肩甲骨はがしって何?
みなさんは、「肩甲骨はがし」という名前を聞くと、とても危険な施術に思われるかもしれません。「肩甲骨はがし」というネーミングは、実は辞書にもどこにも記載されていないんです。
このネーミングは、理学療法士や整体師の間で今まで当たり前のように使われてきた手技のことを、いつしか業界用語で「肩甲骨はがし」と呼ぶようになり、それが一般の方にも普通に使われるようになりました。
ネーミングのとおりだと、まるで肩甲骨を筋肉からはがしてしまうような印象を受けますが、「肩甲骨はがし」とは簡単に言うと、「肩甲骨まわりの硬くなった筋肉のストレッチや整体マッサージ」のことになります。
基本的な概念としては「肩甲骨周囲の筋肉を手技で緩めて、筋肉のこりを解消し、血流改善させる」ことと前提としています。
肩がズーンと重く感じられる肩こりは、肩甲骨が背中にはりついているような感覚を訴えられる方が多いのも事実です。
肩甲骨は本来、肋骨の上をすべるように動きます。けれど肩こりの方は、健康甲が肋骨に密着したようになっており、動きがガチガチになっていることが多いのです。
そんな方に一度、肩甲骨はがしを受けていただくと、「肩甲骨に羽根が生えたみたいに軽くなった」というような感想を言われるお客様もおり、数センチ身長が伸びたように見えるくらい、姿勢がよくなります。さらに猫背が改善されてバストアップもするのです。
ただ、「肩甲骨はがし」は、やり方を間違えると余計に肩甲骨まわりの筋肉を硬く縮めてしまったり、めまいを生じたりということもあるので、きちんと訓練を受けたプロの手で行うことが必要です。
また、プロの指導を受ければセルフトレーニングで自分でもできるようになりますよ。
バンコク リンパマッサージ&理学整体スパ RENEのブログでは、まず肩甲骨のしくみから、なぜ肩甲骨まわりの筋肉が硬くなると首や肩や背中がこるのか?、さらに肩甲骨はがしの効果等について説明していきたいと思います。
意外と知らない肩甲骨の役割とは?
身体とは鎖骨のみで繋がっている
肩甲骨は、背中上部にある逆三角形の骨です。肋骨のカーブに沿う様な形をしています。
手の平くらいの大きさががあり、左右に羽のようについていて、腕の上げ下げや腕を回すといった腕の運動とほぼ連動し、その自由な動きをサポートする役割があるんです。
意外ですが、肩甲骨は胴体(肋骨)とは直接つながっておらず、上部が鎖骨、側面部は腕(上腕骨)とのみつながって、宙に浮いているような状態になっています。なので、「天使の羽根」などと言った素敵な呼び名もあるんですよ。
肩甲骨の動きのしくみ
肩甲骨は縦横無尽に背中で動きます。凝り固まっていない肩甲骨は、本来とってもダイナミックな動きをします。
背骨の方向に肩甲骨を動かす「内転」、逆に動かす「外転」、釣り上げる「拳上」、引き下げる「下制」、腕を上げる動作などで八の字に開くように内回りに回転する「内旋」、反対に外回りに回転する「外旋」の6種類です。
正常な肩甲骨は筋肉などの制限を受けることなく、6方向に自由に動きますが、凝り固まった肩甲骨は何らかの要素に引っ張られたり、邪魔されたりして動きが制限されてしまいます。
また、肩甲骨が背中の上部の位置をキープしていられるのは、肩甲骨を支えるさまざまな筋肉の働きによるのです。
肩甲骨は、背骨と菱形筋(りょうけいきん)という筋肉によって背中側に出過ぎないようにキープされています。
さらに、他の筋肉によって上に上がりすぎたり、下がりすぎたりしないようにもキープされていまるんです。
6種類の肩甲骨の正しい動きとは?
