さてさて、元女性警察官コンビがバンコクでスパ経営物語の第2ステージは、頭のおかしいスタッフのジジで終了いたしました。
今までの他のスタッフ同様に振り回されましたが、そんな中でも最強ランクのスタッフでした。
ジジちゃんのおかしな行動については、前回のブログで綴っておりますのでご覧ください
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このジジちゃんに関しては、コロナ禍の2021年、詐欺容疑で指名手配され、一時は入れ代わり立ち代わり警察官がRENEスパに彼女の所在を聞きに来ました。
現在は、逮捕されたのかどうかはわかりませんが、やはりそういう世界の子だったんだな~と思います。彼女を紹介してくれた日本人の社長さんをちょっぴり恨みますが、これも1つの勉強だったと思うことにしています。
そして、トヨと同様にジジちゃんに振り回されて、デマを流された受付スタッフのニッさんは、おじいさんの具合が悪くなったために、休暇を取って田舎に帰ってしまいましたが、その後コロナの感染が広がったことも重なり、今もまだバンコクには戻って来ていません。
今もまだ社員として在籍となっているのですが、怖がりのニッさんのことだから、完全にコロナが終息するか、あるいは娘さんが結婚して孫の面倒を見るようなことになるまでは、バンコクには戻って来ないのではないかと思います。
また戻って来られても、理学療法士さん達とうまくコミュニケーションが取れるとは考えられないので、いずれはどうするのかはっきりさせないとだめだなと思っています。
タイの労働法の関係では、解雇する場合は3ヶ月分の給料保証をしないといけないことから、今は、コロナ禍でお店の経営も大変なので、先延ばしにしている状況です。
さて、今までタイ人スタッフにさんざん振り回されたトヨですが、ジジを辞めさせて、ニッさんも田舎に帰ってしまった状態で、お店の経営をどうするか?真剣に考えないといけなくなりました。
お店を継続するのであれば、本当に良いスタッフを見つけなければ、延々とこの繰り返しになることは想像に値しました。
ここまでがんばってきたけれど、とりあえず一旦お店を閉めて、しっかりとスタッフを探すか、もう自分には経営能力はないのだとあきらめて、日本に帰るかのどちらかを選択するときが来たと思いました。
Kちゃんからは、
日本で黒ガリンガルのサプリメントが注目されだして代理店候補が増えてきたことから、さらに代理店を増やすために各地でセミナーを開催することになってん。
トヨちゃんは、警察に居たころに、防犯活動等の講演会を数多くこなしていたから、セミナーで話をするのは得意中の得意やろ?
できたら、トヨちゃんには、一度日本に戻ってきてもらって、私の仕事を手伝ってほしいねん
と言われていました。
けれど・・・・
やはり、何にも形にすることができないまま日本に帰るのは、逃げ帰るようで日本でトヨの活躍を見守っていてくれる家族や友人達に顔向けができないと思いました。
そんなことから、決断できずに悩む日が数日続きました。
本格的に整体&頭蓋仙骨療法を学びだしたナツコ
一方、日本にいるナコ先生ことナツコはといいますと・・・・
ナツコはこの頃、奈良県の橿原市内と五条市内に2店舗、リンパマッサージのエステサロンを経営しておりました。
以前にもお話ししましたが、ナツコは、1年程前から筋肉図を見ては
おもしろいわ~
と言って延々と眺めており、YouTubeなどで、整体の動画ばかりを見ておりました。
五条店の方は、年配のお客さんが多いことから、エステサロンなのに
腰が痛いねんけど、なんとかしてよ~
膝が痛いねんけど、なんとかならない
と言ったような要望をされるお客さんがたくさんおりました。
うちは、整体院ではないので、腰や膝を治すのは無理ですよ~
と断っておりましたが、お客さんは
この前、あんたがちょっと腰に手を当てて何かしれくれた時、痛みが嘘のように消えたんよ。
あれ、もう一度してよ~
とおっしゃられるのです。
ナツコは、自分でも何をしてあげたのか覚えていません??
私、何をしましたっけ??
何をされたのかわからないねんけど、とにかくその後すごく楽になったんよ~
ということで、自分のしたことを思い返してみると・・・・
そうそう、動画で見た「操体法」というのを、見様見真似でやってみたことを思い出しました。
へえ〰。操体法って、そんなに効果があったんや
と感心したナツコは、
お肌のお手入れや痩身のトリートメントで喜んでもらえるのも嬉しい事だけど、
痛みでずっと苦しんでおられる人の役にたって喜んでもらうことの方が
より嬉しいな
と感じました。
特に、自分の母親位の年齢のお客様に、痛みが取れたと喜んでいただくのは格別の思いがありました。
この時のお客さんの件があってから、
本格的に、整体の勉強をしてみようかな?
