さてさて、突然降ってわいた買収の話で、お店はまたもや窮地に陥ります。
何も話が決まらないまま・・・買収先の大手財閥会社の指示により、契約が完了するまではお店は休業状態にしてくれと言われました。
その期間はいつ?
当初は、1ヶ月程だという話だったのが、2ヶ月たっても話は決まらず、3ヶ月たっても決まらず、ついに年を越して半年という月日が流れてしまいました。
前回は、その買収話が出た経緯をブログに書いております。
優秀スタッフのゲウちゃんの妊娠発覚と退職
お店の売却話が出て、待機させられている半年の間に、スタッフのゲウちゃんは妊娠が発覚して、お店を辞めてしまいました。
ちょうど、お店の売却の話が出た時、ゲウちゃんには
まだ確定ではないけれど、もしお店が売却されてしまったら、ゲウちゃんはどうする?
私は駐在員としてその会社に派遣されることになるので、でいればゲウちゃんにも一緒についてきてほしいというのが私の希望です。
待遇はマネージャーとしての採用になるので、給料はRENEの時よりもかなり良くなると思います。
とお話しました。
ゲウちゃんは、一言返事で
トヨさんについて行きます。
私はこの仕事がとても好きです
と言ってくれました。
ところが・・・、それから2ヶ月程して、ゲウちゃんが体調不良に陥りました。
旦那さんの話では「ずっと微熱が続いている」ということだったので、大きな病院に検査に連れて行くことになりました。
すると・・・なんと! 「おめでた」であることがわかったのです。
旦那さんは大喜びでしたが、ゲウちゃんはとてもショックを受けていました。
子供ができたら仕事を続けられない・・・
と言うのです。
もし、RENEがこのまま存続するなら産休扱いにするし、
もし売却されたとしても、ゲウちゃんが子育てが一段落したら迎い入れられるように約束してもらうから
と励ましたのですが、数日もしないうちに、そんなことを言っていられない事態になってしまいました。
なんと・・・妊娠中毒症で、ゲウちゃんが入院してしまったのです。
そして、結局ゲウちゃんの体調はなかなか戻らず、とても仕事は無理だということで、そのままの流れで退職となってしまったのです。
その後ゲウちゃんの旦那さんが、タイの医療では心配だと判断して、ゲウちゃんを日本で出産させることに決めて、数ヶ月後には日本へと連れて行ってしまいました。
現在も、出産を無事に終えたゲウちゃんは日本で旦那さんと旦那さんの家族、そして子供ちゃんとで幸せに暮らしています
トヨは、自分が異国の地でとても不安な思いをしながら生活をしているだけに、
きっとゲウちゃんも心細いだろうな〰。
タイの家族が恋しいだろうな〰
と思わずにいられないのですが、きっと頑張り屋で素直彼女のことだから、旦那さんの家族にも可愛がられて、良いお母さんとしてがんばっていることだと思います。
こんなことから、お店の売却の話が出て、ゲウちゃんの妊娠が発覚して・・・
お店にとって営業ができない状況が重なってしまったことから、前回お話ししたとおり、約半年もの間、新しいスタッフを雇うこともできず、休業状態へと追い込まれてしまうのです。
その間、一緒に組んでやるかもしれないという日本の大手の化粧品会社等が、トヨのマッサージの技術を確認しにきたり、各種メニューの利益率やお店の経営状態の数値化等の各種書類を作成させられたりしました。
今から思うと、単にうちの会社の経営状態を、売却先の会社に教えただけの結果になってしまいました。
日本のRENEを退職して、タイのRENEスパの経営者になることに・・
そんなことから、この売却騒動に関しては、お店の共同経営者であったRさんは未だに、嫌な思いを抱えておりますし、この件以来、スパの経営に関しては情熱がなくなってしまったのが良くわかりました。
また、この売却の件で、一番ショックを受けていた日本のRENEのS会長は、
もう俺はRENEスパのことは、この先考えたくないよ~
タイの会社の役員も辞めるよ。
タイのことはこれから、トヨちゃんが俺の代わりRくんと一緒ににやっていってくれよ~。
と言い出し、タイの会社の役員を退いてしまったのです。
そんなことから、売却話がなくなり、振り出しどころかマイナス地点に戻ってしまったRENEスパに関しては・・・
Rさんも、RENEの社長のKちゃんも
これからは、スパはトヨさんのやりたいようにやってください。
僕は、陰で支えますが、直接スパの経営に携わるのは止めます。
男性で経験のない僕が経営するよりも、女性で施術もできるトヨさんが中心となって経営していく方が何かとうまくいくと思います。
これからは、黒ガリンガルの買い付け、輸出事業の拡大の事業をメインにやらせてもらいます。
トヨちゃんのやりたいようにやってみて。
トヨちゃんならできるから!!
