頭蓋骨をゆるめる?? ってどういうこと?頭蓋仙骨療法:クラニオセイクラルセラピー(元女性コンビがバンコクでスパ経営物語70話)

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バンコクRENEスパ店長のトヨは、ナコ先生ことナツコから「頭蓋仙骨療法(クラニオセイウラルセラピー)」の技術を習うことになり、再びナツコがタイに来てくれて、訓練が始まったというところまで、物語は進んでおりました。

 

そして、その訓練では、頭蓋仙骨療法のあまりの難しさに、不安ばかりが募るトヨであり、ナコ先生ことナツコから

 

ナツコ(ナコ先生)
ナツコ(ナコ先生)

まずは第一呼吸を感じるようになってくさだい

と言われたものの、そのまずはの第一歩の地点でもう????状態に陥ぅておりました。

 

なので、読んでいただいているみなさまにはもっと???だと思いますので、先ずは、お話しを進めていく上で頭蓋仙骨療法ってどういう療法なのかについて、簡単に説明したいと思います。

頭蓋骨は閉じたり開いたりしている?

さて、みなさんは、「頭蓋骨が閉じたり開いたりしている」ということをご存知でしょうか?

 

トヨは、ナツコから頭蓋骨が閉じたり開いたりしていると聞いた時、

toyo
toyo

あんな硬いものが閉じたり開いたり?

信じられない?!

と思いました。

 

頭蓋骨は28個の小さな骨からできています。

まるでジグソーパスルのように28個の骨が上手く噛み合って球体の頭蓋骨を形成しているのです。

 

この28個の骨の継ぎ目が、実は、どのような場合も絶えずゆっくりと「閉じたり開いたり」とゆっくり動いているのだそうです。

 

ある周期によって膨らみ、また縮みといった動作を、まるで呼吸のように繰り返しているそうです。

この動きは肉眼で捉えることもできませんし、自分自身で感じることもできないくら微細な動きになるそうです。

 

そして!!

この頭蓋骨の動きが何らかの原因でトラブルと起こすと・・・体の不調が起こると考えられたアメリカのオステオパシー医師のサザーランドさんにより、長い年月研究されて開発されたのが、頭蓋仙骨療法になるのだそうです。

 

その後、同じくオステオパシー医師のアプレジャーさんが発展させて、今の手法に体系化されたそうです。

 

骨の継ぎ目の部分の縫合の動きが硬くなってくると、そこにある毛細血管や細胞を圧迫したり、けん引したりして頭痛が起こります。

めまいや耳鳴りといった耳に関する症状(メニエール症候群)等は、耳がついている側頭の骨の可動性に問題がある場合に起こると言われています。

 

また、おでこの骨の動きが硬くなると、「うつ」や「やる気の低下」といった症状が現れるとされています。

これは、感情や欲求を司さどると言われている脳の前側、つまり前頭葉に問題があるからだそうです。

また、これら頭蓋骨の動きの低下が起こると、脳脊髄液の循環が低下することが原因だとも考えられています。

 

 

ということで・・・。

「頭蓋仙骨療法」というのは、頭蓋骨の継ぎ目の動きを感じることができなければならず、とても繊細な感覚が必要とされる療法であることがわかりました。

 

 

ナツコが、この療法を学んだ時、他にも生徒さんが大勢いたそうですが、頭蓋骨が閉じたり開いたりするという感覚をすぐに掴めた人は、ナツコ以外、数名だったそうです。

 

中には、1週間訓練しても、閉じたり開いたりする感覚がわからず泣き出ししまった生徒さんもいたそうです。

 

・・・正直、トヨもさっぱり閉じたり開いたりがわからず、スタッフの理学療法士達も「わからない〰」という言葉を毎日連発しておりました。

 

どうも、うちのスタッフの理学療法士や、その理学療法士に整体手技の指導を受けてきたトヨは、力強い大胆な施術をすることから、フェラーリタッチで、繊細な動きを感じ取るというのがとても苦手なことに気が付きました。

 

1週間後には、理学療法士達は「私達にはできません。トヨさんががんばって覚えてください」と投げ出してしまいました。

 

スタッフの子達は、とても練習熱心で努力家な子達なので、「できない」と言い出したのはとてもびっくりしましたが、彼女達は皮膚に覆われた筋肉にアプローチしていると言っても、大学の4年間の解剖実習で、全身の筋肉の状態を実施に目で見て覚えているため、いつも皮膚を通して筋肉を見ている状態で施術をしていました。

 

なので、「頭蓋骨」という目に見えない物に対するアプローチについては、とてもわかりにくいらしいのです。

 

筋肉はいくら皮膚に覆われていて目に見えなくても、触れば直接手で感じることができるけれど、「頭蓋骨が開いたり閉じたり」という微動な動きは、ほぼ「静」の動きであり、「動」の動きを得意とする彼女達には、非常にハードルが高い施術だと感じたそうです。

 

そんなことから、スタッフ二人には頭蓋仙骨療法を覚えてもらうことは断念しました。

 

諦めたスタッフ達・・・そして、やっぱり私にもできない〰!!

