観光ビザを取りにラオスに行く(元女性警察官コンビのスパ経営物語 第29話)

お店のご紹介
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さて、トヨがバンコクに来るきっかけとなったのは・・・・

トヨが警察を辞めて第二の人生を歩みだしたRENE JAPANが、タイで黒ガリンガルを買い付けるのをお手伝いしてくれていたA氏が

A氏
A氏

嫁がバンコクでスパをやりたがっているので、お手伝いしてもらえませんか?

と、RENE の社長であるKちゃんに依頼してきたからでした。

 

その依頼をKちゃんが引き受けてたことから、トヨの元警察の同期生であるナツコことナコ先生も巻き込み、バンコクの片隅で、ピンクのスパを開店させることとなりました。

しかし・・・その依頼主のAさんは、実はとんでもない悪人だとわかり、RENEのお金を横領していたのです。

そのことに気が付いたのは、すでにスパを開店させてから半年ほどたっていたため、RENEスパは多くの人を巻き込み、たくさんのお金を費やした状態になっていたので、今さら止めるわけにはいかない状態になっていました。

 

A氏の悪事がわかってからは、スパの開店を手伝ってくれた日本人男性のRさんが、A氏の代わりに黒ガリンガルの買い付けと輸出の仕事を引きつぐこととなりました。

そのため、RENEスパを管理していたRさんは、スパにかかりっきりにはなれなくなりました。

 

けれど、タイ人スタッフも、頼りない子ばかりで次々に辞めて行き、一向に誰かにお店を任せられる状況ではありませんでした。

 

そこで、タイ人スタッフのマッサージの指導に度々タイを訪れていたトヨですが、

toyo
toyo

行ったり来たりの中途半端な状態でやってもタイ人に馬鹿にされるだけだ。

 

しっかりと腰を据えてやらないと、異国で企業なんて絶対に成功しない!!

と思うようになりました。

 

そんなことから、たとえ1年だけでも、タイに住んでビザも取って、スパの経営に真剣に取り組まないといけないと考えたのです。

 

ということで、タイに在住することを決意したトヨだったのですが・・・

異国に住んで生活するということは、頭で考えたようには簡単にはかないことの連続が待っていたのです。

 

できたてホヤホヤの会社なのでビジネスビザが簡単には下りないと言われ・・・

 

トヨは、お店とRさんのコンドミニアムのちょうど間位に位置する場所に、アパートを見つけて、電化製品等も揃えて、着々に移住の準備を進めることになりました。

 

でも、バンコクで暮らすには、単に住む場所を決めればいいというものではありませんでした。

 

そうです。バンコクに住んでもいいという許可書であるビザが必要なのです!!

さらに、働く場合は、労働許可書(ワークパミット)が必要だったのです。

 

Rさんの会社は、まだ設立したばかりであり、資本金200万バーツ、タイ人雇用者4名の小さな会社でした。

そこにプラス、トヨが働くとなると、さらに資本金を200万バーツ増額し、タイ人の雇用者を4名増やさないとないといけないという事態が待ち構えておりました。

 

これは困ったものだ・・・

 

1年位、タイで働くために、資本金200万円増額してもらって、タイ人もさらに4名雇って・・・なんて、そんなお願いRさんにもKちゃんにも簡単にはお願いできない〰

 

toyo
toyo

この事態が意味するのは・・・

 

きっと、1年位でどうにかなるものではないということなんだろう。

最低でも5年位はタイで死ぬ気で働かないといけないのかもしれない・・・

と思いました。

 

そこでトヨは、決心を新たにしました。

toyo
toyo

最短でも5年は、サロンの経営に賭けてみよう!!

