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いよいよ、元警察官コンビである、バンコクRENEスパ店長のトヨと、リンパマッサージの先生であるナツコことナコ先生の二人がRENEスパの営業を手伝うためにバンコク上陸となり、ナコ先生のタイ人スタッフに対するリンパマッサージの指導が始まりました。
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チーフに予定していたタイ人女性の素質はいかに?
当初、バンコクRENEスパで採用するスタッフは2名を予定しておりました。
1名は、前回の記事で登場した「ポップちゃん」という女子大生
ポップちゃんは、意外にもエステシャンとしての素質があり、なかなか見込みがありました。
そしてもう1名は、スパの顔となるチーフ格の20代女性でしたが、その20代の女性が、雨が降ったからいけないという理由で、初日の練習には来ませんでした。
ますますチーフとして採用予定の20代の女性が気になりました。・・・・・
翌日
ポップちゃんの大学が終わるまでは練習ができないので、午前中は再びバンコク観光となりました。
その日は、ワット・プラケーオと王室の観光となりました。
ワットプラケーオと王室の情報は、こちらを参考にしてくださいね。
そして夕方4時、少し遅れてポップちゃんがやってきました。
ナツコが、先にポップちゃんの練習を指導している間、Rさんがもう一人のチーフ予定の女性に何度も連絡を取っていました。
そして、午後6時頃・・・
やっと、その女性がやってきました。
名前をワンちゃんと言いました。
とっても綺麗でスタイルの良い子でした。
ポップちゃんも美人だけど、まだまだ子供なので、これから女性として成長していく過程なんだろうけど、この女性は大人の魅力がムンムン漂っていて本当にとても美人です。
この日、観光の途中でRさんから
タイ人女性にハマっちゃって、家やマンションを与えて愛人として面倒を見ている日本人男性は多いです。
なるほどな〰。こんな綺麗な子だったら、そうなるよね〰
と思いました。
けど・・・いざ、練習を開始すると・・・
素人なので仕方がないのですが、ポップちゃんとは違い全くセンスなしなのです。
さらに、リンパマッサージでは爪を伸ばせないのですが、
エステシャンとして働てもらうとなれば爪を切ってもらわないとだめですよ
と言われると、かなり難色を示していました。
トヨからすれば、
この調子じゃ無理だろう・・・
見た目は美人なので、お店の看板になってくれるだろうけど、受付だけしてもらうわけにはいかないので、違う子を探した方がいいのではないかな~
と感じてたのですが・・・・
それでも、ナツコはトヨの思いとは反対に、ポップちゃんと同じようにワンちゃんにも丁寧に片言の英語でマッサージを教えていました。
う〰ん。
この子は大変かも〰。 でも、すぐにはできないからね。
練習すればできるようになるから頑張って!!
いつもこんな感じで、けっして素質がないからと見放すことはなく、区別することなく同じように根気強く教えます。
でも、ワンちゃんは、不安そうな顔をしながらも
できるできる!!
と言っているので、意外にがんばりやなのかもしれないと思っていたのですが・・・
これに対してRさんは、
おそれらく彼女には無理ですね。
たぶん、もう次から練習には来ないと思います。
えっ、でも彼女「できる」って言ってるやん。
頑張る気はあるんやと思うよ〰。
そんなに早く見放してやらんでも〰。
とナツコは、反論していましたが・・・
タイ人のできるは、できないだから
またしても、タイに来て、タイの国民性を知ることになりました。
タイ人の「できる」という発言は「できない」という意味である場合が多い
タイ人は、「できない」と口に出して言うことは、相手に失礼だと考える人が多いようです。
「できない」と言えば、相手は傷つくと考えるので、できなくてもできると言う。それが相手に対する優しさってもんだよ!!
できると言って出来なければ日本人はショックを受けるので、日本人はできないことは最初からできないと言うよ
という話をタイ人にしたら、とても驚かれました。
「できることでもできない」という日本人、というのが世界共通の認識だそうですが、
「できないことでもできる」というのが、どうやらタイ人のようです。
でも・・・もし反対に、
できると言われたことを、期待しているのにしてもらえなかったらショックを受けないのか?
