女性理学療法士が70名もいると・・・派閥争いもなかなか強烈そうで!!(元女性コンビがバンコクでスパ経営物語58話)

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前回は、シンガポールにビザを取りに行ったはずが、ビザがおりるまで5日要したため観光がメインになってしまったというお話しでした。

前回の記事はこちらから

シンガポールでのビザ取りがトラブルで観光に変ってしまいました~!!(元女性コンビがバンコクでスパ経営物語57話)
理学療法士のプロイちゃんに、RENEスパを任せることにして、タイ人実業家が経営するホリスティク医療センターに非常勤で勤務することを決めたトヨでしたが、またしても・・・・最初のビザの段階でつまづいてしまいました。 プロイちゃんの仕事ぶりと、ト...

それでも、なんとかビジネスビザを取得することができ、バンコクに戻ってくることができました。

 

新しく勤務する病院のビザ担当のエージェントについては、とても信用することができなかったので、バンコクに戻った翌日から、労働許可証の申請手続きをすぐにしてくれと、口やかましく言うことになりました。

 

まったく信頼ゼロなのに、またまた

大丈夫。できるから心配しないで

とお決まりの言葉を並べる、タイ人エージェント(女性)でしたが、この言葉を聞くだけで腹が立ってくるトヨでした。

 

そんな中、トヨが行く予定のトンローの店の工事が、着々と進んでいた・・・・はずだったのですが・・・

これも、やはりタイを甘くみてはいけなかったです。

 

1ヶ月後にオープンの予定が、まだ内装が全然できていません。

toyo
toyo

どうするの~??

結局、トヨが危惧したとおりオープンは1ヶ月先延ばしとなりました。

 

トンローで勤務する予定の理学療法士さんたちは、すでに決まっているということで、オープンまでは本店に集められて、本店のお手伝いをすることになったため、トヨは、本店にリンパマッサージの指導に行くこととなりました。

 

その前に、宣伝用のパンフレットとHPの写真を撮影するということで、写真屋さんに呼ばれました。

そこで、いきなり白衣をきせられて、トヨひとりだけの写真を撮影されました。

そして、続いてトンロー店のスタッフとなる理学療法士さん達と一緒に撮影

後にこの写真が、こんな感じで使われることとなります。

 

この写真に写ってる子のうち、結局、トンロー店で一緒に働くこととなったのは6名のみなで、別のメンバーと入れ替わりになったのですが、みんなとても良い子達であり良くしてもらいました。

病院の名前は、本店が「レインボーアルカヤ」と言うのですが、トンロー店から

OSS LOUNGE

という名前に変えることになったそうです。

 

OSSは、

「Office syndrome solution オフィス シンドローム ソリューション」

の略であり、とくにオフィス勤務などにより、長時間同じ姿勢で仕事をすることにより引き起こされる肩こり、首のこり、腰の痛み、片頭痛等の様々な不快な症状を改善するという意味があるそうです。

このトンロー店は、オフィスシンドロームに特化した店にしたいという、オーナーさんの思いから名付けられたそうです。

トンロー店の外観は、下の写真になるのですが、平屋建てで、奥に長く広いスペースがあり、なかなか素敵な建物です。

そして・・・この病院の内装が完成するまでの間、本店において理学療法士さん達に対するリンパマッサージの指導が始まることとなったのです。

 

