ハラハラのブライダルショー 元女性警察官コンビのスパ経営物語 第18話

お店のご紹介
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登場人物
トヨ : バンコクRENEスパの日本人店長(この物語の主人公で元警察官)
ナツコ(ナコ先生)頭蓋仙骨療法士&整体師 (この物語の主人公で元警察官)
Rさん:RENEスパの共同経営者(タイのRENEの日本人社長、黒ガリンの輸出担当)
Kちゃん:日本のRENEの女性社長 
S会長:RENEのグループ会社の会長(Kちゃんの叔父さん)
ポックちゃん:Rさんが探してきた新しい18歳のスタッフ(タイマッサージ店マッサージ師)
ゴイちゃん:ポックちゃんの紹介で来たタイマッサージ師仲間のお姉さん

 

ご訪問ありがとうございます。

前回は、新しいスタッフのタイマッサージのお笑い姉さん「ゴイちゃん」についてご紹介しました。

このゴイちゃんも超個性が強烈で、不安要素しかない子です。

どうも、すんなりと進まないスタッフ選びです・・・

 

そんな不安材料だらけの中、さらに、Rさんの知人のブライダルショーに、RENEの植物生体水化粧水を出展することになりました。

その様子は下のブログから☟

新しいスタッフはタイのお笑いお姉さん! 元女性警察官コンビのスパ経営物語 第17話
登場人物 トヨ : バンコクRENEスパの日本人店長(この物語の主人公で元警察官) ナツコ(ナコ先生):頭蓋仙骨療法士&整体師 (この物語の主人公で元警察官) Rさん:RENEスパの共同経営者(タイのRENEの日本人社長、黒ガリンの輸出担当

 

ブライダルショーの開催当日・・・

いよいよ、ブライダルショーの開催日となりました。

新しく入ったスタッフのゴイちゃんは、遅刻の常習者だったので、Rさんから

Rさん
Rさん

ゴイを家に帰らすと、明日は絶対に寝坊して来ないから、トヨさんのホテルに泊めて、明日連れて来て下さい

 

 

と言われ、渋々、トヨはゴイちゃんと一晩を共にすることになりました。

 

まだ知り合って間もない、異国の子と一緒に泊まるなんて・・・・

 

言葉も全く通じないのに〰

すごいストレスを感じたトヨでしたが、ゴイちゃんはおかまいなしに、さっさと先にシャワーを浴びて、先にベットに潜り込んで寝てしまいました。

トヨ
トヨ

すごい根性!!

とトヨは驚きましたが・・・

これはタイ人だから・・というのではなく、ゴイちゃんが特別、人に気を使わない子だからだったと思います。

どちらかというと、タイ人はとても気をつかう子が多いというのが今の印象ですが、この時は、あまりにもゴイちゃんの印象が強烈すぎて、トヨはタイ人ってどんな国民性なの〰?

とわけがわからなくてっておりました。

 

そんなことから、翌朝は、なかなか起きないゴイちゃんを起して、朝食を食べさせ、地下鉄とBTSに一緒に乗って会場であるホテルに到着しました。

もう良い大人なのに、中身は完全に子供のゴイちゃんは、めちゃくちゃ手がかかる子でした。

 

私たちがホテルについて時には、すでに時間にきちんとしているRさんは到着しており、ポックちゃんも到着しておりました。

 

前日に、商品は持ち込んでおりましたので、昨日S会長に指示された通りブースに並べました。

 

 

Rさんが、タイ人スタッフふたりにはしっかりと商品の説明をしなさいと指示しておりましたが、内気なポックちゃんは、もうその指示だけで

ポックちゃん
ポックちゃん

そんな難しいことできない~

と固まってしまい、不安そうな顔をしています。

 

 

途中から昨夜タイ入りしたナツコが応援に駆けつけてくれました。

RENEの制服のTシャツに着替えて売り子さんをしてくれます。

 

ショーの開催1時間前になると、たくさんの招待客が詰めかけてきました。

意外にも日本人が多く、RENEの社長のKちゃんとトヨは、商品の説明に大忙しでした。

でも、ポックちゃんもゴイちゃんも、Rさんの予想通り、タイ人から質問されても全く答えることができず、タイ語のフライヤーを渡すのが精いっぱいでした。

それを、見ていたKちゃんが遂に切れてしまい、Rさんを呼びつけて

kちゃん(RENE社長)
kちゃん(RENE社長)

この子達、全く説明できてない!!

