ご訪問ありがとうございます。
前回は、新しいスタッフのタイマッサージのお笑い姉さん「ゴイちゃん」についてご紹介しました。
このゴイちゃんも超個性が強烈で、不安要素しかない子です。
どうも、すんなりと進まないスタッフ選びです・・・
そんな不安材料だらけの中、さらに、Rさんの知人のブライダルショーに、RENEの植物生体水化粧水を出展することになりました。
その様子は下のブログから☟
ブライダルショーの開催当日・・・
いよいよ、ブライダルショーの開催日となりました。
新しく入ったスタッフのゴイちゃんは、遅刻の常習者だったので、Rさんから
ゴイを家に帰らすと、明日は絶対に寝坊して来ないから、トヨさんのホテルに泊めて、明日連れて来て下さい
と言われ、渋々、トヨはゴイちゃんと一晩を共にすることになりました。
まだ知り合って間もない、異国の子と一緒に泊まるなんて・・・・
言葉も全く通じないのに〰
すごいストレスを感じたトヨでしたが、ゴイちゃんはおかまいなしに、さっさと先にシャワーを浴びて、先にベットに潜り込んで寝てしまいました。
すごい根性!!
とトヨは驚きましたが・・・
これはタイ人だから・・というのではなく、ゴイちゃんが特別、人に気を使わない子だからだったと思います。
どちらかというと、タイ人はとても気をつかう子が多いというのが今の印象ですが、この時は、あまりにもゴイちゃんの印象が強烈すぎて、トヨはタイ人ってどんな国民性なの〰?
とわけがわからなくてっておりました。
そんなことから、翌朝は、なかなか起きないゴイちゃんを起して、朝食を食べさせ、地下鉄とBTSに一緒に乗って会場であるホテルに到着しました。
もう良い大人なのに、中身は完全に子供のゴイちゃんは、めちゃくちゃ手がかかる子でした。
私たちがホテルについて時には、すでに時間にきちんとしているRさんは到着しており、ポックちゃんも到着しておりました。
前日に、商品は持ち込んでおりましたので、昨日S会長に指示された通りブースに並べました。
Rさんが、タイ人スタッフふたりにはしっかりと商品の説明をしなさいと指示しておりましたが、内気なポックちゃんは、もうその指示だけで
そんな難しいことできない~
と固まってしまい、不安そうな顔をしています。
途中から昨夜タイ入りしたナツコが応援に駆けつけてくれました。
RENEの制服のTシャツに着替えて売り子さんをしてくれます。
ショーの開催1時間前になると、たくさんの招待客が詰めかけてきました。
意外にも日本人が多く、RENEの社長のKちゃんとトヨは、商品の説明に大忙しでした。
でも、ポックちゃんもゴイちゃんも、Rさんの予想通り、タイ人から質問されても全く答えることができず、タイ語のフライヤーを渡すのが精いっぱいでした。
それを、見ていたKちゃんが遂に切れてしまい、Rさんを呼びつけて
この子達、全く説明できてない!!
きちんとタイ人に説明させて!!
とタイ人スタッフの目の前で声を荒げて指示したのです。
その様子を横で見たゴイちゃんは、自分のことでKちゃんは怒っているとすぐにわかったようであり、それ以降、プイっとそっぽを向いて全く何もしなくなってしまったのです。
とにかくタイ人は、人前で叱られるというのが大嫌いです。
もちろん、Kちゃんが怒るのは当然のことであり、本当に働きの悪いゴイちゃん達でしたが、彼女達にも彼女達なりの言い分があったようです。
自分達は、マッサージをするために雇われたのであって
こんな仕事をするために雇われたんじゃない!
なんで、嫌な仕事を無理やりさせらて、人前で叱られないといけないの!!
という思いがありました。
彼女達からすれば
きちんと説明のできるタイ人を雇えばいいじゃん!!
という考えを持っており、特に、すべてがセクションに細かく分断されているのがタイのビジネスの構成であり、今のRENEの理学療法士さん達のように施術以外でもオールマイティーになんでもこなせる子というのは、本当に少ないのが現状です。
特にRENEの社長のKちゃんは、すごく能力の高い子なので、どんな大変なことでもその場に応じで臨機応変にこなしてきただけに、誰でも自分と同じようにできるとつい思ってしまいがちなところがあります。
とにかく彼女の能力の高さは尋常ではなく、ほとんどの人がついてはいけないだろうと思います。
(なにせ、本業はビジネスホテルの経営者であり、英語、北京語、アラブ語を話すバイリンガルでもあり、理系の頭脳を持ち、文章作成能力も高く、人に伝える能力もすごく、あらゆる分野のことに物知りな上に、世界大会で3位になる程の技術を持つプロのベリーダンサーでもあるんです。)
この時のKちゃんはまだ若くて、能力のない子達の使いこなし方や、叱る際のさじ加減がわからなかったのです。
けれど、それはトヨも同じでした。この子達をどう使って行けば、どう指導していけばいいのか?さっぱりわからなくて混乱している状態でした。
トヨがいた前職のような大きな組織の中では、上司から命令されたことは理不尽でもやり遂げるのが当たり前でしたし、私の部下たちも若くても良くできた子達ばかりでした。
そんな良くできた子達でも、毎日毎日叱らないといけないことは多くて、それがより良い仕事をしていくためには必要だと思っていました。
なので、
あの子嫌いだから辞めさせて、あの子を辞めさせないと私は働かない
とか、
それは私の仕事じゃないからやらない
と、まだ二十歳に手も届かないような子に、堂々と面と切って言われたのにはびっくりしました。
タイに来てはじめて、
人は簡単に、こちらの思うとおりには動かないんだ
ということを知ることとなるのです。
この時、私の脳裏には、警察時代の部下だった子達の顔が次々に浮かんできました。
私は、彼、彼女達を動かしていたつもりでいたけど、実は、彼、彼女達に助けられていただけなんだ。
あの子達は、なんて優秀な子達だったんだろう!!