肩甲骨はさまざまな筋肉をつなぐ役割をしているため、その動きは本来ダイナミックです。下の図のように上に対して下、右に対して左、反対方向で対になった3つの動き、合計6種類の動作の方向を持っています。
拳 上
鎖骨とつながる肩全体が上がるので、肩をすくめる動きになります。
下 制
拳上と正反対に肩甲骨が下方に動き、肩が下がるります。
内 転
肩甲骨は輪郭に沿って内側にスライドして動きます。
外 転
鎖骨とつながる肩全体が上がるので、肩をすくめる動きになります。
外 旋 (下方回旋)
上げていた手を下げる時の動作です。
下方回旋とも言います。
内 旋 (上方回旋)
手を上げる動作で肩甲骨が回転する動きです。
内旋とも上方回旋とも言います。
肩甲骨を動かす筋肉
上記の説明のように、肩甲骨は本来、上下左右に想像以上に自由に動きます。
これほど多彩な動きをする肩甲骨には、たくさんの筋肉がついていますが、デスクワークやスマホの操作などで前かがみになる時間が長くなると、肩甲骨は背骨から離れる外転ポジションで固まりがちになります。
左右の肩甲骨が離れ、背中が丸まり、いわゆる猫背の姿勢になり、特定の筋肉が緊張を強いられることで肩こりや背中の張りの引き金になります。また、肩や背中の張りは血行不良を招き、肩こりの一因にもなるのです。
肩甲骨を動かす筋肉には ① 大胸筋 ② 前鋸筋 ③ 三角筋 ④ 上腕三頭筋 ⑤僧帽筋 ⑥ 菱形筋 ⑦ 広背筋 などがあります。
これらの筋肉の名前を覚えていただく必要はありませんが、肩甲骨がこれらの筋肉によって動かされていることを知っていただくために、これらの筋肉がどこにあり、どのような動きをしており、またこれらの筋肉が硬くなるとどういうトラブルが起こってくるのかをご紹介していきたいと思います。
大 胸 筋(だいきょうきん)
胸の形を作ります。肩の動きに関わり、猫背で両肩が前に出ると縮みっぱなしで硬くなりやすいです。
胸の中央部(ろっこつ、胸骨)と鎖骨から、扇形を描くように腕の骨(上腕骨)へ広がります。
前 鋸 筋(ぜんきょきん)
肩甲骨を背骨から離す働きがあります。
デスクワークなどで前傾姿勢を続けると、前鋸筋は血行不良を起こしてしまいます。
ろっ骨の外側から、肩甲骨の内側のへりに向ってはしっています。
三 角 筋(さんかくきん)
肩甲骨と鎖骨から始まり、腕の骨(上腕骨)に付きます。
肩の動きに関わり、ここが硬くなると肩甲骨の機能がダウンし肩こりが生じやすくなります。
上腕二頭筋(じょうわんにとうきん)
加齢とともに皮下脂肪がつきやすくなる上腕の後ろ側にある筋肉です。
肘と肩を伸ばす動きを持っています。
腕の骨(上腕骨)の後ろと肩甲骨から始まり、ひじの後ろまで伸びています。
菱 形 筋(りょうけいきん)
僧帽筋の下にあり、肩甲骨を寄せたり、内側と下方へ回したりする働きがあります。
猫背だと固まりやすい筋肉の1つです。
背骨(頸椎、胸椎)から肩甲骨の内側のへりに向ってのびます。
広 背 筋(こうはいきん)
肩を自在に動かして、腕の動きをコントロールしています。
骨盤、背骨(胸椎、腰椎)、肋骨から腕の骨(上腕骨)に向って広がります。
肩甲骨はがしの効果とは?
肩甲骨の仕組みや動きについてはご理解いただけたでしょうか?
では、なぜ肩甲骨はがしが体に良いのでしょうか?
皆さんはご自分の肩甲骨をスムーズに触って確認することができますか?
当店に来られるほとんどのお客様が「この辺なんだけど〰。あれ、どこだろう?わからない」と肩甲骨探しに苦戦されます。
それくらい、現代人の肩は柔軟性や自由度を失ってしまっているのです。
そんなことから、肋骨に張り付いて動かなくなってしまっているものを、肩甲骨はがしで自由に動くようにすると、次々に驚くべき変化を確認することとなります。
まず、肩甲骨の動きがよくなれば、その周りにある筋肉がほぐれて血流が良くなります。
肩甲骨はがしを行うと、肩甲骨が動き出し、本来あるべき位置に収まると、頭を支える首、肩から胸(胸椎)、腰(骨盤)とのバランスも改善され、全身の関節、筋肉の動きがリセットされます。
肩甲骨が正しい位置で柔らかく動けば姿勢もどんどん良くなっていくのです。
また、肩甲骨はがしは、健康だけでなくバストアップやダイエットなど美容面でも抜群の効果を発揮してくれます。
具体的な効果としては次のとおりです。
痩せやすくなる
シェイプアップ効果があるので、体のラインが美しくなります。
また、筋肉をよい状態に戻すので、筋肉、骨格、体全体のバランスが整い、やせやすい体質になります。
