生まれ変わったRENEスパで挑戦したのは・・・
前回までのお話しは・・・
トヨは、ホリスティク医療センターを辞めてから、「バンコクRENEスパ」に戻り、理学療法士さん達と「理学療法」をメインとしたスパとして再建に乗り出しました。
そのため、お店の通称名も「バンコク 理学療法スパRENE」に変えました。
(正式名は、RENE JAPAN BEAUTY & HEALTH です)
そして「美と健康」をテーマとして、理学療法とオステオパシー療法(リンパマッサージはこの中に含まれます)をメインとした施術を行うスパ&治療院としてスタートすることになりました。
そこで打ち出したトヨの新たな展開は、
① 理学療法を美容面に取り入れる
② 他の店ではやっていない特別な技術を取り入れる
③ お店のハード面の充実(インスタ映えのするお店にする)
④ サービス面で付加価値をつける
という4つでした。
他にもたくさんやりたいことはあったのですが、いきなりあれもこれもできないので、まずはこの4つから取り掛かることにしました。
①については、理学療法士さんといろいろと相談して、早々にフェイスマッサージや痩身マッサージの中に理学整体の技術を取り入れた新しいメニューを作り出しました。
これは、みんな真剣に考えて知恵を出し合ったので、意外と早く完成させることができました。
新メニューは「小顔矯正フェイシャル」と「下がらない体を作るシリーズ」のメニュー
新メニューとしては、小顔矯正と体の美ラインを作る痩身メニューの「下がらない体をつくるシリーズ」を考案しました。
フェイスマッサージ
・Vシェイプマッサージ スペシャル (リンパマッサージと理学整体のテクニックがコラボした小顔矯正・リフトアップ効果のあるメニュー)
痩身マッサージ
下がらないカラダを作る「美」シリーズというもので、垂れ下がったカラダのラインを、理学整体で筋肉にアプローチして引き上げていくというコースになります。
他の店ではやっていない特別な技術を取り入れる
そして、次にとりかかったのが、②の「他のお店ではやっていない特別な技術を取り入れる」ということでした。
そもそも、理学療法とオステオパシー療法をやるスパというだけで、他の店ではやっていない技術だらけなのですが、もっとインパクトのある、とても技術力がいる特別な療法をやりたいという思いがありました。
色々、悩んで考えましたが・・・なかなか思いつきません。
そんな時に、お客様からヒントをいただいたのが「頭蓋仙骨療法:クラニオセイクラルセラピー」でした。
聞いたことがあるようでなくて・・・
と、トヨにしてみれは未知の療法だったのですが、なんとその療法を真剣にお金と時間をかけて勉強して取得した人物が、トヨの身近にいたのです!!
それがナツコでした!
とても長い回り道をしてきたけれど、ナツコからリンパマッサージの技術を学んだ時から、いずれ一緒に仕事をする運命だったか・・
と思わずにはいられないジャストなタイミングで、トヨは「頭蓋仙骨療法」というものを知ることになったのです。
最初は、この療法がとてつもなく難しくて技術を要する療法だとは知らなかったため、トヨも習えばできるようなると安易に考えていました。
そのため、ナツコに
頭蓋仙骨療法を教えてほしい
と簡単にお願いしてしまいました。
ナツコは快く引き受けてくれて、バンコクまでトヨに技術を教えに来てくれることになったのです。
それが前回までのお話しです
頭蓋仙骨療法のレッスンが始まりました!!
そして、いよいよNatsukoがバンコクに来てくれました。
ちょうど、ナツコが来タイした時、トヨの知人で日本語通訳をしているタイ人女性のアリアさんが、頻繁にお店に整体を受けに来てくれていました。
アリアさんに予定を聞くと、ナツコが滞在する期間だけが、仕事が落ち着いていて時間があるということだったので、どうせなら理学療法士のスタッフにも頭蓋仙骨療法を学ばせようと考え、モデルと通訳をお願いすることにしました。
そして、いよいよナツコがやって来て、レッスンが始まりました。
頭蓋仙骨療法は、私がやり方を1〰10まで教えてマスターしてもうらうという種類の療法とは違うねん。
先ずは、自分で頭蓋骨が動いているというのを感覚として掴んでもらえないと、施術をしていくことはできないんよ
と言われました。
・・・と言われても、意味がさっぱりわかりません。
????
何を言ってるのかわからんよね〰。
ハハハ。
どんな療法なのか一度受けてみないと、私の言っていることは理解してもらえないので、先ずは私がトヨさんと、スタッフさんにやってみますね~
となり、先ずはナツコに頭蓋仙骨療法をしてもらうことになりました。
この療法は服を着たままベットに横たわります。
トヨさんは、力を抜いて普通に横たわってくれていたらいいから
と言いながら、私の後頭部を両手の平で包みました。
この後、
何かされるのかな?
と思って待っていたトヨですが、ナツコは後頭部に手の平を置いたまま、一向に何も始まりません。
動きが悪いね~。
やっと動いて来たわ~
???。
もう始まってるの??
