RENEスパの期待できる再々スタート と 医療センターの不安だらけのオープン(元女性コンビがバンコクでスパ経営物語59話)

お店のご紹介
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前回は、トヨの「ホリスティク医療センターでのリンパマッサージ指導状況」についてお話ししました。

理学療法士さんが70名もいると派閥があるということがわかり、とんでもなく怖い女の世界に首を突っ込んでしまったのではないかと、ちょっぴり後悔しているトヨでした。

 

前回の記事はこちらから

女性理学療法士が70名もいると・・・派閥争いもなかなか強烈そうで!!(元女性コンビがバンコクでスパ経営物語58話)
前回は、シンガポールにビザを取りに行ったはずが、ビザがおりるまで5日要したため観光がメインになってしまったというお話しでした。 前回の記事はこちらから ☟ それでも、なんとかビジネスビザを取得することができ、バンコクに戻ってくることができま...

RENEスパでは3名の理学療法士を雇用することに!

では、今回もその続きをお話ししていきたいと思います。

その前に、プロイちゃんと、ポンちゃんと、エムちゃんに任せたRENEスパはどうなっているのでしょうか?

すこし覗いてみたいと思います。

 

トヨは、この頃、朝の9時から夕方の16時までホリスティク医療センターで指導をし、その後RENEスパに戻り21時頃まで勤務するという生活を送っておりました。

RENEスパでの勤務といっても、施術とお店の営業はすべて3人の理学療法士さんに任せていたので、その様子を側で監督するだけでしたが、とにかくこの3人の動きの素晴らしさには、ずっとびっくりぽんの連続でした。

 

toyo
toyo

いったい今までの子達はなんだったの?

Toyoが夕方RENEスパに戻ると、3人は一生懸命看板つくりをしていました。

 

看板犬のさくらちゃんもお手伝い?

邪魔しているだけのようです。

結局、誰にも構ってもらえず、それどこか叱られて拗ねて寝ちゃいました。

できあがった看板は、お店の窓ガラスに貼られました。

窓ガラスが看板でいっぱいになっていました。

 

とにかく集客から始めます!!

と、今までのスタッフは誰もしてくれなかった、マーケティングを開始してくれていました。

 

toyo
toyo

ホームページも作成中、

チラシも作成中、

FACEBOOKには毎日投稿!!

 

こういうことをしてほしかったんだよね~!!

 

通常は、業者に頼むことを、

最初は自分達でできることはやります。

 

何が宣伝効果があるのかわからないので

と言って、テスト的にやってくれています。

 

 

そして3人の息もぴったりです!!

・・・で、この3人は、ウイチャダーさん率いるホリスティク医療センター「レインボーアロカヤ」では、あの70名いる理学療法士さん達の中で、どの派閥にいたの?

ということに、みなさんちょっぴり興味があるのでは?

 

とyおはとても興味があったので、たぶん嫌がるだろうな~と思いながらも恐々聞いてみました。

 

どうやら、プロイちゃんは勤務年数が8年程でマネージャーをしていたので、前回お話しした2つの派閥以外に、プロイちゃんを頭とする「プロイちゃん派閥」というのがあったようです。

 

でも、みんな派閥争いが嫌いなおとなしい子ばかりが集まった第三勢力だったので、派閥闘争の中で勝ち残るのではなく、辞めることばかり考えていたグループだったそうです。

 

なので、プロイちゃんが辞めた途端に、みんな辞めてしまってほぼ解体状態とのことでした。

 

結局、ポンちゃんとエムちゃんが、もうすぐ契約が切れるので辞めて、プロイちゃんに続いてRENEスパに来る予定でおりました。

 

当初、プロイちゃんとポンちゃんだけを雇うつもりでおりましたが、やはり受付スタッフのニッさんが当分戻って来れそうにない事がわかってきたので、エムちゃんも雇うことにしました。

 

トヨが、今後、トンローの病院とRENEスパをいったり来たりすることになりそうなので、おそらく理学療法を始めるとなると、2名では施術が回らなくなると思いました。

 

また、Rさんも、3人のことはかなり信用しているようで、今までのスタッフにはやらせたことがない、会計サイドのこともプロイちゃんに指導するようになっておりました。

なので、プロイちゃんはマネージャー、ポンちゃんはチーフというポストを与えました。

 

まだまだ、勝算が見えなかったものの、すでにお客さんの反応は良く、いっきに来店数も増え手応えはありました。

 

そんなことから、1ヶ月は3人とも実習期間という形で実力を見させてもらうこととなりましたが、そこである程度の結果が見えれば、給料面でも理学療法士さんの相場に見合う額を払うことを約束し、1ヶ月後に正式契約をすることになりました。

 

いきなり、今までとは違って活気のある店に変ってしまって、トヨもRさんも毎日、良い意味での驚きの連続でした。

 