きちんとタイ人に説明させて!!

とタイ人スタッフの目の前で声を荒げて指示したのです。

 

その様子を横で見たゴイちゃんは、自分のことでKちゃんは怒っているとすぐにわかったようであり、それ以降、プイっとそっぽを向いて全く何もしなくなってしまったのです。

とにかくタイ人は、人前で叱られるというのが大嫌いです。

 

もちろん、Kちゃんが怒るのは当然のことであり、本当に働きの悪いゴイちゃん達でしたが、彼女達にも彼女達なりの言い分があったようです。

ポックちゃん
ポックちゃん

自分達は、マッサージをするために雇われたのであって

こんな仕事をするために雇われたんじゃない!

 

なんで、嫌な仕事を無理やりさせらて、人前で叱られないといけないの!!

という思いがありました。

 

彼女達からすれば

ポックちゃん
ポックちゃん

きちんと説明のできるタイ人を雇えばいいじゃん!!

という考えを持っており、特に、すべてがセクションに細かく分断されているのがタイのビジネスの構成であり、今のRENEの理学療法士さん達のように施術以外でもオールマイティーになんでもこなせる子というのは、本当に少ないのが現状です。

特にRENEの社長のKちゃんは、すごく能力の高い子なので、どんな大変なことでもその場に応じで臨機応変にこなしてきただけに、誰でも自分と同じようにできるとつい思ってしまいがちなところがあります。

とにかく彼女の能力の高さは尋常ではなく、ほとんどの人がついてはいけないだろうと思います。

(なにせ、本業はビジネスホテルの経営者であり、英語、北京語、アラブ語を話すバイリンガルでもあり、理系の頭脳を持ち、文章作成能力も高く、人に伝える能力もすごく、あらゆる分野のことに物知りな上に、世界大会で3位になる程の技術を持つプロのベリーダンサーでもあるんです。)

 

この時のKちゃんはまだ若くて、能力のない子達の使いこなし方や、叱る際のさじ加減がわからなかったのです。

けれど、それはトヨも同じでした。この子達をどう使って行けば、どう指導していけばいいのか?さっぱりわからなくて混乱している状態でした。

 

トヨがいた前職のような大きな組織の中では、上司から命令されたことは理不尽でもやり遂げるのが当たり前でしたし、私の部下たちも若くても良くできた子達ばかりでした。

そんな良くできた子達でも、毎日毎日叱らないといけないことは多くて、それがより良い仕事をしていくためには必要だと思っていました。

 

なので、

あの子嫌いだから辞めさせて、あの子を辞めさせないと私は働かない

とか、

それは私の仕事じゃないからやらない

と、まだ二十歳に手も届かないような子に、堂々と面と切って言われたのにはびっくりしました。

 

タイに来てはじめて、

トヨ
トヨ

人は簡単に、こちらの思うとおりには動かないんだ

ということを知ることとなるのです。

 

この時、私の脳裏には、警察時代の部下だった子達の顔が次々に浮かんできました。

トヨ
トヨ

私は、彼、彼女達を動かしていたつもりでいたけど、実は、彼、彼女達に助けられていただけなんだ。

あの子達は、なんて優秀な子達だったんだろう!!