と決めて、RさんとKちゃんの二人に、

 

toyo
toyo

5年は覚悟を持ってやるので、私のために会社の資金を増資して、社員も増やしてください

とお願いしました。

 

Rさんは、

Rさん
Rさん

僕は、トヨさんがタイで僕と一緒にお店の経営をやってくれるというのなら、少なくとも5年は踏ん張る覚悟はしてもらうつもりでいました

ということで、最初からそのつもりでいることがわかりました。

 

しかし、Kちゃんは、タイでのビザの仕組み等がわからないので、

kちゃん(RENE社長)
kちゃん(RENE社長)

えっ〰。そんなにかかるの〰。

それに、黒ガリンガルの事業があるといえども、そんなに社員は必要ないやろ〰

とびっくりしておりましたが、これがタイの法律なので文句を言ってもどうにもならないと、最終的には賛成をしてくれました。

 

増資に関しての手続きは会計事務所とエージェントに頼めば簡単にできることがわかりました。

けれど、問題は設立したばかりの会社なので納税実績がないため、日本人2名のビジネスビザを取るのは容易ではないかもしれないと言われました。

 

すでに、Rさんはビジネスビザと労働許可証を取得しておりましたが、それでも納税実績が出るまではビザの有効日数が半年しかもらえないような状態でした。

なので、トヨのビジネスビザを取得するのは、そんなに簡単にはいかなさそうだったのです。

 

今回、ビザの件を依頼したのは、Rさんの時と同じで、会社の設立の手続きをお願いした日本語を話せる弁護士さんでした。

この人物は、A氏からの紹介されたタイ人だったので、お願いするのはどうかな〰と考えたのですが、会社の設立もRさんのビザも、問題なくすんなりとできたので、Rさんの会社のことを一番わかってくれているという点で、進めやすいと考えたのです・・・・。

 

でも、後々、これが大失敗だったことがわかるのです・・・

 

ということで、トヨのビザの手続きを、この弁護士さんにお願いしたのですが・・・

なんと、

書類を整えるのが大変だし時間がかかるので、最初は観光ビザを取ってくれ

と言われたのです。

 

さらに、

観光ビザでは就労許可書は取れないので、ビジネスビザの申請ができるようになるまでは、あなたは店では絶対に働かないでくれ

と厳しく言われました。

 

また、もし役所が視察に来た時に、あなたがお店でスタッフを指導していたりしたら問題になるので、その点も注意してくれ。

 

また、ビジネスビザが出るまでは、会社から給料を支払うわけにはいかないので、無給になるので、その点も了承してくれ

 

 

と、とってもとっても偉そうに言われたのです。

 

toyo
toyo

お金を支払って、手続きをしてもらうのは私の方なのに、なんで、こんなに偉そうに命令口調で言われないといけないのかな?

と、トヨはこの時から、この日本語を話せるタイ人弁護士は好きにはなれませんでした。

弁越さんの言うことも、なんか胡散臭い感じがしたのですが、タイのシステムはそういうものなんだろう納得するしかなく、言われた通りにすることにしました。

 

そのため、なんとトヨは、ビザが下りるまでの数ヶ月の間、「給料」というものを貰えない状態になってしまったのです。

 

もちろん、働いてはいけないのですから、給料はもらえるわけはなく、かといって、異国での生活はスタートしてしまいましたし・・・

日本での支払い関係もそのまま継続して発生するわけなので、本当にこの時期は大変でした。

 

とにかく、「いつ頃になりますか」と弁護士さんに聞いても、「まだ!!」と中国なまりのある日本語で厳しく言われる日が、その後数ヶ月も続くことになるのです・・・・

 

今から、考えると最初から騙されていたのですが、とにかく弁護士さんだったので、彼の言う事をそのまま信用してしまっていたのです。

 

観光ビザを取りにラオスに行くことに

そんなことから、ビジネスビザを申請するための書類が揃うまでの間は、観光ビザを取らないといけない状況になったトヨは、ラオスにビザを取りに行くことになりました。

 

基本、観光ビザは日本のタイ大使館で取得してくるか、タイ近隣の国の領事館で取得しなければならず、タイ国内では取れないのです。

 

けれど・・・ラオスって、名前を聞くだけでもなんか怖い印象のある国に、言葉も通じないのに一人でビザ申請に行けって?!

