 

一応、Rさんのところに電話があったらしく、

昨日の夜、ナイトマーケットで欧米人に顔を殴られて警察が来て、夜中まで事情聴取されていた。

 

顔が腫れて痛いので休ませてくれ

ということでした。

 

何それ??

それを聞いて、もう怒る気力もなくなってきていました。

 

 

そして、翌日出勤してきたメムちゃんの顔は??

 

toyo
toyo

どこを殴られたって?

顔?

彼女の顔には殴られた跡などどこにもありませんでした。

 

彼女は、しきりに左頬を差して

ここを殴れて痛い。

 

昨日はすごく腫れてた

 

とアピールしましたが、長い間警察官をしていた私に、そんなウソは通用しないよ!!

と思いましたが、それは彼女に通じるわけもなく・・

 

なんだかんだで、お客さんとのトラブルを、外人に殴られた件でうやむやにしようとしています。

 

とにかく、同じことを二度されたら困るので、もう一度価格を念押しして説明したのですが、果たしてちゃんと理解してくれているのかどうか・・・

 

ただ、施術をやらせると、やはりしっかりと結果を出すので、

toyo
toyo

新規のお客さんが次々やってくる中で、やはり今彼女に居てもらわないと困るな〰

という思いと、

toyo
toyo

でも、トラブルメーカーは切りたい

という思いが交差して、毎日毎日、どうしようかと悩んでいました。

 

Rさんからは、すでに

Rさん
Rさん

知り合いの日本人の社長さんから良い子がいると紹介を受けているので、もうひとり雇いますか?

と連絡を貰っていました。

 

けれどメムちゃんのこの状態で、その子と一緒にさせるのは不安があり、返事を保留してもらっていました。

 

救世主「ニッさん」の登場

ある日、お店に覚えのない請求書が届きました。

Rさんの仕事の関係かもしれないと思い、Rさんにお店に立ち寄ってもらいました。

 

でも、Rさんも全く覚えがなかったので、メムちゃんにその請求書に書かれている電話番号に電話するように指示しました。

ところが、やはり面倒くさがって、なかなかしようとしません。

 

いやいや電話をかけさせましたが

繋がらない

と言います。

 

でも、不安だったので、彼女がかけた履歴の番号を確認すると、番号の掛け間違いをしていることがわかりました。

 

それで、Rさんも頭にきて

しっかり確認してかけろよ

と言いながら、メムちゃんの頭を軽くコツンと小突いたのです。

 

私は、この状況をすぐ真近で見ていましたが、ほんとうに超、超軽く小突いただけでした。

 

 

それが・・・急にメムちゃんは泣き出して、奥の更衣室に行ってしまいました。

これには、私もRさんも唖然としました。

 

Rさんも

Rさん
Rさん

もうこんな奴扱いきれないよ

と言って、自分の仕事に戻りました。

 

結局、請求書はRさんが知り合いのタイ人に内容を確認してもらい、住所番地が同じである隣(今は空き家)のものであることがわかり問題はありませんでした。

 

それも、普通に請求書の中身を読んでくれれば電話をしなくてもわかったことなのですが、メムちゃんは、それすら面倒くさがってしてくれなかったことになります。

 

そして・・・Rさんが怒って出ていった後、メムちゃんはトヨに抱きついてきてワンワン泣いているのです。

抱き着かれて泣かれる理由がトヨにはわからない〰

 

ちょうど、その時、痩身マッサージのモデルを頼んだニッさんが、お店の様子を見に立ち寄ってくれました。

ニッさんは、常連のお客さんであるモデルのスパイちゃんのお母さんです。

いつもRENEとトヨのことを気にかけてくれて、様がなくても声をかけてくださるほど親切な方です。

 

ニッさんは、メムちゃんが泣いているのにびっくりして、メムちゃんに何があったのか色々と聞いていました。

 

その時、メムちゃんがニッさんに話しているタイ語で、私なりにわかったことは

 

日本人の男性は大嫌いだ。日本の会社も嫌いだ

ということだけですが、ニッさんは、以前からRさんのことは良く知っており、とても良い関係をずっと築いてきているので、ちらっと私の顔を見ながら

 

この子はかなり問題のある性格をしていますね

と小さな声でつぶやきました。

 

そんなニッさんを見て、トヨは

toyo
toyo

この人にならメムちゃんのことを相談できるかもしれない。

と思いました。

 

それで、翌日、メムちゃんが出勤してくる前に、通訳のみゆきちゃんを呼んで、ニッさんにメムちゃんのことで色々と相談をしたのです。

 

