さて、トヨはトンローにオープンした、理学療法をメントした治療を行うホリスティク医療センターにおいて、リンパマッサージの指導者として非常勤で働くことになりました。
前回は、とんでもないエージェントのせいで、ぎりぎりまで労働許可証が取れなかったというお話をさせていただきました。
前回の記事はこちらから
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WEBマーケティングを猛勉強!!
さて、ワーパミがようやく取れたことで、トヨはRENEスパと医療センターを行ったり来たりする毎日となりました。
そして、RENEスパの方は理学療法士3名を雇用したので、施術はすべて彼女達に任せて、トヨはWEBサイトで日本人向けのHPとブログを立ち上げ、WEBマーケティングに挑戦することとなりました。
ちょうど、医療センターの方も、日本人居住区内にあるということで、「日本人向けの宣伝をしていかないといけない」ということになり、Rさんの紹介で、IT企業の若手社長Uくんが、医療センターのWEBマーケティングを担当することになりました。
このUくんは、元サッカー選手のイケメンくんであり、性格もおだやかでとても親切な子でした。
なので、医療センターのWEBマーケティングをお願いする中で、トヨは彼に色々と相談し、WEBマーケティングについて、色んなことを教えていただいて知識をつけていくことができました。
そんなことから、ホリスティク医療センターで働いたことは、
オーナーさんやその家族と一部スタッフからたくさん嫌な思いをさせられはましたが・・・・
反面、彼のような人との出会い、優秀な理学療法士さん達との出会い、そして何よりもホリスティク医療、中でも理学療法との出会いは、トヨを新しい分野へ導いてくれるきっかけとなり、その後、RENEスパを理学療法治療院として発展させることに繋がったのです。
なので、この時期トヨは、
① ホリスティク医療や理学療法の勉強
② WEBマーケティングの勉強
の2つについて、本当に寝る暇も惜しんで猛勉強したのです。
警察官の昇任試験の時以来の猛勉強でした!!
この時に、苦労しながら作成したHPや、書き溜めたブログ記事のお陰で、その後、月平均すると20名以上の新規客の自動集客が可能となりました。
継続とは本当にすごいものだな~と思います。
(タイ語もこれくらい必死に勉強したらいいのですが、どうも語学は興味が持てない・・・なので、未だにタイ語は下手くそです~)
一時は、Googleの検索ページが「バンコク 痩身」「バンコク リンパ」「バンコク 小顔」等のキーワードで、1頁目が全部RENEスパで埋まるという、嬉しい悲鳴をあげれた時期もありました。
今は、Googleのアリゴリズムの改正で、上位独占というのはなかなか厳しくなりましたが、それでも書き溜めた記事数の多さが幸いして、キーワードによっては、Google検索の1ページ目に1~2記事はひっかかってくれているので、集客にはとても貢献してくれておりありがたいなと思います。
そんなことから・・・・
オープン後の1ヶ月が過ぎると病院の方も落ち着き、トヨは、前述した2つの勉強に取り掛かれるようになったのです。
理学療法の整体技術の習得
そして、病院の方では、
理学療法士さん達から理学整体を学びなさい
というオーナーのウイチャダーさんの指示で、全ての理学療法士さんの中で№2の技術を持っているウンちゃんと、それに次ぐ腕前のオップちゃんから、直接技術指導を受けることができるようになりました。
ウンちゃんは、数ヶ月後にはプーケットに新設される病院のマネージャーになることが決まっている子であり、最大派閥(全病院の総マネージャーを務めるプーちゃん派閥)の2番手でした。
とても面白くて、みんなをひっぱっていくリーダーとしての力も持っていますが、トンロー店は仮の勤務地ということで、他のスタッフにかなり遠慮して働いていました。
前職は、サッカータイ1リーグのとあるチームで、トレーナーの責任者をしておりました。
腕は抜群であり、やはり総マネージャーのパーちゃんに仕込まれているだけに、パーちゃんとよく似た施術をします。
ウンちゃんの写真はないのですが、親分のパーちゃんは病院のホームページやポスターにも掲載されているので、引用させてもらいますね
写真の右側の茶色の髪の毛の子がプーちゃんです。
とんでもない技術を持った子ですよ~!!