ということを改めて思い知らされましたし、もう感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 

 

けれど・・・いつまでもそんな泣き言を頭の中で繰り返しているわけにもいきません。

 

ただ、この状況のままだと、せっかくブースを出したのに、何をしているのか意味がありません。

どうしよう・・・とトヨが考えあぐねている時に、一連の様子を見ていたナツコがこのままだといけないと察知してくれて

ナツコ(ナコ先生)
ナツコ(ナコ先生)

お客さんにプチ、リンパマッサージでもやってみる?

と提案してくれて、リンパマッサージのプチイベントを急遽開催してくれたのです。

 

ナツコ(ナコ先生)
ナツコ(ナコ先生)

どうぞ、椅子におかけください。

RENEスパで行っているリンパマッサージのお試しを10分間、無料でさせていただきます。

と言って、お客様を招き入れ、リンパマッサージを始めてくれたのです。

 

 

このナツコの機転に救われたトヨは、ポックとゴイちゃんをナツコの所に呼び寄せ、二人にナツコの横で、お客様の手や肩のタイマッサージをやらせたのです。

 

この子達の考えは本当にシンプルなので、マッサージをするということは自分達の仕事の範疇だと考えていたため、この指示には逆らわずに素直に従っておりました。

 

また、ナツコの陽気な性格に触れたゴイちゃんは、機嫌を取り戻して笑みが戻っておりました。

そして、ブライダルショーも無事に大成功で終わりました。

その後、タイのテレビ局からのインタビューが始まり、Kちゃんが代表で参加しました。

インタビュアーは、なんと白無垢の花嫁さんです。

さすがブライダルショーです。

Kちゃんは、英語で商品の植物性生体水化粧水の説明をしていきます。

ということで、なんとかこの一連のイベントを終えることはできたのですが・・・・・

トヨとナツコの帰国と同時に辞めたゴイちゃん

Kちゃんと、S会長は、翌日には仕事があるため帰国してしまいました。

 

イベント会場で、ゴイちゃんのことで声を荒げてしまったKちゃんは、その後にKちゃんを避けだしたゴイちゃんの態度を見て

kちゃん(RENE社長)
kちゃん(RENE社長)

ごめんトヨちゃん、彼女にイラっときてみんなの前で怒鳴ってしまって・・・

タイ人は、人前で叱りつけたら駄目だと、Rさんから言われていたのに、やってしまったわ~

もし、彼女がこれで辞めると言ったら、せっかくトヨちゃんがマッサージの指導をしてくれたのに申し訳ない

と言って、平謝りしてくれました。

 

でも、翌日も彼女はお店には出勤してくれたので、とりあえず一安心しました。

 

 

そして、ナツコもお店にやって来てくれて、ポックちゃんとゴイちゃんのマッサージの指導をしてくれました。

 

その翌日から、Rさんがビジネスビザの申請でシンガポールに行くことになりました。

 

タイ語を喋れないトヨとナツコの二人を残して行くのは、かなり心配そうでしたが、申請期間の関係上、もうギリギリだったので大急ぎのシンガポール行きとなったのです。

 

そして・・・

トヨも、ナツコより1日早く飛行機のチケットを取っていたので、ナツコをひとり残して帰国となりました。

なんとナツコと、ポックちゃん、ゴイちゃんの3人がトヨを空港まで送ってくれました。

 

結局、ナツコひとりが最後まで、この二人の面倒を見てくれたことになるのですが、トヨが心配したとおり・・・・ナツコが帰国した翌日から、ゴイちゃんはお店に来なくなってしまいました。

 

シンガポールから帰国したRさんが、ゴイちゃんに連絡すると

あの日本の女社長は大嫌いだから辞める

という返事が返ってきたそうです。

 

やはり、思ったとおりでした。

 

 

結局、ナツコがゴイに指導してくれた分の時間が無駄だったことになります。

 

辞めるなら、ブライダルショー終了後に辞めると言ってくれたいいのにと思いましたが、そこはゴイちゃんなりにナツコに気をつかったのだと思います。

 