ニッさんは、もう目を丸くしてびっくりしていました。

 

日本人にタイ人がみんなこんな人間ばかりだと思われてたら嫌だわ

とメムちゃんの行動に、怒りを露わにしていました。

 

前日にメムちゃんが泣いた理由は、Rさんに頭を殴られたということでだったのですが、あれは殴られたとは言わないので、例の外人から顔を殴られたとう話も、おそらく軽くはたかれた程度だった気がします。

 

そして、メムちゃんに関する状況を理解してくれたニッさんは、なんと自分の方から

 

もし、よければもう一人スタッフが見つかるまで、私がお客さんの接客をアルバイトでしましょうか?

 

私は、やることがなくてとても暇なので

 

 

と言ってくれたのです。

 

この申し出に、私は大喜びでいました。

まさしく救世主でした。

 

ニッさんは、年齢は40代ですが、下の写真のとおりとても美人でオシャレだし、話し方も柔らかで人当たりがよく、お店の受け付けには持って来いの人でした。

当時、娘さん達の面倒をみるために田舎から出てきて、いっしょにアパートで暮らしているとのことでしたが、スパイちゃんが高校を卒業するまでは、バンコクにいることがわかりました。

 

そんなことから、前々から受付とカウンセリング専用のスタッフを一人置きたいと思っていたトヨは、ニッさんに

 

toyo
toyo

もし可能なら正社員になりませんか?

 

給料もそれなりに月額で支払うことができますし、社会保険等も会社から申請させてもらうことができるので、アルバイトとは全然待遇が違いますよ

と持ちかけたところ、大喜びで承諾してくれました。

 

色々と、商品や施術の内容などの勉強をしてもらわないとダメだけど、みゆきちゃんが通訳で助けてくれるということだったので、頭を下げてお願いしました。

 

そして翌日から、お客さんの接客に来てくれることになったのです。

さてさて・・・ニッさんの登場で、少しはメㇺちゃんの態度も良くなるでしょうか?

お店のご紹介元女性刑事コンビがスパ経営物語
バンコク リンパマッサージ&理学整体スパ RENE
小顔&リフトアップマッサージ、リンパ痩身、理学整体、内臓整体、頭蓋仙骨療法、頭蓋マッサージ、チベット式足裏温灸マッサージ等「美と健康」をテーマにしたオリジナル施術をご提供する日系スパです。スタッフはタイの国家資格を持つ女性理学療法士です。
この記事を書いた人
「バンコクリンパマッサージ&理学整体スパ RENE」店長 Toyo

元奈良県警の女性刑事から転職した変わり種セラピスト(大阪出身奈良県在住、現在バンコク在住)

20年間強行班係(殺人・強盗・強姦等の凶悪犯罪を取り扱う係)の刑事として仕事をしてきたため、検視や解剖業務に携わることが多く、人体や健康に非常に興味を持ち解剖学や生理学等の勉強に励み、健康管理士や心理カウンセラーの資格も取得しました。

その後、友人や同僚等、家族などを相次いで癌や心筋梗塞等で亡くしたことをきっかけに、健康関連の仕事をしたいと考えるようになりました。そして、友人が健康食品&化粧品製造会社であるRENE(レーネ)を起業する際にスカウトされて転職を決意しました。

タイにはサプリメントや化粧品の原料となる「山の神様の贈り物」と呼ばれる黒ガリンガルを買い付けるためにやってきましたが、本格的に黒ガリンガルの輸入を開始するためタイで会社を設立することとなり、その際、会社の事務所と併設したリンパマッサージスパを開店しました。

しかし最初はタイ語ができないこともあり、タイ人スタッフに翻弄さる日々が続き、騙されたり、お金を盗まれたり、お客さんが来ない日が続いたり…と、ハチャメチャなスパ経営を行っておりましたが、1年後にはタイで有名なホリスティック医療センターのオーナーに、取得している資格や知識、リンパセラピストとしての技術が認められ、同センターに招かれることとなりました。そこで日本式のリンパマッサージの技術指導に当たるとともに、世界最先端のホリスティック医療や理学整体を学びました。

現在は再びRENEスパに戻り、ホリスティック医療センターで学んだ知識を活かして、国家資格を持つ理学療法士達と共に、リンパマッサージと理学整体をメインとした数々のオリジナル施術を考案し、「美と健康」をテーマとした施術をみなさまにご提供しております。

スパを経営するまでの詳しい経緯はこちら

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