と思いますよね。
ところがその点は、タイ人からすると、
タイ人:相手が優しさ、親切心で「できる」と言ってくれているんだから、別にできるといった相手ができなくても気にしないらしいです。
おそらく、大手の会社のOLさんとかは、きちんとしつけられているので、責任感もそれなりに強いとは思うのですが、
RENEのような個人店で働くレベルの子は、往々にして無責任を無責任とは思わない・・・子が多い
のは事実です。
(でも、さすがに今のRENEのスタッフは、国家資格も持っていて、前職は厳しい病院で働いていた子達なので、責任感は非常に強く、できるといったことをやらなかったことは一度もありませんし、できないことは最初からきちんとできない理由を説明して断ります。
たぶん、今のスタッフはかなり特別な子達なのだとは思いますが、今のスタッフに出会うまでは、とにかくタイ人と日本人の感覚の差に翻弄されていくこととなます)
そして、このワンちゃんに関しても、
できる、できる
と言っておきながら、Rさんが言ったとおり、それ以降の約束は完全にすっぽかして二度と来ることはありませんでした。
さすがにRさんは、以前の仕事でタイ人の子を20人も雇って商売をしていただけあり、タイ人の性格をよく把握していました。
さらにRさんが言うには、
正直、ポップにしてもまだ大学生で子供なので、考え方はとんでもなく甘いですし、嫌な事があればすぐに来なくなると思います。
申し訳ないのですが、あまり期待はしないほうがいいと思います。
なので、ナコさん(Rさんがナツコを呼ぶときの呼び方)の、その凄いマッサージテクニックを教えても無駄になることも大いに考えられます。
Rさんが、危惧していたのは・・・
ナコさんの技術が、あまりにも高度すぎるため、タイ人にはついていくのは無理だろう
最初にA氏からスタッフの女性の募集案内を頼まれた時も、おいおいエステシャンだった嫁が指導していくし、簡単なマッサージをやらせるので素人でも十分だと聞いていました。
なので、本当に素人で職を探している子に「やらないか?」と声をかけたんです。
これなら、経験のある子をきちんと募集した方がいいかもしれません。
事実トヨ自身も、同じことを感じていました。
昔から手先が器用だったナツコだから、
マッサージテクニックもかなり凄いだろうな〰
とは思っていましたが、ナツコのテクニックは、トヨの予想をはるかに超えた凄いものだったのです。
やはり・・・
この技術を、素人のタイ人に教えるのは難しいのかもしれない・・・
そう思っていた時、S会長とKちゃん、そしてA氏が黒ガリンガルの栽培県の視察から戻って来ました。
そして・・・・
長旅で疲れたというS会長をモデルにして、ナツコのマッサージをS会長とKちゃんと、A氏に披露することとなりました。
モデルになっていた、S会長が
このマッサージ、難しすぎて素人のタイ人にはできないやろ
しばらくしてKちゃんが、少し困った顔をしながら
このマッサージは・・・、難しすぎて素人のタイ人にはできないやろ
とポツリを言いました。
その言葉を受けて、A氏が
こんな難しいマッサージじゃなくて、もっと簡単なマッサージをお願いしてたんですが
・・・・と、むっつり顔ですこし勘に触るような言い方をされました。
トヨは最初の挨拶の時から、A氏のことを
態度がすごく高圧的な人だな~。ずっと、私たちを見下しているような上から目線で物を言ってくる
という印象を持っており、あまり好きになれなかったので、この言い方にはかちんときました。
でも、ナツコは、
難しですかね~。タイ人の素人さんでもできるようになる、もっと簡単なやり方も考えることはできますよ
とさらりとかわしたので、Kちゃんが、
ナツコさん、たぶんタイ人にはこの高度なテクニックはできないと思うので、簡単なやり方を考えてくれる
とA氏の間に入って、ナツコにお願いしたので、A氏もそれ以上は口をはさんできませんでした。
けれど、トヨにしてみれば、親友ナツコの凄いテクニックを、なんかY氏に馬鹿にされたような気分になりました。
だいたい、エステシャンだったというあんたの嫁さんが「店長としてエステサロンをやりたい」と言いだしてマッサージを嫁に教えてくれと言うから、ナツコに忙しい中無理をお願いして来てもらったのに!!
突然、奥さんがやらないって言いだしたため、普通ならそこで「それはどういうこと?話が違うでしょ?」ってなるのを我慢してるのに!!
そして、あんたの嫁さんの代わりに 急遽、探して来た使い物になるかどうかもわからない素人のこの子達に、せっかくタイまで来たんだからとナツコは親切にマッサージを教えてくれているんだから、感謝はされても文句を言われる筋合はないわ!!
と猛烈に怒りが湧いてきました。
・・ということで、この時のことがきっかけで、トヨはこの先、このA氏とことごとく対立することとなっていくのです。
トヨとナツコの性格の違い・・・
だいたいこの辺りで、トヨとナツコの性格がなんとなくわかって来た!!