せっかく教えてに来てくれているのだから・・・と

この辺りの気の使い方が、日本人の感覚とは少し違うのですが、最後にトヨを空港まで送ってくれたことなどからしても、ゴイちゃんはトヨとナツコには、間違いなく気をつかってくれていたのだと思います。

 

なので、この子に関しては、最初からそれほどあてにもしていなかったこともあり、辞められてもそれほどショックではありませんでした。

 

今でも

面白い子だったな〰

という思い出しかありません。

でも、再びポックちゃん一人になってしまいました。

 

ちらほらとお客さんも来店するようになってきているので、このままでは大変なことになってしまいます。

さてさて・・・どうなるのでしょうか?

 

 

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4人目のスタッフを雇用したけど・・・・ 今度は大丈夫?? 元女性警察官コンビのスパ経営物語 第19話
登場人物 トヨ : バンコクRENEスパの日本人店長(この物語の主人公で元警察官) ナツコ(ナコ先生):頭蓋仙骨療法士&整体師 (この物語の主人公で元警察官) Rさん:RENEスパの共同経営者(タイのRENEの日本人社長、黒ガリンの輸出担当

 本日のバンコクRENEスパのご紹介はこちら!!

バンコクRENEスパのスタッフはタイの医科大学を出て国家資格を有する理学療法士さん達です。

あなたの肩、首、腰、悲鳴をあげていませんか! バンコクRENEの理学整体

 

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お店のご紹介元女性刑事コンビがスパ経営物語
バンコク リンパマッサージ&理学整体スパ RENE
小顔&リフトアップマッサージ、リンパ痩身、理学整体、内臓整体、頭蓋仙骨療法、頭蓋マッサージ、チベット式足裏温灸マッサージ等「美と健康」をテーマにしたオリジナル施術をご提供する日系スパです。スタッフはタイの国家資格を持つ女性理学療法士です。
この記事を書いた人
「バンコクリンパマッサージ&理学整体スパ RENE」店長 Toyo

元奈良県警の女性刑事から転職した変わり種セラピスト(大阪出身奈良県在住、現在バンコク在住)

20年間強行班係(殺人・強盗・強姦等の凶悪犯罪を取り扱う係)の刑事として仕事をしてきたため、検視や解剖業務に携わることが多く、人体や健康に非常に興味を持ち解剖学や生理学等の勉強に励み、健康管理士や心理カウンセラーの資格も取得しました。

その後、友人や同僚等、家族などを相次いで癌や心筋梗塞等で亡くしたことをきっかけに、健康関連の仕事をしたいと考えるようになりました。そして、友人が健康食品&化粧品製造会社であるRENE(レーネ)を起業する際にスカウトされて転職を決意しました。

タイにはサプリメントや化粧品の原料となる「山の神様の贈り物」と呼ばれる黒ガリンガルを買い付けるためにやってきましたが、本格的に黒ガリンガルの輸入を開始するためタイで会社を設立することとなり、その際、会社の事務所と併設したリンパマッサージスパを開店しました。

しかし最初はタイ語ができないこともあり、タイ人スタッフに翻弄さる日々が続き、騙されたり、お金を盗まれたり、お客さんが来ない日が続いたり…と、ハチャメチャなスパ経営を行っておりましたが、1年後にはタイで有名なホリスティック医療センターのオーナーに、取得している資格や知識、リンパセラピストとしての技術が認められ、同センターに招かれることとなりました。そこで日本式のリンパマッサージの技術指導に当たるとともに、世界最先端のホリスティック医療や理学整体を学びました。

現在は再びRENEスパに戻り、ホリスティック医療センターで学んだ知識を活かして、国家資格を持つ理学療法士達と共に、リンパマッサージと理学整体をメインとした数々のオリジナル施術を考案し、「美と健康」をテーマとした施術をみなさまにご提供しております。

スパを経営するまでの詳しい経緯はこちら

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