ところが、ある日、トヨが店に戻って来ると、チームリーダーのプロイちゃんが、少し落ち込んでいました。

お客さんに「日本人の先生にしかマッサージを受けたくない」と言われてしまったそうです。

 

先生とは、トヨのことなのですが・・

 

タイ人は

「自分は特別なお客様」

という位置づけが大好きだそうです。

 

なので、日本人の先生にマッサージをしてもらうということは、イコール自分は特別なお客様になるらしいのです。

 

トヨも微力ながら1年程、RENEスパで先生兼店長という立場で施術をしてきたので、それなりにトヨ専属のタイ人のお客さんが数名おりました。

 

どうやら、そのうちの一人に、「あなたじゃダメ先生を呼んで」とかなりごねられたようなのです。

 

今まで、数多くの患者さんから指名を受けてきたプロイちゃんは大ショックでした。

 

オーナーのRさんが、一生懸命励ましていましたが、いつもニコニコ笑顔の彼女から数時間笑顔が消えていました。

 

でも、へこたれない子です。

その日のうちに気持ちを切り替えて、反対に向上心に火が点いたようで

リンパマッサージも一流の腕を身に着けてやる

と、練習に励みだしました。

 

彼女を見ていると、トヨは、警察学校の時の教官勤務を思い出しました。

 

何事にも一生懸命で、一生懸命ゆえに傷ついて・・・でも、へこたれずに前を向いて頑張る姿は、あの頃の多くの生徒たちと重なりました。

 

toyo
toyo

頑張れプロイ!!

私も、久々に気持ちが掻き立てられています!!

 

素敵なRENEチームができればいいのになと思いました。

 

思ったように進まないトンロー店スタッフへの指導

さて、一方のホリスティク医療センターの方はどんな状況かといいますと・・・
なかなか、マッサージの指導が進みません。
というのも、みんな仕事の合間の練習になるので、お客さんの施術の無い子からトヨの部屋に来て、トヨの指導を受けていくという形だったのですが・・・・
とにかくこの医療センターは大流行りで大忙しであり、誰も練習に来ない日もあったのです。
これじゃ、トンローのオープンには間に合わないと思い、オーナーのウイチャダーさんに
toyo
toyo

シフトを組んで練習に来させてください。

とお願いしたのですが・・・・・・
このウイチャダーさん、お客さんを目の前にするとお金にしかみえないようで、1人の客に3人も4人も理学療法士をつけて特別な施術をさせるのです。
トヨは、この施術の体制を見て
toyo
toyo

あり得ない

とびっくりしていました。
チーフの理学療法士が、首、肩の施術をしている間、右腕と左腕にひとりずつ理学療法士さんが立って施術を行い、さらに右脚と左脚にひとりずつ理学療法士さんが立って施術を行っている・・・・
という、とんでもない無駄な光景だったからです。
toyo
toyo
たった一人のお客さんに、理学療法士が5人もついて施術を行う???
それって、本当に治療なん?
理学療法士を馬鹿にしているやん!!
その様子を見て、オーナーのウイチャダーさんは大満足であり、お客さんに向って

これは特別な治療で、うちだけのスペシャルメニューだから

と言っているのです。
フォーハンドどころか、テンハンドの施術をしているということをアピールしていました。
施術させられている理学療法士さん達も、みんな目で「ひどいでしょ」とトヨに合図を送って来ます。
お客さんは、ほとんどがアラブの大富豪か、タイの富裕層の方々であり、このテンハンドの1回の施術で10万円程落としていってくれるそうです。
なんか、トヨが想像していた治療スタイルとは違う・・・
toyo
toyo

こんなの嫌だな~

と思いました。
でもアラブ人の大富豪とタイ人の富裕層が来るのは、この本店とチャチュンサオの保養センターだけだということでした。
トヨが行く予定のトンロー店は、一般層のタイ人と日本人だけを相手にするため、
「1人のお客さんに1人の理学療法士さんで治療に当たる」
という普通のスタイルだと聞き安心しました。
それにしても、トンロー店のオープンまで日がないというのに、技術を身に着けさせないで、目の前のお客さんから金を取ることばかり優先していたのじゃ、前向いていきません。
結局、美容部門担当のチーフでセラピストのアップルちゃんだけでも、必ず練習に来させてくれと頼みに頼み込んで、彼女と彼女の下についているテウちゃんという理学療法士さんの2名だけは、必ず練習させることにしてもらいました。
そして、なんとかオープン前には、この2名がフェイスのみ一通りの施術ができるようになりましたが、オーナーのウイチャダーさんが決めたフェイシャルエステの金額(40分2000バーツ)をいただけるような腕前では・・・・
アップルちゃんもテウちゃんも、本当に一生懸命練習してくれる子達だったのですが、アップルちゃんはまぁまぁセンスがあるものの、テウちゃんは、お世辞でも上手とは言えない状態でした。
RENEスパの理学療法士3名達は、かなりのハイレベルに成長していたので、3人と比べるととても心もとない・・・・
RENEスパで行っているマッサージは、トヨがアップルちゃん達に教えたマッサージとは違い、トヨとプロイちゃん達で、1ヶ月かかって作り上げたRENE式のオリジナルフェイスマッサージ(理学整体とリンパマッサージがコラボしたマッサージ)になります。
なので、高テクニックが必要とされる凄いマッサージなのに、60分1500バーツ(5000円位)でご提供しております。(理由は・・タイの相場だからです)
まぁ、RENEスパのマッサージが安すぎると言えば安すぎるのですが、それにしても、あの二人の技術で40分 2000バーツ(7000円程)は高すぎます。
指導した者からすると、なんか詐欺をするようで気が引けます。
そんな状態の中、いよいよトンロー店の内装が完成し、オープンの3日前から掃除と準備のために、トヨもかりだされることになりました。
とりあえずエステルームを整えてほしいということでした。
でも・・・・、ウイチャダーさんに案内された部屋は、部屋こそ綺麗ではありましたが、肝心のベットがありません。
toyo
toyo