そして、オップちゃんも、ホームページで紹介されています。
オップちゃんは、見かけは男の子みたいですが、すごく優しくて親切でトヨにはとても良くしてくれましたし、時々、肩こりのひどいトヨに理学療法をしてくれました。
優しすぎるがゆえに、言いたいことがいえなかったりで、後に派閥の陰謀に巻き込まれてひどい目にあうことになります。
そのことを、この先記事にする予定なので、HPから彼女のお写真を引用させてもらい、皆さんに紹介しておきますね。
オップちゃんは、今のスタッフがいなければRENEスパで雇いたいな~と思える位、技術もすばらしいし、性格も本当に良い子でした。
パーちゃんの施術とはスタイルの違う施術をしますが、とても丁寧で親切な施術を行い、しっかり結果も出すので、お客さんからの指名は彼女が1番です。
そして、総マネージャーのパーちゃんと対抗するもう1つの派閥の頭であり、セラピストのトップに立ち美容部門のチーフをしているアップルちゃんには、アロマオイルを使用しておこなう「理学マッサージ」の手法を教えてもらいました。
アップルちゃんも、とても優しくて親切な子で、トヨはとても良くしてもらいました。
芯がとても強い子で、嫌なことがあっても我慢して黙々と仕事をする子です。
いつもニコニコして、技術もすばらしいので、お客様にもとても人気のある子です。
ただ、お局さんのノンさんと仲が良いため、トンロー店では、いつもノンさんと、テウちゃんの3人でつるんでいることから、他の理学療法さんからは少し距離を置かれていました。
「アップルちゃんは良い子なんだけどね。いっしょにいるノンさんとテウが性格が悪いからね」
という、他の理学療法士の話をよく耳にしました。
とうことで、トヨは、
理学療法士のウンちゃんとオップちゃんに、それぞれスタイルの違う理学整体を学び
セラピストのアップルちゃんに、理学マッサージを学びました。
この時、教えていただいた技術と、現在のRENEスパのスタッフである理学療法士3名の技術は、同じ部分もありますが違う部分もあることから、両方の技術を学べたトヨは、本当にラッキーだなと思っております。
ごの技術の差ですが、それぞれの理学療法士が卒業した大学で教える技術の差のようです。
タイの理学療法士さんは医科大学を出ないと、国家試験を受ける条件を満たさないため、みなさん4年生の医科大学を卒業しているのですが、大学の1、2回生の時は、基礎医学や解剖学を学び、3、4回生になると実際に理学整体の技術を学ぶ、実技の勉強が主になるそうです。
なので、ベースは同じなのですが、教える先生によって、オリジナルの手技が入ったり、カイロプラクティックや東洋医学の資格を持つ先生は同時にそれらのテクニックを教えたりもするそうです。
そのため、大学で学んだ先生と、勤務先で学んだ先輩理学療法士の技術により、少しづつやり方に差が出るようです。
RENEスパのプロイちゃんとポンちゃんは、タイではバンコクの某有名医科大学を卒業しておりますので、仕えた先生もタイではとても有名な理学療法士になるそうで、二人のやり方はほぼ同じです。
エムちゃんは、二人に比べると、少しランクの落ちる地方の医科大学を出ていますが、二人に教えてもらっている期間が長いので、彼女も先輩二人と全く同じ手法を使います。
そして、医療センターの総マネージャーのパーちゃんも、プロイちゃんとポンちゃんと同じ有名医科大学を出ているため、パーちゃん、プロイちゃん、ポンちゃんの手技はとても良く似ています。
この3人は、どちらかというとダイナミックな力強い手技の中に、繊細なテクニックを織り交ぜた多彩な技術を持っています。
一方、オップちゃんの手技は全体的に優しくて繊細な手技になります。
そのため、痛みを感じることはほとんどなく、痛いのが当たり前の理学整体の中にあって、彼女の手技は独特であり、それだけに痛みに良いお客さんからはとても人気があるのだと思います。
でも、トヨからしてみると、どの理学療法士さんも、まるで神業のように患者さんを治していくので、毎日驚きの連続でした。
さらに、この医療センターには、すばらしい医療器具が沢山ありました。
