姿勢を良くしたい
姿勢が悪いと良いことは1つもない・・・
それはなんとなく皆さん分かっていることだと思います。
なので、姿勢が悪いことに対するコンプレックスを抱えている方は非常に多いのでは・・・・
姿勢が悪いと、スタイルが良くても、見た目の美しさが半分になってしまいます。
服も格好良く着こなせなかったり、身長が実際より低く見えてしまったり・・・
見た目で損する部分も大きいですが、身体にとっても良くないことだらけです。
例えば、良くない姿勢を続けていると、様々なトラブルが生じてきます。
先ずは、姿勢が悪いと体に現れるトラブルについてご紹介したいと思います。
上の図は、悪い姿勢の代表例を示したものです。
正常な背骨は、一番左端の正常の図のように、緩やかなS字状カーブ(生理的湾曲)を描いています。
首の7個の骨で前湾(前川に曲がる)し、胸の12個の骨で後湾、腰の5個の骨で前湾しているのが正常な背骨です。
ところが、悪い姿勢になると、この穏やかなS字カーブが崩れてしまいます。
反り腰は、このS字カーブが通常より大きい状態になった姿勢のことです。アゴがあがり、背中が過度に丸々ため、腰に負担が集中してしまうため、肩こりや腰痛なの症状が起こりやすくなります。
反り腰になりやすい人は、ハイヒールを履いたり、妊娠中、産後の人、足裏の重心が前にいっている人、良い姿勢を心がける意識が強いが、良い姿勢の取り方に誤解がある人などです。
次によくみられる姿勢としては、軍隊姿勢(平背)があります。
S字が全体的に小さくなり、フラット(平ら)に近くなります。
この姿勢の特徴としては、頭や肩が前に突き出る、腰椎や骨盤の自然な前湾がなくなります。
なりやすい症状としては、足のしびれや痛みなどがあります。
軍隊姿勢になりやすい人は、しっかりスポーツをしている人や、デスクワークで長時間座っている人等が多く、この姿勢により、お尻、太腿の裏の筋肉が短く固まります。そして、固まった筋肉が骨盤を後ろに引っ張って倒します。
そして、最も多い姿勢が猫背です。
上半身を後ろに倒し、腰を前に付きだした姿勢です。
猫背の特徴としては、頭が前に突き出る、背中が丸まる、骨盤が後傾し、背骨より前に出る等がある。
猫背のなりやすい症状としては、頭痛、肩凝り、四十肩(五十肩)、腰痛、ふくらはぎのむくみ等があります。
猫背は、足の裏の重心が少し前すぎる人や、椅子に浅く腰掛け腰を丸めて座る人に多い姿勢です。
浅く座ることで、骨盤が後傾し、背中が丸まり、頭が前に出てしまいます。そのため、ひざを少し曲げて上体の重さを支えるため、とても疲れて見える姿勢です。
悪い姿勢を引き起こす原因
では、なぜこれらの悪い姿勢になってしまうのでしょうか?
原因の1つとして、長時間にわたって同じ姿勢を撮り続けていることが考えられます。
特に、現代社会は長時間のデスクワークの他、スマホ等の普及により長時間画面を見続けるという人がほとんどです。
この影響で、筋肉が不要な緊張を起こしてしまいます。
また、長時間椅子に座る人も、浅く座ったりと正しい姿勢で座ることができないでいると、筋肉が固まってしまい立った時の姿も悪い姿勢になってしまうのです。
さらに、人間の頭の重さも姿勢に大きく関係しています。
頭の重さはどれくらいあると思いますか?
実は、人間の頭の重さは約5㎏あると言われておりボーリングの玉位の重さがあるのです。
この思い頭を支えているのは首や肩です。
理学療法の理論では、正しい姿勢で頭を支えることができれば、筋肉や骨への負担はほとんどないと言われています。
ところが、姿勢が悪いと・・・5㎏という重さを支えるために、身体のどこかに集中的に負担がかかるため、筋肉に負荷をかけてしまいます。
筋肉に負荷がかかると、筋肉は縮んでしまうことから血流が悪くなり、酸素が行き渡らずコリや痛みになって現れてしまうのです。
姿勢が引き起こす健康への影響
悪い姿勢は、肩や腰などに大きな負担を与えることになるため、肩こりや腰痛の原因になります。
けれど、それ以外にも意外な影響があるんですよ〰
1 肥満の原因となる
姿勢が崩れてしまうと、先ず一番先に起こる変化が、内臓の位置がずれてしまうということです。
内臓の位置が下がると、各臓器に負担がかかるようになります。
負担がかかりすぎてしまうと内臓の本来の正しい働きをしなくなり、その結果、消化吸収がうまくできなくなって肥満になってしまう可能性があるのです。
また、血流が悪くなるため、身体の代謝も低下してしまいます。
代謝の低下は、脂肪燃焼効果を下げるため、太りやすい体質になってしまいます。
さらに、身体のラインにも悪影響を及ぼします。
バスト、ヒップ等が垂れてしまい、骨盤が歪み、内臓下垂を引き起こして下腹がぽっこり、ウエストが太くなってしまいます。
2 コリや痛み、睡眠障害を起こす
悪い姿勢を撮り続けると、身体のバランスが崩れ、一部の筋肉だけで体を支えることになります。
すると、緊張したままで姿勢を維持する状態が続き、筋肉に負荷をかけることになります。
すると、筋肉が縮み、血流が悪くなり、酸素が運ばれなくなるため、身体のあちらこちらにコリや痛みが発生する原因になります。
そして、意外なことに睡眠障害も引き起こしてしまうケースがあります。
というのは、立ったり座ったりするだけでも人の身体は疲れやすくなるものですが、身体にコリや痛みがあると、筋肉は緊張したままの状態が続くため、ベットに入っても寝付くことができず、熟睡できなかったり、ひいては不眠症を引き起こすなど、睡眠障害を招くことがあるのです。
睡眠の質が悪いと、さらに疲労も溜まってしまいます。
3 精神的な不安を招きやすくなる
これもとても意外に思われるかもしれませんが、悪い姿勢は精神的な面でも悪影響を及ぼします。
姿勢は呼吸と密接に関係しており、姿勢が悪いと、息を吸うときに横隔膜や肋骨をうまく動かすことができず、十分な空気を体内に入れることができません。
そのために呼吸は常に浅くなり、脳内神経伝達物質の活動を抑制し、精神的な不安につながります。
またうつむきがちになることも、後ろ向きなイメージを自身へと植え付け、うつ病などの原因になるといわれています。
胃腸などの不調による体への不安も精神的な疲労を生みます。
呼吸や姿勢が健康的な生活に大きく寄与することは、様々な研究結果によって導かれています。
姿勢の改善には、RENEの理学療法士の力を借りましょう!
さて、この悪くなった姿勢ですが、自分でストレッチをしたり、姿勢を良くしようと意識するだけではなかなか改善できません。
なぜなら、長年慣れ親しんだ悪い姿勢のため、筋肉が緊張して縮んでしまっているからです。
先ずは、この筋肉を緩めてあげることからスタートしないことには、自分で筋肉の縮を弛めることは無理だからです。
RENEの理学療法士の技術により、姿勢を悪くしている筋肉の縮を緩めることで、驚くほど姿勢の悪さは改善することができます。
その後、理学療法士による姿勢矯正の運動指導を行いますので、それを続けていただくことで、徐々に姿勢は改善されていきます。