リンパマッサージの練習開始

プラカノンの本店で始まったリンパマッサージですが、練習用に与えられた部屋は、倉庫として使っている部屋になるので、クーラーがなくとんでもない暑さでした。
そこに、スタッフが入れ替わり練習にくるので、すごい熱気で、熱中症になりそうでした。
それに、練習のために使用する「クレンジング」や「洗顔フォーム」、オイルやタオルなどを、病院側は全く用意してくれないので、RENEスパの物を持参するという状況でした。
途中から、それを見かねたチーフスタッフのアップルちゃんが、どこからか化粧品を用意してきてくれました。
これについても、オーナーさんに事前にお願いしており、オーナーがトヨの目の前でマネージャーのプーちゃんに用意するように指示していたのに、プーちゃんは、再度お願いしても、なかなか用意してくれませんでした。
それで、そのことを化粧品を用意してくれたアップルちゃんに伝えたら、いつもニコニコして朗らかなアップルちゃんの顔が急に怖い顔に変り、何も言わなくなってしまったのです。
えっ、私、何か悪い事言ったかのかな?
・・・ということで、これも後々わかってくるのですが、どうやらスタッフ間には、2大派閥があり、
マネージャーのプーちゃん派閥 と チーフのアップルちゃん派閥
に分かれていたのです。
なので、プーちゃんとアップルちゃんは、超がつくくらい仲が悪かったのです。
マネージャーのプーちゃんは理学療法士であり、病院の施設管理から若い子の技術指導まで、理学療法に関する施術面でのことは彼女がほぼ取り決めて行っておりました。
一方、チーフのアップルちゃんは、理学療法士さんではなく、セラピストさんなので、理学療法以外の施術(例えばフェイスマッサージやオイルマッサージ等の美容系の施術)を担当しており、10名程いるセラピストさん達を束ねている立場の子でした。
そんなことから、オーナーのウイチャダーさんに練習用の化粧品を用意しろと頼まれたプーちゃんですが・・・・
美容系の用具や化粧品等の管理はセラピストのアップルちゃんが責任者になることから、仲の悪いアップルちゃんに、用意を頼めなかったようなのです。
こういうところも、タイ人って変なプライドがあるのですよね~
そのプライドのために、前向いて仕事ができないのなんて最低じゃないですか!!
けれど、この2大派閥の争いは、とてもとても熾烈なものであり、後にToyoも巻き込まれて四苦八苦することになるのです。
1つの場所に70名も女性がいたら・・・、そりゃ大変ですよね~。
ただ、おもしろいのが、理学療法士は理学療法士の派閥、セラピストはセラピストの派閥になっているのかな~と思っておりましたが、それは違って理学療法士でもアップルちゃんを慕う子は何人かおり、セラピストでもプーちゃんの下についている子も何人かいるのです。
二人の性格ですが、マネージャーのプーちゃんは、年齢が42歳で、かなりきつい性格ですが、美人で頭が切れ、英語もペラペラです。
理学療法士としての技術はピカ1であり、指導力もあるためマネージャーには適任の子です。
ただ、なんでもウイチャダーさんに報告するので、ウイチャダーさんの仕事のやり方に反発している子達は、プーちゃんをとても警戒していました。
トヨに対しては、いきなりトヨがマネージャーの位置で雇用されたことを快く思っていないところがありましたし、1年契約の非常勤なので、仲良くする気などさらさらない感じでした。
・・・が、トヨのリンパマッサージをとても気に入っており、暇があればトヨにフェイスマッサージをさせました。
彼女自身は、トヨを助けてくれるということはほとんどありませんでしたが・・・
彼女を慕っている妹分達が、とてもトヨには良くしてくれました。
そこにはプーちゃんの指示もあったようで、立場的にウイチャダーさんに近い事から、自分がトヨに直接できないことを妹分達にやらせて、色々と助けてくれようとしていたのが、後々分かってきました。
なので、見た目はきつくて怖い子でしたが、マネージャーとして色々と考えながらやっており、能力は高い子でした。(ただ、あまり勤勉ではありませんでした・・・)
アップルちゃんは、プーちゃんと正反対の見た目もとても柔らかくて朗らかな子であり、優しい穏やかな性格です。
年齢は40歳で、彼女もとても美人です。
ただセラピストなので国家ライセンスがないため、技術も高く勤務年数も長いのに、チーフどまりでマネージャーには昇格してもらえないそうです。
そのこともあり、ウイチャダーさんにはかなり反発しておりますが、表面にはそれは一切出さないため、ウイチャダーさんは彼女をおかかえのセラピストとして、ほぼ毎日お顔や身体の手入れをさせています。
トヨは、とても親切にしてもらいましたが、ウイチャダーさんのこととプーちゃんが関わることになると、人が変わったように一切助けてくれないところがあり、その理由がわかるまでは、彼女の二面性にとても悩みました。
手先が非常に器用なので、リンパマッサージはすぐに取得し練習も一番良くしておりました。
自分のセラピストという立場をわきまえており、タダで日本式のスキルを身に着けることができるとてもラッキーな機会だと捉えることができる、とても合理的で賢い子だと思いました。
RENEに戻ってくると、トヨはプーちゃんやアップルちゃんのことを話ましたが、プロイちゃんもポンちゃん、エムちゃんも、二人のことはあまり良く思っていないのか、苦笑いをして何も言わないので、
toyo
toyo

理学療法士間の関係は、微妙な問題なんだな~。

 

と思い、それ以降、理学療法士さん達のことは何も話さないようにしました。

・・・ということで、この2大派閥の中で、トヨの新しい仕事がスタートして行くのです。
お店のご紹介元女性刑事コンビがスパ経営物語
バンコク リンパマッサージ&理学整体スパ RENE
小顔&リフトアップマッサージ、リンパ痩身、理学整体、内臓整体、頭蓋仙骨療法、頭蓋マッサージ、チベット式足裏温灸マッサージ等「美と健康」をテーマにしたオリジナル施術をご提供する日系スパです。スタッフはタイの国家資格を持つ女性理学療法士です。
この記事を書いた人
「バンコクリンパマッサージ&理学整体スパ RENE」店長 Toyo

元奈良県警の女性刑事から転職した変わり種セラピスト(大阪出身奈良県在住、現在バンコク在住)

20年間強行班係(殺人・強盗・強姦等の凶悪犯罪を取り扱う係)の刑事として仕事をしてきたため、検視や解剖業務に携わることが多く、人体や健康に非常に興味を持ち解剖学や生理学等の勉強に励み、健康管理士や心理カウンセラーの資格も取得しました。

その後、友人や同僚等、家族などを相次いで癌や心筋梗塞等で亡くしたことをきっかけに、健康関連の仕事をしたいと考えるようになりました。そして、友人が健康食品&化粧品製造会社であるRENE(レーネ)を起業する際にスカウトされて転職を決意しました。

タイにはサプリメントや化粧品の原料となる「山の神様の贈り物」と呼ばれる黒ガリンガルを買い付けるためにやってきましたが、本格的に黒ガリンガルの輸入を開始するためタイで会社を設立することとなり、その際、会社の事務所と併設したリンパマッサージスパを開店しました。

しかし最初はタイ語ができないこともあり、タイ人スタッフに翻弄さる日々が続き、騙されたり、お金を盗まれたり、お客さんが来ない日が続いたり…と、ハチャメチャなスパ経営を行っておりましたが、1年後にはタイで有名なホリスティック医療センターのオーナーに、取得している資格や知識、リンパセラピストとしての技術が認められ、同センターに招かれることとなりました。そこで日本式のリンパマッサージの技術指導に当たるとともに、世界最先端のホリスティック医療や理学整体を学びました。

現在は再びRENEスパに戻り、ホリスティック医療センターで学んだ知識を活かして、国家資格を持つ理学療法士達と共に、リンパマッサージと理学整体をメインとした数々のオリジナル施術を考案し、「美と健康」をテーマとした施術をみなさまにご提供しております。

スパを経営するまでの詳しい経緯はこちら

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