これについては、また次回にご紹介したいと思いますが、本当にこの病院では、世界の最先端をいくホリスティク医療を行っておりました。
この技術力と医療内容の素晴らしさがあるのに、どうしてオーナーはあんなに性格が悪いののだろう・・・・
と、この病院を知れば知るほど、その差の激しさに頭を悩ませることとなりました。
スタッフを私物化するオーナーの家族達
そして・・・・
オーナー以上に、とんでもない性格の持ち主たちが、オーナーのお母さんと、オーナーの娘達でした。
オーナーのウイチャダーさんの家族は、
長女(オマーンの病院の経営を任されています)
次女(トンローの病院の責任者です)
お母さん(80歳は越えていると思います。お局ノンさんと仲が良いので、毎日トンロー店に来ています)
であり、旦那様とは離婚したそうです。
そして、この長女と次女ですが、1週間のうち2回程、トヨを呼びつけては、フェイスマッサージと全身の痩身をやらせるのです。
タイではオーナーが従業員に、自分の施術をさせるのは当たり前だそうで、特にトヨの手技が気に入った二人は、まるで自分達の専属セラピストのようにトヨを使うようになったのです。
(しかもこの二人、身長は175センチほどあり、体重もかなりのものなので、痩身はとんでもなく大変でした)
さらに、痩身でとても良い結果が出たことを知ったおばあさんは、今度は別の孫二人(ウイチャダーさんのお兄さんの子供)の施術まで、トヨにさせるようなったのです。
このおばあさんは、見かけはとても優しくて、最初は良い人のように見えたのですが、本当は、とんでもない意地悪なおばあさんでした。
トヨのタイ語の発音がおかしいと言っては、何度も何度も発音の練習を、他のタイ人スタッフの目のまえで繰り返してやらせたりするのです。
トヨは、そのおばあさんが発音するのと、自分が発音するタイ語が、どう違うのかさっぱり聞き分けられません。
何度練習させられても、うまく発音できないでいると、だんだんと怒り出して、持っている杖で床を叩いでヒステリーチックになるのです。
通訳のヌンさんも、「先生が可哀想」と言って、間に割って入ってくれたりしましたが、この様子をお局のノンさんはおもしろがって、いつもケラケラ笑って楽しそうに見ておりました。
トヨは、最初にウイチャダーさんと約束したこと以外は、この病院ではするつもりはなかったので、娘さんやウイチャダーさんの姪っ子さんへの施術に関しては最初は断りました。
すると、このおばあさんに、「タイで働きたいのなら、タイのしきたりに従いなさい」と言われてしまいました。
逆らっておばあさん相手に喧嘩するのもみっともないと思い、しかたなく施術を引き受けるようになったのです。
通訳のヌンさんは、
「タイ人はみんなこんなんじゃない。先生、誤解しないでくださいね。
この人達はおかしい。この会社は本当におかしい。ブラックすぎる。」
といつも、申し訳なさそうに、おばあさんやウイチャダーさんの娘さんの通訳をしながら、Toyoに謝ってくれていました。
さらに、この私的な施術は、エスカレートして、理学療法士さんやセラピストのアップルちゃんも巻き込むようになり、ウイチャダーさんの家族の誰かが、私的な施術を受けるために、常に病院に来ているという状態になりました。
結局、この状況は、トヨがこの病院を辞める時まで続きましたが、これはスタッフの士気も落ちるし、お客様の目もあるし、病院にとってはマイナスでしかなく、これが良くないことだと気が付かない限り、この病院はいつか駄目になると思いました。
そして、トヨの不安を証明するように、トンロー店の客足がどんどんと遠のいて行きました。
そのため、売り上げが伸びないことで、ウイチャダーさんと娘のビターちゃんは、日ごとに機嫌が悪くなり、スタッフに当たりだしました。
その被害をまともに受けたのが、通訳のヌンさんと、マネージャーのオップちゃんでした。
トヨは、ウイチャダーさんが、この二人にしたことを思い出すと、今でも彼女に復讐してやりたいと思う位腹が立ちます。
特にヌンさんは、最後には大けがをして辞めるという形になったのに、見舞金どころか、給料さえ払ってもらえない状態で去りました。
次回は、ヌンさんが病院を去ったときの状況についてお話ししたいと思います。