 

toyo
toyo

無理、無理、無理!!

となり、ここはRさんに泣きついて、一緒に行ってもらうことになりました。

 

さらに・・・・

とにかく、会社を作ったばかりだったので、色んな面で経費を節約したい二人は、陸路でラオスに入ることにしました。

まだ、私が観光ビザを取得した頃は、ラオスまでの格安航空便が飛んでおらず、直通便で首都ビエンチャンまで行くとなると、かなりの航空費がかかる時代だったのです。

 

ラオスは、タイ語が通じることから、ラオス国境に入ってからは、タイ語ができるRさんにタクシー等の交渉をしてもらい首都ビエンチャン市内へと向かいました。

 

ビザ申請の受付は午前中のみなので、そのまま急ぎタイ領事館へと向かいました。

すると・・・領事館の前は長蛇の列です。

toyo
toyo

えっ〰、こんなにビザを申請する人って多いの〰

とあきれ返りました。

 

Rさんから、

Rさん
Rさん

並んで待ちますか?

それとも、いくらか賄賂を払えば割り込みで受付してもらえますよ

と言われました。

 

Rさんも、数年前にタイに来た当初は、すぐにビジネスビザが取得できなかったため、最初観光ビザを取りにラオスまで来たそうです。

 

なのでこういった裏技を知っていたのです。

toyo
toyo

いくらですか?

Rさん
Rさん

1000バーツだと言ってます

当時のレートだと、日本円で3000円位だったので、賄賂を支払う方を選びました。

 

すると、Rさんは胡散臭いラオス人とタイ語で話して交渉してくれました。

 

そのラオス人の呼ばれてついていくと、すいすいと領事館の中を進めました。

そして、20分位で受付に書類が通ったのです。

 

書類を出し終わってから、自分が並ぼうとしていた列を眺めながら、

 

toyo
toyo

裏技を知っているのと知らないのとで、こんなに差があるの〰

と思いました。

 

お陰様で、昼前には申請が終わり、ゆっくりとビエンチャンの市内を観光することができました。

 

ラオスの首都・ビエンチャン観光に出かけるぞ!!

 

ビザの受け取りは翌日の午後からになるので、私達は、その日の午後から翌日の午前中までレンタルバイクを借りることにしました。

タイの運転免許証があれば、ラオスでは簡単にバイクが借りれてしまいます。

 

バイクで市内観光したので、かなり広範囲で、いろんなところを回ることができました。

 

ビエンチャンは、とても綺麗な街でした。

ラオビールがとっても美味しい!!

 

そしてびっくりポンだったのは〰お札の桁が半端じゃなく多いのです~

50,000kip、20,000kip、10,000kip、5,000kip

なんじゃこれは〰!!

 

 

ビエンチャンの代表的なお寺

タート・ルアン

黄金の仏塔です!!

ビエンチャンの凱旋門である

アヌサーワリー・パトゥーサイ

夕暮れ時は、さらに綺麗でした。

夜のタートルアン

神秘的でした。

フランス料理、スペイン料理や、イタリア料理などの洒落たレストランやカフェがたくさんあます。

私達はスペイン料理を食べました。

 

写真のPIMENTON というスペイン料理屋さん、リーズナブルでおいしくて、とてもお勧めです!!

ビエンチャンでも交通違反で捕まってしまいました

ここラオスでもハプニングがありました。

バイクで少し郊外を走っていたところ、なんとお巡りさんに交通違反で捕まってしまったのです。

 

toyo
toyo

ヘルメットもかぶっているし・・、

通行区分も守っていたし・・・

なんで〰???

とびっくりしましたが、なんと、ライトを点けていたのが違反になったのです。

 

日本もタイも、バイクは昼間でもライトを点けるのが義務つけられていますが、ラオスは反対で点けちゃいけないのだそうです。

 

タイ語で、お巡りさんに食いつくRさんでしたが、やはり規則違反になるので通りません。

「交通切符を切るので警察署まで来い」と言われましたが、場所を確認するとめちゃくちゃ遠いではありませんか〰

 

でも、ここは賄賂の国です。

Rさんが賄賂を渡すと、すぐに許してくれました。

 

しかし・・・

toyo
toyo

昼間に、バイクのライトを点けたら違反って!!