もうとうに始まってるよ〰。
先程話した、頭蓋骨の動きを捉えないといけないというのは、このことやねん。
頭蓋骨ってヘルメットみたいに1枚の骨でできているわけじゃくて、23個の骨が組み合わさって形成されているねん。
その接続部分には、0.02mmの隙間があるねんけど、実は、その隙間が閉じたり開いたりして動いているねん。
その動きを、最初にこうして掴まないといけないねんけど、とても小さな動きなので、この動きを捉えるまでに、みなさんとても長い間修行をされるねんよ。
頭蓋骨って動いているん? 始めて知った
そうやねん。
この動きがリズムとなって、頭蓋骨の下の硬膜の中を満たしている脳脊髄液っていう、とっても大切な体液を、脊髄を通って仙骨まで循環させることができるねん。
脳脊髄液の流れが悪くなると、血液やリンパ液と同じで栄養素が供給されにくくなり、老廃物がスムーズに回収されなくなるんよ。
すると、様々な身体の不調が現れるし、頭蓋骨も歪んできて、頭蓋骨が歪むと身体も歪んでくる事がわかっているねん。
そのことに気が付いたアメリカのお医者様が、長年の研究の末開発したのがこの療法であり、アメリカではドクターしかできない療法でもあるんよ。
なんか簡単に考えていたけど、私にできるんかな?
とっても時間がかかると思います。
私も信じられな位の数の人の頭を触って修行を積んできたからね。
というような説明を受けながら、ナツコの施術は進んでいくのですが、トヨの方は、だんだんと身体が温かくなってきて、気持ち良くて意識がどこかへ行ってしまいました。
(単純に寝てしまっただけなのですが)
なので・・・・・・結局、この後何をされたのかわかりませんでした。
60分の施術の後、なんか体が宙に浮いているような感じでふわふわしています。
とにかく体が温かくて、思わずナツコの手を確認してしまいました。
何、この手?
なんでこんなに温かいの?
どこかに充電器ついてる?
ハッハッハ。
良く言われるねんけど、どこからも充電してないよ〰
・・・と、この時、ナツコの手が、普通の人の手とは違うことを知ったトヨだったのです・・・・。
こんな温かい手で施術をしてもったら、どんな人でもすぐに眠りに落ちてしまうに違いありません。
とにかくナツコの場合、手を当ててもらっているだけも気持ちがいいのです。
けれど、トヨが寝落ちしてしまっている間に、実はしっかりと頭蓋仙骨療法はしてくれていました。
それを、次にスタッフが施術を受けている時に確認できたのですが、フェアリータッチで、少しずつ頭蓋骨を調整してくれているのがわかりました。
お顔がある前面部分も、皮膚の下には頭蓋骨があるので、しっかりとお顔にもアプローチしてくれています・・。
全然知らなかった。
トヨが、記憶があるのは、耳を触られている時くらいまでで、それからは不思議な感覚に包まれて、身体が温かくなってきて、寝ているような寝ていないような、まるでトランス状態になってしまったような感覚に陥りました。
意識が遠く遠くへ遠のいて行くのです。
眠りに落ちるといった、内側に沈んでいくような感覚じゃなくて、遠く遠くへ魂が抜けていって、まるで幽体離脱していくような感じです。
ナツコの施術を受けているスタッフの様子を見ていると、まさしくその状態になっているようで、とても気持ちが良さそうな顔をしています。
やがてナツコの施術は、頭蓋骨から首、肩、鎖骨、背中へと移動していきます。
全然知らなかった・・・・
頭を触っているだけじゃなかったんや~
ずっ~とフェアリータッチで進んでいきます。
今は何をしてるの?
今は首や肩・背中の筋肉を緩めていっているの
そう言われて、さっき施術を受けたばかりの自分の首や肩の筋肉を触ったら
柔らかくなってる〰ではありませんか!!
理学整体は、力強い施術なので、まさしく対照的な施術です。
まだ、なんかよくわからんけど、これは凄い治療法かもしれない!!
と思いました。
施術を受け終わったスタッフも
「何をされたのか良くわかりませんが、サバーイサバーイでした(気持ちがよかったです)」
と大喜びしていました。
ということで、1日目は、RENEのお客様の予約もありましたので、ナツコからの指導は2時間程度しか受けることができず、
頭蓋仙骨療法を施術してもらって、頭蓋仙骨療法がどういうものかを知りました
というところで終了しました。
でも、トヨとしては、とても興味深い治療法だったので、その後ネット等で医学理論などを調べてみたのですが・・・・
やはり、とんでもなく凄い治療法であることがわかりました。
頭蓋仙骨療法については、このブログでも少しずつ説明していきますが、大まかな説明はHPでしておりますので参考にしてください。
ということで、先ず初日は驚きの連続となったわけなのですが、
こんな難しい治療、私にできるんだろうか?
というトヨの予感は的中することとなり、一筋縄ではいかないことを思い知らされることとなるのです。
ということで、ナツコの指導は次回へと続きます!!