あの〰。ベットは?

余っているベットを持ってこさせるわ

toyo
toyo

あの〰。

整体用のベットと、エステ用のベットは形が違うのはご存知でしょうか?

知らないわ。

ベットならなんでもいいと思っていたわ

ということで、なんと開店3日前にして、ベット探しが始まりました。
toyo
toyo

こんなんで大丈夫なの〰!

ということで、トヨはRENEスパを開店させてときのことを思い出していました。
toyo
toyo
あの時は、一緒に日本から来てくれていたナツコが、色々と助言してくれて、なんとか必要なものを揃えることができたけど・・・・
このウイチャダーさんは、人の意見を聞こうとしないので、とんでもないことになりそうで怖いな・・・・
と、オープン前からすでに、悪い状態ばかりが頭に浮かんでくるトヨでした。
さて・・ちゃんととオープンできるのでしょうか?
さらに、トヨの労働許可証は、いつになったらもらえるのでしょうか?
ビジネスビザは、最初3ケ月しか有効期間がないので、その間に労働許可書を取得して初めて、1年間のビジネスビザが出るシステムになっています。
なので、早く労働許可書を取得しないと、せっかくシンガポールまで行ったのにビザの有効期限が切れてしまいます。
タイ人の仕事のスピードの遅さに、いつも日本のRENEのS会長が怒っておられたけど・・・・
ここでも、その意味がとても良くわかるトヨでした。

 

お店のご紹介元女性刑事コンビがスパ経営物語
バンコク リンパマッサージ&理学整体スパ RENE
小顔&リフトアップマッサージ、リンパ痩身、理学整体、内臓整体、頭蓋仙骨療法、頭蓋マッサージ、チベット式足裏温灸マッサージ等「美と健康」をテーマにしたオリジナル施術をご提供する日系スパです。スタッフはタイの国家資格を持つ女性理学療法士です。
この記事を書いた人
「バンコクリンパマッサージ&理学整体スパ RENE」店長 Toyo

元奈良県警の女性刑事から転職した変わり種セラピスト(大阪出身奈良県在住、現在バンコク在住)

20年間強行班係(殺人・強盗・強姦等の凶悪犯罪を取り扱う係)の刑事として仕事をしてきたため、検視や解剖業務に携わることが多く、人体や健康に非常に興味を持ち解剖学や生理学等の勉強に励み、健康管理士や心理カウンセラーの資格も取得しました。

その後、友人や同僚等、家族などを相次いで癌や心筋梗塞等で亡くしたことをきっかけに、健康関連の仕事をしたいと考えるようになりました。そして、友人が健康食品&化粧品製造会社であるRENE(レーネ)を起業する際にスカウトされて転職を決意しました。

タイにはサプリメントや化粧品の原料となる「山の神様の贈り物」と呼ばれる黒ガリンガルを買い付けるためにやってきましたが、本格的に黒ガリンガルの輸入を開始するためタイで会社を設立することとなり、その際、会社の事務所と併設したリンパマッサージスパを開店しました。

しかし最初はタイ語ができないこともあり、タイ人スタッフに翻弄さる日々が続き、騙されたり、お金を盗まれたり、お客さんが来ない日が続いたり…と、ハチャメチャなスパ経営を行っておりましたが、1年後にはタイで有名なホリスティック医療センターのオーナーに、取得している資格や知識、リンパセラピストとしての技術が認められ、同センターに招かれることとなりました。そこで日本式のリンパマッサージの技術指導に当たるとともに、世界最先端のホリスティック医療や理学整体を学びました。

現在は再びRENEスパに戻り、ホリスティック医療センターで学んだ知識を活かして、国家資格を持つ理学療法士達と共に、リンパマッサージと理学整体をメインとした数々のオリジナル施術を考案し、「美と健康」をテーマとした施術をみなさまにご提供しております。

スパを経営するまでの詳しい経緯はこちら

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