もちろん、これからも陰では協力はさせてもらうので!!
という状態になりました。
そのため、今までは日本のRENEという会社からの駐在員として派遣されていたトヨでしたが、RENE JAPANを退職することとなりました。
そして、同時に、Rさんの共同経営者であったS会長とチェンジして、RENEスパの母体であるタイの会社(RENE Thailand)の役員となり、RENEスパに関してはトヨが経営することになったのです。
けれど・・・、スタッフも失った状態で、やりたいようにやってみろと言われても・・・
この頃のトヨは、なぜか、KちゃんとRさんに見捨てられたように気分になり、とても落ち込んでいました。
そんな時に、ふとトヨの脳裏に浮かんだのが・・・・・・
そうです。
お店の開店時から、トヨを助けてくれたナコ先生ことナツコです。
そうだ!!、ナコにもう一度助けてもらおう!!
と思いました。
そして、すぐにナツコに連絡を取り、今までの経緯を説明し、
フェイシャルだけじゃなくて、痩身マッサージをやりたいんだけど、タイに来て指導してくれる?
とお願いしておりました。
もちろん、その頃のナツコは、五条市にも2店舗目の店を出していたのと、新しい分野のスキルの習得でとても忙しい日々を送っておりました。
けれど、
なんとか調整して時間作ってみる。
でも、1回じゃ無理やよ。
最低でも1回5日間程で3回はタイに指導に行かないと、技術は習得できないと思う
という返事が返って来ました。
それで、このことをKちゃんに相談したら、なんとありがたいことに
わかった。私も痩身はやるべきやと思う。
トヨちゃんには、売却の件で色々と嫌な思いをさせて迷惑をかけたので、ナコ先生への指導料と旅費は私が援助させてもらうわ
と言ってくれたのです。
そんなことことから、さっそくナツコにタイに来てもらうことになり、お店の建て直しへと動きだしたのですが・・・・
ちょうど、その頃、Rさんから
俺が住んでいるコンドミニアムの知り合いが、
『美容学校を出てた30代のタイ人女性で、仕事を探している子がひとりいるんだけど、雇ってあげてくれないかな』
と相談を持ち掛けてきたんだけど、どうする? 一度、面接してみる?
という話がありました。
美容学校を出ているのか?
タイの美容学校がどの程度のレベルで、何をどう教えているのかはわかりませんでしたが、その点については魅力がありましたので、トヨは一度、その子と会ってみることにしました。
新しいスタッフメムちゃんがやってきました
顔立ちも可愛らしく、スタイルも良いことから、エステシャンとしての見かけは合格でした。
それで、一度簡単なマッサージのテクニックを教えてやらせてみました。
すると、やはり美容学校を出ているだけいに、手先は器用であり、すぐに習得してしまいました。
これは使えるかもしれない!
と思いましたが、性格に関しては、見た目だけでは全くわかりません。
ただ、優秀なスタッフだったゲウちゃんやガーンさんのように、綺麗なタイ語を話さないので、あまり生活水準の層が高い育ちの子ではなと判断されました。
それで、前の仕事は何かを聞いたところ「洋服屋さんで売り子をしていた」と言うので、では接客はそこそこできるかもしれないと思いました。
けれど・・・・、今までの経験からも、タイ人は雇ってみないと、最初のみかけでは本当にわからないことから、数か月はアルバイトという形で来てもらうことにしたのです。
けれど、やはりトヨが、なんとなく感じていた不安は、この後的中することとなり、今までのスタッフの中でも最強の「嘘つき女」であることがわかり、再び、このメㇺちゃんに振り回されることとなります。
そんなことから、次回からは、再びナツコの登場と、超問題児スタッフのメムちゃんに振り回される日々をご紹介したいと思います。
元女性警察官コンビがバンコクでスパ経営物語の目次はこちら
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