前回の記事第4話では、警察を辞めたトヨが「黒ガリンガル」という東南アジアの生薬を原料として、サプリメントを開発する会社を友人と一緒に始めたところまでお話ししました。
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さて今回は、いよいよ、トヨと夏kおがタイに足を踏み入れることとなる、その経緯をご紹介していきたいと思います。
世界特許の特殊加工システムとの出会い
山の神様の贈り物と言われる「黒ガリンガル」がどういうものなのか? おおまかなことはわかっていただけたでしょうか?
RENEの会長であるS氏のお陰で黒ガリンガルを東南アジアの山岳地帯農家から買付できるようになったものの、まだまだそれを製造ラインに乗せて製品化していくには時間がかかるのですが、ラッキーなことに、素晴らしい出会いが待っておりました。
黒ガリンガルは、生薬、ハーブになるため、ハーブに携わっておられる方から様々なお話しを聞いて回る中で、とある中小企業の社長さんとの出会いがありました。
その方は、低温で真空乾燥加工するすばらしい機械を12年かけて開発されました。
原料を水と粉に分離する機械ですが、42℃以下の低温で加工するため、栄養素も酵素もほとんど壊すことなく加工できるだけでなく、通常の真空乾燥加工では抽出することができない、原料からの生体水を抽出することが可能なすばらしい機械でした。
黒ガリンガルをその機械で加工していただくことで、黒ガリンガルの粉だけでなく、黒ガリンガルの細胞の水、つまり生体水が抽出できるため、その生体水をも商品として利用できることがわかりました。
粉に関しては、もちろんサプリメントとして開発することが決まっておりましたが、この機械で加工をお願いした場合、抽出できる生体水に関しては、最初「黒ガリンガル栄養ドリンク」として販売しようということになりました。
ところが・・・RENEの社長であるKちゃんが
私は、これを100%天然の化粧水として製品化したい
と言い出したのです。
Kちゃんは、病気のお父さんの後を継いで、ホテル経営をしておりましたが、小さいときからアトピーに悩まされた経験からずっと化粧品を自分で製造して販売したいという夢を持ってらしく、この機械との出会いは、Kちゃんの夢を叶える出会いであったのです。
黒ガリンガルは、もともと生のまま食することが可能な生薬であったため、食べることでの害はありませんでしたが、肌に塗るとどうなるかは未知でした。
けれど、その機械で加工した他の植物の生体水は、すでに多くの化粧品会社で化粧水などのベースとなる水として使用されておりましたが危険性は1件も確認されておりませんでした。
黒ガリンガルに一番良く似た植物である「春ウコン、秋ウコン」等の黄色ウコンも、すでに化粧水のベースに使用されていましたが、とても評判の良いものでした。
そんなことから、黒ガリガルの生体水を製造し、それを50人に1ヶ月間治験者として使用してもらうことになりました。
すると、問題があるどころか、反対に50人が50人口を揃えて
「お肌に透明感が出て来て、ぷるんぷるんになった!」
「使用感が、ふつうの化粧水と全く違って、さっぱりしているのに保湿感抜群で、やはり天然の力って感じがする」
「シミがすごく薄くなったんです!」
それから、さらにもう50人の治験者を増やし、期間も半年かに伸ばして、治験データーを取ることになりました。
この時、トヨはまだ警察を辞めておらず、
この年の3月の退職、4月の会社設立
に向けて、こうした準備を警察の仕事の合間にKちゃんを手伝いながら初めておりました。
そして、ちょうどトヨが退職したすぐの4月1日の会社設立の頃には、素晴らしい治験データが取れて、100%天然の黒ガリンガル生体水を製品化することが決定しました。
現在、RENEスパでは、黒ガリンガル生体水を使用した、フェイスマッサージを行っております。
黒ガリンガル生体水と黒ガリンガルサプリメントのパッケージを決めよう!!