という方もおられると思います。
トヨは、性格を言葉で表現されるとき、かならず言われるのが
「一本気」
という三文字です。
たぶん、
間違ったことは許せないタイプであり、正しいと信じたことはどんな障害があっても突き進むタイプですし、人が間違ったことをしているのも許せないタイプ
です。
反対にナツコは、
自分が探求するものに対して真摯に向かい合い極めて行くタイプ
であり、
そのことに対して人が何を言おうが関係ないという強さがあります。
なので、Y氏がナツコのマッサージに対して、小言のようなことを言い放った時も・・・
トヨは、まずA氏の失礼な態度そのものに頭に来ましたが、ナツコは、A氏の失礼な態度はどうでもよくて、「素人のタイ人ができる簡単なマッサージ」というところにスイッチが入っており、すでに簡単なマッサージを頭の中で組み立て始めておりました。
同じA氏の言葉を受けても、この時ふたりは全く違う受け止め方をしており、全く違うことを考えていたのです。
そんなナツコは、追求心がとても旺盛なため、「自分が知りたいこと、疑問に感じたこと」は、はっきりと口に出して言います。
なので、時には「えっ」とびっくりされることも多く、彼女の発する言葉の意図がわからない人からは、「遠慮しないではっきりと物を言う人」と取られることもあります。
でも、ナツコほど、人の好き嫌いの少ない人はおらず、感情で物事を判断したり、人の悪口を言ったりすることはまずありません。
こういう人って、天才肌の人には非常に多い部分ですよね〰
反対にトヨは、人の好き嫌いがかなり激しいです。
なので、できるだけ嫌いな人とは付き合いたくない。
好きな人達とだけつきあっていたい。
といタイプです。
そのことで、嫌いな人を避けたり、嫌いな人とうまくいかなくて衝突したりして、多くの失敗をして周りの人に迷惑をかけてきました。
そんな性格ゆえに、人間関係では修行を積まされていたのかもしれませんが、「人と接する」といことが、なぜか、いつも一番最初に来る仕事ばかりしてきました。
孤独に、単独で、自由気ままに・・できる仕事というのにずっとあこがれていましたが、そういうことからは全く縁遠く、常にチームワークで物事を進める仕事に就いてきました。
若い頃は、そのチームワークの中でもはみだし者で、自己中心的な考え方しかできずに、かなり多くの失敗をして頭を打ちましたが、その失敗が人にはいろんな視点、考え方、生き方があることを学び、現在、こうして異国の人達の中でも働いていける柔軟性をはぐくんでくれたものだと感謝しています。
そして・・・
ナツコが、自分の好きなことをとことん追求して極めていく
のに対して、
トヨは、とにかくそのときひらめいたことをリスクも顧みずにとにかくやってみる。やってだめだったらやめればいいじゃん
というタイプになります。
二人とも、常に前を向いて進んでいるタイプではあるのですが、その中身がかなり違います。
トヨは、この思いついたらすぐに実行に移すというスタイルを貫いてきたことで、
警察時代には捜査で犯人をあげることができたり、
新しい分野の仕事を開拓したり、
住民と協力してネットワークを構築したり、
荒廃した神社の復興をしたり・・・
と結構、チャレンジしたことを成功させることがきました。
トヨは、欠点の多い自分の性格の中で、このことだけが唯一、誰にも負けない長所だと思っていました。
そして、この唯一の長所に共感してくれる人がかならず回りに現れてくれ、その人達と力を合わせて成し遂げることができてきました。
なので、とても人に恵まれてきたのです。
けれど、その分失敗も多かったトヨは、自分とは全く違うタイプの ナツコと仕事をするようになって、
今までは何をするにもバックに警察という大きな信頼のおける組織があったけれど、今の自分には信用してもらえる、そして支えてくれる基盤は何もない。
自分にしっかりとした知識やスキルを持たないと、誰からも相手にされないし、生き延びることはできない
この時は、まだそこまで考えることができませんでしたが、この先、整体や頭蓋仙骨療法の知識と技術を身に付けていく ナツコを見ていて、その必要性を強く感じていくことになるのです。
でも、でも・・・・ この時のトヨからすれば
どうも好きになれないA氏がやろうとしているスパ
は私には関係がない!!
スパの仕事は興味があるけれど、A氏には協力したくないし、
私は、知ったこっちゃない!!
といった思いの方が強く、この時は、ナツコ の方が真剣にスパのことを考えて取り組んでいてくたのです。
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