ということを改めて思い知らされましたし、もう感謝の気持ちでいっぱいになりました。
けれど・・・いつまでもそんな泣き言を頭の中で繰り返しているわけにもいきません。
ただ、この状況のままだと、せっかくブースを出したのに、何をしているのか意味がありません。
どうしよう・・・とトヨが考えあぐねている時に、一連の様子を見ていたナツコがこのままだといけないと察知してくれて
お客さんにプチ、リンパマッサージでもやってみる?
と提案してくれて、リンパマッサージのプチイベントを急遽開催してくれたのです。
どうぞ、椅子におかけください。
RENEスパで行っているリンパマッサージのお試しを10分間、無料でさせていただきます。
と言って、お客様を招き入れ、リンパマッサージを始めてくれたのです。
このナツコの機転に救われたトヨは、ポックとゴイちゃんをナツコの所に呼び寄せ、二人にナツコの横で、お客様の手や肩のタイマッサージをやらせたのです。
この子達の考えは本当にシンプルなので、マッサージをするということは自分達の仕事の範疇だと考えていたため、この指示には逆らわずに素直に従っておりました。
また、ナツコの陽気な性格に触れたゴイちゃんは、機嫌を取り戻して笑みが戻っておりました。
そして、ブライダルショーも無事に大成功で終わりました。
その後、タイのテレビ局からのインタビューが始まり、Kちゃんが代表で参加しました。
インタビュアーは、なんと白無垢の花嫁さんです。
さすがブライダルショーです。
Kちゃんは、英語で商品の植物性生体水化粧水の説明をしていきます。
ということで、なんとかこの一連のイベントを終えることはできたのですが・・・・・
トヨとナツコの帰国と同時に辞めたゴイちゃん
Kちゃんと、S会長は、翌日には仕事があるため帰国してしまいました。
イベント会場で、ゴイちゃんのことで声を荒げてしまったKちゃんは、その後にKちゃんを避けだしたゴイちゃんの態度を見て
ごめんトヨちゃん、彼女にイラっときてみんなの前で怒鳴ってしまって・・・
タイ人は、人前で叱りつけたら駄目だと、Rさんから言われていたのに、やってしまったわ~
もし、彼女がこれで辞めると言ったら、せっかくトヨちゃんがマッサージの指導をしてくれたのに申し訳ない
と言って、平謝りしてくれました。
でも、翌日も彼女はお店には出勤してくれたので、とりあえず一安心しました。
そして、ナツコもお店にやって来てくれて、ポックちゃんとゴイちゃんのマッサージの指導をしてくれました。
その翌日から、Rさんがビジネスビザの申請でシンガポールに行くことになりました。
タイ語を喋れないトヨとナツコの二人を残して行くのは、かなり心配そうでしたが、申請期間の関係上、もうギリギリだったので大急ぎのシンガポール行きとなったのです。
そして・・・
トヨも、ナツコより1日早く飛行機のチケットを取っていたので、ナツコをひとり残して帰国となりました。
なんとナツコと、ポックちゃん、ゴイちゃんの3人がトヨを空港まで送ってくれました。
結局、ナツコひとりが最後まで、この二人の面倒を見てくれたことになるのですが、トヨが心配したとおり・・・・ナツコが帰国した翌日から、ゴイちゃんはお店に来なくなってしまいました。
シンガポールから帰国したRさんが、ゴイちゃんに連絡すると
あの日本の女社長は大嫌いだから辞める
という返事が返ってきたそうです。
やはり、思ったとおりでした。
結局、ナツコがゴイに指導してくれた分の時間が無駄だったことになります。
辞めるなら、ブライダルショー終了後に辞めると言ってくれたいいのにと思いましたが、そこはゴイちゃんなりにナツコに気をつかったのだと思います。
せっかく教えてに来てくれているのだから・・・と
この辺りの気の使い方が、日本人の感覚とは少し違うのですが、最後にトヨを空港まで送ってくれたことなどからしても、ゴイちゃんはトヨとナツコには、間違いなく気をつかってくれていたのだと思います。
なので、この子に関しては、最初からそれほどあてにもしていなかったこともあり、辞められてもそれほどショックではありませんでした。
今でも
面白い子だったな〰
という思い出しかありません。
でも、再びポックちゃん一人になってしまいました。
ちらほらとお客さんも来店するようになってきているので、このままでは大変なことになってしまいます。
さてさて・・・どうなるのでしょうか?
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