丈夫で健康な体になる
全身をめぐるリンパが疲労物質を速やかにデトックスします。
疲れがたまりにくくなるだけでなく、新陳代謝がよくなって、免疫力も高まり、体調をくずしにくい身体になります。
冷えやむくみを防ぐ
血液やリンパの流れが改善することで、体内酸素が増えます。
全身に酸素が十分に行き渡るようになるため、血行がよくなって身体が温まり、冷えやむくみが解消されます。
肩や首のこり・背中の痛み等が改善する
筋膜もリリースされるため、筋膜のゆがみが解消することで関節の可動域が広がり、筋肉の緊張がやわらぎます。
血行やリンパの流れがよくなるため、肩こりや腰痛、ひざ痛、背中の痛みが改善します。
呼吸が深くなる
体を支える筋肉がゆるむため姿勢が改善されます。
そのため肋骨が広がり、内臓の圧迫が解消されて機能も活発になるため、深い呼吸ができるようになり、新鮮な酸素が体のすみずみまで運ばれます。
姿勢がよくなる
胸が広がり、背筋が伸びてねこ背が解消されます。
筋肉の緊張がとれるため体を支える力が増し、ピンと1本筋が通ったような若々しく美しい姿勢になります。
便秘が改善する
肋骨が引きあがることで、内臓の圧迫が解消されます。
さらに体内酸素が増えることで腸の動きがよくなり、消化吸収がスムーズになります。
若々しくなる(アンチエイジング)
全身の血流がよくなって、脳へ余分な血液が運ばれるようになるため、自律神経が整います。
ホルモンの分泌も促され免疫力も高まるので、若々しい身体を維持することができます。
ゆがみのない体になる
胸が広がり、背筋が伸びてねこ背が解消されます。
筋肉の緊張がとれるため体を支える力が増し、ピンと1本筋が通ったような若々しく美しい姿勢になります。
バンコク リンパマッサージ&理学整体RENEスパの「肩甲骨はがし」ってどんなメニューなの?
の使い方のくせの影響を受けやすく、その分筋膜もねじれてりしやすい場所になります。バンコク リンパマッサージ&理学整体RENEスパの肩甲骨はがしは、肩甲骨はがしと同時に、筋膜リリースも行います。
筋膜リリースを行うことで、肩甲骨まわりの筋膜の癒着をはがし、体中の筋膜のひっぱり合いを解消に導きます。
肩甲骨はがしと筋膜リリースを一緒に行うことにより、体のゆがみが改善し、全身の不快な痛みやこりを解消することが可能となります。
こうした効果は、一般的な運動やストレッチ、ウォーキングでは期待できません。なぜなら・・・例えば猫背の人の場合、運動をしている間も姿勢の悪い状態が続いているものであり、筋膜や筋肉のねじれや歪みはそのままです。
なので、せっかく体を動かしても、運動にんはなっていても、痛みやコリを改善する効果はないのです。
その点「肩甲骨はがし」と「筋膜リリース」は、筋膜の癒着そのものを解消することができるため、深いな症状が根本から改善していきます。
当店の「肩甲骨はがし」は「健康目的」と「美容目的」に分かれており、健康メニューとしては「肩甲骨はがし+筋膜リリースコース」60分、美容コースとしては「肩甲骨はがしダイエット」90分があります。
① 肩甲骨はがし+筋膜リリース コース(健康メニュー)
★ こんな方におすすめです!
① 背中痛や肩こり・首のこりに悩まされている方
② 姿勢を良くしたい方(猫背、ストレートネックお治したい方)
③ 腰痛のある方
④ 骨盤に歪みのある方
★ コースの内容・時間・価格
【施術内容】
① 肩甲骨はがし
② 背中の筋膜リリース
③ 首と肩と腕の理学整体
④ 肩甲骨はがしのセルフトレーニングの指導
【施術時間】 施術60分、
【施術価格】 通常 2500バーツ プロモーション価格 1500バーツ
(2020年4月より開始。プロモーション期間2020年12月末)
② 肩甲骨はがしダイエット コース(美容メニュー)
★ こんな方におすすめです!
① 体のライン(姿勢)を綺麗にしたい方
② バストアップしたい方
③ 背中のハミ肉を除去したい方
④ 二の腕を細くしたい方
★ コースの内容・時間・価格
【施術内容】
① 肩甲骨はがし
② 背中の筋膜リリース
③ 首と肩と腕の理学整体
④ 背中と腕のンパマッサージ
⑤ 内臓アプローチ
⑥ 肩甲骨はがしのセルフトレーニングの指導。
【施術時間】 施術90分、運動指導15分 合計 1時間45分
【施術価格】 通常 3500バーツ プロモーション価格 3000バーツ
(2020年5月より開始。プロモーション期間2020年12月末)