というわけで、ナツコの訓練はトヨ一人に絞られて行うことになりました・・・
けれど、ナツコからいろいろと教えを受けても、、頭蓋骨が開いたり閉じたりしているのを感じることができないし、頭蓋骨を緩めるということがよくわかりません。
ナツコ(ナコ先生)
ナツコ(ナコ先生)

頭蓋骨が動いていると言っても、それは目にみえるような大きなものじゃないから、とてもとても小さな動きだから〰!!

トヨ
トヨ

肺呼吸のような動きとは違うの??

ナツコ(ナコ先生)
ナツコ(ナコ先生)

普通の呼吸のような大きな動きとは違うよ〰。

とにかく、通常の動的な動きの概念を捨てて、かすかな動きを感じ取ってほしいねん!!

トヨ
トヨ

そのかすかな動きが全くわからん!!

というようなやりとりが何度も何度も交わされたものの、トヨは一向に頭蓋骨の動きを掴むことができません。

ナツコ(ナコ先生)
ナツコ(ナコ先生)

この頭蓋骨の動きを感じることができるようになれば、手を使って頭蓋骨の形を変えたりすることが可能になるんよ。

トヨ
トヨ

あんな硬い物の形を変えれるの?

ナツコ(ナコ先生)
ナツコ(ナコ先生)

整形手術のように、目に見えて何センチも変わるということはないけれど、それでも表情なんかは誰が見ても気がつくくらいの変化は簡単に出せるようになるんよ〰!!

確かに、頭蓋骨が1枚の骨でてきているとしたら、その形を矯正して変えるのは「絶対に無理でしょう!!」と思わざるを得ないのですが、

 

頭は金属の塊ではなく、複数の骨が組み合わさってできているものなので、よくよく考えてみると、わずかに動いたってそれは不思議でもなんでもなく、医学理論的にも当たり前のことだったのです。

 

けれど、「頭蓋仙骨療法」という療法が、知られるようになるまでは、なぜ手で頭蓋骨を緩めることができなかったのでしょうか?

それは、単に頭蓋骨がゆるむということを、「知らなかった」だけの話だったのです。

 

私達の体には、まだまだ知られていないことが山ほどあります。

自分のカラダでありながら、生まれてこの方動かしたことがない箇所が結構あるそうです。

 

なので、最初に「頭蓋骨は動くし、緩むし、形を変えることができる」ということに気が付いた人はすごいと思います。

 

では・・・・

いったい誰が、そのことに気が付いたのでしょうか?

 

次回は、最初にそのことに気が付いた人のことをご紹介しながら、トヨの訓練の状況をご紹介していきたいと思います。

お店のご紹介元女性刑事コンビがスパ経営物語
バンコク リンパマッサージ&理学整体スパ RENE
小顔&リフトアップマッサージ、リンパ痩身、理学整体、内臓整体、頭蓋仙骨療法、頭蓋マッサージ、チベット式足裏温灸マッサージ等「美と健康」をテーマにしたオリジナル施術をご提供する日系スパです。スタッフはタイの国家資格を持つ女性理学療法士です。
この記事を書いた人
「バンコクリンパマッサージ&理学整体スパ RENE」店長 Toyo

元奈良県警の女性刑事から転職した変わり種セラピスト(大阪出身奈良県在住、現在バンコク在住)

20年間強行班係(殺人・強盗・強姦等の凶悪犯罪を取り扱う係)の刑事として仕事をしてきたため、検視や解剖業務に携わることが多く、人体や健康に非常に興味を持ち解剖学や生理学等の勉強に励み、健康管理士や心理カウンセラーの資格も取得しました。

その後、友人や同僚等、家族などを相次いで癌や心筋梗塞等で亡くしたことをきっかけに、健康関連の仕事をしたいと考えるようになりました。そして、友人が健康食品&化粧品製造会社であるRENE(レーネ)を起業する際にスカウトされて転職を決意しました。

タイにはサプリメントや化粧品の原料となる「山の神様の贈り物」と呼ばれる黒ガリンガルを買い付けるためにやってきましたが、本格的に黒ガリンガルの輸入を開始するためタイで会社を設立することとなり、その際、会社の事務所と併設したリンパマッサージスパを開店しました。

しかし最初はタイ語ができないこともあり、タイ人スタッフに翻弄さる日々が続き、騙されたり、お金を盗まれたり、お客さんが来ない日が続いたり…と、ハチャメチャなスパ経営を行っておりましたが、1年後にはタイで有名なホリスティック医療センターのオーナーに、取得している資格や知識、リンパセラピストとしての技術が認められ、同センターに招かれることとなりました。そこで日本式のリンパマッサージの技術指導に当たるとともに、世界最先端のホリスティック医療や理学整体を学びました。

現在は再びRENEスパに戻り、ホリスティック医療センターで学んだ知識を活かして、国家資格を持つ理学療法士達と共に、リンパマッサージと理学整体をメインとした数々のオリジナル施術を考案し、「美と健康」をテーマとした施術をみなさまにご提供しております。

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