その規則の方が違反じゃん!!

 

まぁ、こういうトラブルもありましたが、初めて訪れたビエンチャンは、とても綺麗なところで、ちょっとした旅行気分を味わうことができました。

 

そして、翌日、ビザの受け取りに行ったのですが、今のように電光掲示板で順番を表示してくれる形にはなっていなかったので、とにかく早い物勝ちという感じで、受け取りカウンターの前に人が群がっています。

番号を呼ばれた時にカウンターの前にいないと、受け取ることができず、後回しにされてしまうのです。

 

必死で人の群れをより分け、前へ前へと進みましたが、何度も押しつぶされそうになりました。

 

toyo
toyo

ビザを受け取るだけで、こんなに必死な思いをしないといけないなんて〰

それが、トヨが始めてビザを取得した時の感想です。

 

もう二度と、観光ビザは取りたくないです!!

 

そんなことから、この時は、

最初2ヶ月、タイ国内で1ヶ月の延長、そして一旦国外に出れば2ヶ月延長、さらにタイ国内で1ヶ月延長

という最長6ヶ月タイに滞在を許された観光ビザをいただくことができたのです。

 

そして・・・・同時に、ここからが、ビジネスビザを取るまでの、長い道のりが始まったのです。

お店のご紹介元女性刑事コンビがスパ経営物語
バンコク リンパマッサージ&理学整体スパ RENE
小顔&リフトアップマッサージ、リンパ痩身、理学整体、内臓整体、頭蓋仙骨療法、頭蓋マッサージ、チベット式足裏温灸マッサージ等「美と健康」をテーマにしたオリジナル施術をご提供する日系スパです。スタッフはタイの国家資格を持つ女性理学療法士です。
この記事を書いた人
「バンコクリンパマッサージ&理学整体スパ RENE」店長 Toyo

元奈良県警の女性刑事から転職した変わり種セラピスト(大阪出身奈良県在住、現在バンコク在住)

20年間強行班係(殺人・強盗・強姦等の凶悪犯罪を取り扱う係)の刑事として仕事をしてきたため、検視や解剖業務に携わることが多く、人体や健康に非常に興味を持ち解剖学や生理学等の勉強に励み、健康管理士や心理カウンセラーの資格も取得しました。

その後、友人や同僚等、家族などを相次いで癌や心筋梗塞等で亡くしたことをきっかけに、健康関連の仕事をしたいと考えるようになりました。そして、友人が健康食品&化粧品製造会社であるRENE(レーネ)を起業する際にスカウトされて転職を決意しました。

タイにはサプリメントや化粧品の原料となる「山の神様の贈り物」と呼ばれる黒ガリンガルを買い付けるためにやってきましたが、本格的に黒ガリンガルの輸入を開始するためタイで会社を設立することとなり、その際、会社の事務所と併設したリンパマッサージスパを開店しました。

しかし最初はタイ語ができないこともあり、タイ人スタッフに翻弄さる日々が続き、騙されたり、お金を盗まれたり、お客さんが来ない日が続いたり…と、ハチャメチャなスパ経営を行っておりましたが、1年後にはタイで有名なホリスティック医療センターのオーナーに、取得している資格や知識、リンパセラピストとしての技術が認められ、同センターに招かれることとなりました。そこで日本式のリンパマッサージの技術指導に当たるとともに、世界最先端のホリスティック医療や理学整体を学びました。

現在は再びRENEスパに戻り、ホリスティック医療センターで学んだ知識を活かして、国家資格を持つ理学療法士達と共に、リンパマッサージと理学整体をメインとした数々のオリジナル施術を考案し、「美と健康」をテーマとした施術をみなさまにご提供しております。

スパを経営するまでの詳しい経緯はこちら

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