黒ガリンガルの生体水については、防腐剤やその他のケミカルなものが一切入っていない100パーント天然の黒ガリンガル生体水として商品化することになりました。100%にするこにより、生体水を全く希釈しないため、製造コストは薄めたものよりも高価になってしまいます。
けれど、Kちゃんは、本当にお肌のためになる化粧品を作りたかったので、根っからの商売人であるおじさんのS会長とはコストの部分で意見が対立して、この時期、会議が毎日毎日、とても長引きました。
最終的に、長年お肌の悩みを抱えてきた女性であるKちゃんの意見をS会長も尊重する形になり、水で希釈しない100%生体水だけの化粧水を開発することに決定しました。
生体水は、加工の段階で有機物となるバクテリアが全く含まれないため、加工後も高熱を加えたり、紫外線が当たる場所に置かない限りは、防腐剤が入っていなくても、ほぼ半永久的に腐らないことがわかっておりました。
なので、敵は熱と紫外線だけだったので、紫外線が当たらない対策を収納容器にすることが必要でした。
そのため、生体水の瓶についても、その後何度も開発が重ねられました。
S会長は中国に会社を持っているため、瓶やパッケージ等の製造は中国の製造会社で行われました。そのため、S会長とKちゃんは、何度も何度も中国に渡り、中国の工場に様々な工夫をお願いして現在生体水化粧品に使用されている瓶を開発しました。
さらに、生体水の効能があまりにも高いことから、生体水が瓶の外に少しでも漏れると、瓶の焼き付けを剝がしてしまうというトラブルもありました。
また、スプレー式にしてミストにしたほうが、肌に浸透しやすいことがデータとして出ていたので、スプレーにもこだわりました。
最初は、ミストどころか、水鉄砲のようにスプレーから生体水が出たりして、スプレーの開発にもかなりの時間を要しました。
今の瓶は、とても細かいミストが出るようになったので、お客様にもとても喜ばれています。
一見、普通の瓶のように見えますが、RENEの生体水の瓶には、紫外線を撥ねつける特殊な焼き付け加工がされていますので、直接熱で瓶を炙らない限り、中の生体水は酸化しないようになっています。
そして、パッケージも、他にはない変ったものを!!
ということで、よくお菓子の箱に使われている筒形の物にしました。
サプリメントも、粉末にしようか、タブレットにしようか、カプセルにしようか・・・と色々と悩みました。
一番吸収率がよいのは粉末なのですが、粉末は飲みにくいのと、1回分ごと小分けして袋に入れないと酸化してしまう可能性が高いので非常にコストがかかりました。
それで、最終的にはカプセルになりました。
製品化したときは、黒ガリンガルという名前が、日本では全く知られていなかったこともあり、タイなどの低地で販売されているクラチャイダムの日本名となる「黒ウコン」という名前を使い、商品名は「奇跡の黒ウコン」になりました。
しかしその後の研究の結果で・・・
② 黒ガリンガルの有効成分の含有量が黒ウコンとは比べものにならないくらい高いこと
始めの頃の商品名については、薬草ハンターであるKちゃんのおじさんがS会長が
どうしても商品名に「奇跡」という文字を入れたい!!
・・ということで、とあえず、パッケージも決まり、製造加工してくれる会社も見つかり、黒ガリンガルサプリメントと黒ガリンガル生体水の第一号の製品化にこぎつけたのです。
美容製品の大イベント「ビューティフル ワールド」への出展
2014年5月、東京で美容業界最大のイベントである「ビューティフルワールド」が開催されました。
試しに、製品を出してみようということになりました。
なかなかの評判であり、確かな手ごたえを感じました。
そして、びっくりしたのが、このビューティワールド東京で、なんとNatsukoがRENEのブースに来店してくれたのです。
RENEの生体水は、ナツコからも、高い高評価を受けました。
凄く良い製品やん。使用感も香りもかなり良いと思うよ!!
さらに・・
ここで、Kちゃんと、叔父さんのS会長にナツコを紹介しました。
双方とも互いにとても良い印象を持ち、すぐに意気投合しました。
この時の出会いがきっかけで、なんとナツコまでもが、この先タイに来ることになってしまうのです。
トヨ と ナツコがバンコクに第一歩を踏み入れました
このビューティワールドは、無事に成功し、確かな手ごたえを感じたRENEチームは、黒ガリンガルの安定した原料確保に動き出すこととなります。
そんな時に舞い込んできたのが・・・
Kちゃん : トヨちゃん、今、黒ガリンガルの原料の買い付けで動いてくれているタイに住む日本人バイヤーの人が、バンコクで、黒ガリンガルの生体水を使ったスパをやりたいと言い出してるねん。
トヨ : へぇ~。 生体水を使用したスパか・・・素敵やね!
Kちゃん: そで、もうお店の場所も見つけているらしくて、すぐにでも開店したいらいねん。
それで、日本式のマッサージがやりたいらしくて、その奥さんとタイ人スタッフにフェイシャルマッサージを教えてくれる人を探してほしいとお願いされているねん。
トヨ : なんとまぁ、急な話やね~
Kちゃん: この前ビューティーワールドで会った、トヨちゃんの親友のナツコさんに手伝ってもらえないやろか?
トヨ : えっ〰、でもそれってタイに行かないといけないってことやよね~
Kちゃん : もちろん!! トヨちゃんも一緒に行ったらどう?
ということで、おそらく断られるだろうな〰と思いつつ、ナツコに連絡を取ったところ、なんと!!
ナツコ : 面白い話やん!!
でも、私でいいのかな〰?
私でいいのなら、いくらでもお手伝いするよ〰
そして、あれよあれよと訪タイの日まで決まり、2014年6月に トヨと ナツコ は、タイ バンコクへと足を踏み入れることとなったのです。
・・・・ということで、次回はトヨとナツコの初訪タイの状況をお話ししますね~。
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