お客さんの喜ぶ顔をもっと見てみたいな~
と考えるようになったナツコは、整体の中でも「操体法」に興味を持ち、
「結果の出せる技術」
「お客さんが自分の力で治せるように手助けできる技術」
にこだわりながら、確かな指導力を持ったスクールを探しだしました。
そして、やっとみつけたのが!!
でした。
理学療法士、柔道整復師、整体師、セラピストなど、すでに自分の治療院を開院しているプロの方々が多く学んでいるセミナー団体でした。
「日本のトップレベルのセラピストや治療家を育成することを目的とした団体」
と言っても過言じゃないほど、受講内容はハイレベルなものでした。
受講の内容を調べれば調べるほど、ナツコがめざしていることが学べることがわかりました。
学ぶ場所は東京、
受講費は・・・かなり高額
それでも、ナツコの気持ちはすでに決まっていました。
私が本当にやりたかったことは、これなのかもしれない・・・・
そしてナツコは、数日後には
の門戸を叩いていたのです。
実践会での勉強は、とにかくハイレベルでしたが、楽しくて仕方がありませんでした。
そしてナツコの、治療家としてのセンスは、実践会の代表者達も認めてくれました。
この実践会では、技術はもちろんのことですが、治療家としての経験がゼロであったナツコの精神面でも、もともと兼ね備えたセンスと努力で、トップレベルの治療家になることも可能だという自信を持たせてくれました。
また、この実践会では、日本トップレベルの治療家をめざす仲間達の出会いもありました。
その仲間達と話すことがすべてが、ナツコにとっては勉強になりました。
そして、なんとセラピストスキルアップ実践会のホームページには、参加者の声の一番バッターとして掲載されたりもしました。
その様子はこちらから
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頭蓋仙骨療法士への道とナツコが生み出した「上津式筋声弛緩法」
セラピストスキルアップ実践会での勉強の中で、ナツコが特に興味を持った療法がありました。
それが・・・頭蓋仙骨療法でした。
頭蓋仙骨療法については、すでにナツコのサロンや、トヨが経営するバンコクのRENEスパでもご提供している療法になり、受けていただいたかたもおられるとは思いますが、とても難しい療法です。
トヨとバンコクRENEスパの理学療法士達も、後にナツコからこの療法を学ぶことになるのですが、あまりの難しさに未だに誰も取得できておりません。
一番最初の難関は、頭蓋骨の縫合部分が閉じたり開いたりしている「第一呼吸」というのを、頭蓋骨を手で触れて確認しなければならないのですが、これが全然わからないのです。
1年間いろんなお客様の頭蓋骨に触れて勉強はしているのですが、わかる時とわからない時があり、苦戦している状況です。
けれどナツコは、なんとこの第一呼吸のリズムをすぐに掴んでしまいました。
そして、それからは、人を見れば「頭を触らせて」状態で、とにかくひたすら人頭を触り続けて技術を磨いて行ったのです。
さらに、頭蓋仙骨療法の施術をすると、極端にお顔に歪みのあった方でも、歪みがみるみると改善されてくることがわかりました。
また、首や肩の筋肉を緩める施術を行っていると、筋肉が治したい方向に自発的に動きだすのを感じるようになってきたのです。
なんだろ、筋肉が「こっちに動きたいねん~」って、私の手を勝手に誘導して行く。
なんだろ、この不思議な感覚は・・・・???
と筋肉の自発的な動きを感じるようになり、その動きに逆らわないように、そして誘導されるがままに手を動かしていくことで、ますます筋肉が緩んでいくことがわかったのです。
ひょっとしたら、お顔のパーツとかの歪みも手技で治せるかも??
と気づいたナツコは、鼻が曲がっている人や、左右の目の大きさが違う人、口角の高さが左右違う人等の、その部位の筋肉に手を当ててみました。
やはり自発的に筋肉が動き出すことがわかりました。
そして、その動きに合わせて筋肉を調整することで、バランスが整ってきたのです。
この技術を高めれば、お顔のパーツの歪みを治すことができる!!
と思ったナツコは、頭蓋仙骨療法と同様に、今度はひたすらお顔の筋肉を調整していく手技を人の顔を借りて試みていくのです。
そうして生まれたのが、現在バンコクRENEスパでも人気となっている「お顔のパーツの歪み矯正」です。
ナツコは、トヨからこの技術について
これってなんていう手技なん?
って聞かれて、
わからん。
私が生み出した手技やから、私が名前を考えないとね~
と言ったところ
じゃあ、筋肉の『こっちに動きたいねん』っていう声を聞いて、筋肉を緩めていく手技ってことで『上津式筋声弛緩法』っていうのはどう?
ってことで、トヨに勝手に名前をつけられちゃいました。
そんなことから、後々、このナツコの頭蓋仙骨療法と上津式筋声弛緩法は、RENEスパの特別メニューとなります。
けれど・・・、そこにたどり着くには、まだ、この先1年ほどかかることになるのです。
ということで、次回は、同じ頃のトヨはどうなったか?という状況をご紹介していきたいと思います。