前回は、腸の種類と働きについてご紹介しましたが、空腸やら回腸やら上行結腸やら・・・
難しい名前ばかりで、頭がこんがらがってしまった方もおられるかもしれませんね。
https://renethailand.com/menu/垂れ下がらない体をつくる内臓アプローチ%ef%bc%81%e3%80%80先/
まぁ、腸家族の一人一人のお名前等、覚える必要はないので、とにかく
① 腸は伸びる
② つられる
③ 垂れる
ということを、イメージしていただければと思います。
そこで、今回は腸が下がる原因と、腸が下がった場合のデメリットについて、ご紹介していきたいと思います。
★ 腸が下がる原因
理由その1 便が溜まるから
単純な理由として、「便が溜まるから」腸は垂れます。
腸の中にたくさんの便が溜まると、当然伸びて、つられて、垂れるという現象が起こります。
理由その2 腸は筋肉でできているから
2つ目の理由として、腸(他の臓器も同じ)は筋肉でできているからです。
お尻の筋肉をイメージしてみてください。
使わない(歩いたり運動しないと)どんどん筋力が下がって、垂れて行きますよね。
また、加齢でも垂れて行きます。
それと同じで、筋肉でできている腸や他の臓器は、年齢とともに筋力が低下して垂れて行くのです。
成人後、1年ごとに筋力が1%低下する
というデータも存在しています。
でも・・・私は若いから大丈夫!!と油断は禁物ですよ〰!!
なぜなら、筋肉は、若い人でも使って鍛えないと下がる宿命を背負っています。
なので、筋肉からできている腸も同じで、腸のぜん動運動を促進させたり、「腸腰筋」と呼ばれる腸を鍛える筋肉を効果的に刺激したりしないと、腸は下がっていくようにできているのです。
★ 下がり腸のデメリット
では次に、腸が下がるとどうなるかについて、お話ししていきたいと思います。
腸が下がった場合のデメリットとしては、
1 血流が悪くなる
2 代謝が悪くなる
3 むくみがおこる
4 冷える
5 老廃物が溜まる
6 便もたまる
などがありますが、これらの悪い状態が重なることにより
★ 腸が垂れると「カラダ全体が垂れる」
★ 体臭(ウンチの臭い)がするようになる
★ 肌はカサカサになり、髪はパサパサになる
★ カラダが冷えて、疲れが取れなくなる
★ 高血圧や高血糖になる!!
★ 生理痛がひどくなる
といった、症状を引き起こしていく可能性がとっても高いのです。
1 腸が垂れると「カラダ全体が垂れる」
前回、腸の構造と働きについてご紹介いたしましたが、その中で大腸の家族の中に
「横行結腸」
というのがいるのを覚えておられますか?
この横行結腸は、左右の2点でしか固定されていないので、とにかく真ん中が下がりやすい性質を持っているのですが、この横行結腸が下がると、とんでもない被害が体中に及ぶことになるのです。
まず、横行結腸が下がると便秘になるので、ぽっこりと下腹が出てきます。
そして、姿勢は全体的に前にのめってしまい、猫背気味になります。
下半身も、上半身も垂れ下がって変なところにお肉がつくようになり、ボディラインが垂れ下がるのです。
2 体臭(ウンチの臭いがするようになる
次に腸が垂れて便秘になると、お腹にガスが溜まり、「おなら」が出やすくなります。
このおなら、気持ちよく出している場合は問題ないのですが、我慢するととんでもないことになってしまいますよ〰
なんと、身体からウンチの臭いがしてくるようになるのです。
ひどい場合は、おならを我慢することにより、そのガスが逆流して口から放出されることがあるんです。
というのは、おならはガスなので、このガスの放出を我慢すると、ガスのせいで肛門に圧力がかかって、腸がパンパンになって苦しくなり、腸から食道へと上がって来たガスが口から出てしまう・・・という結果なのです。
この逆流ガスですが、腸の壁に汚れをもたらし、吸収力を弱めるため、腸に食べカスがたまり、腸の垂れ下がりを助長することにもなります。
女性なら、人前でとてもおならはできませんよね〰。
そこでついつい我慢してしまいます。
このおならを我慢する日常が、ますますあなたの腸を垂れ下がらせていくことに繋がっているのです。
さらに、匂いと言えば・・・
腸が下がると、おへそからもウンチの臭いがしてくるようになります。
腸が下がると、腸の中に汚れが溜まっていきます。
すると血流もどんどん悪くなっていきます。
血流が悪くなると・・・さらに汚れが溜まり重くなり・・・腸がさらに下がっていく・・・
という魔のスパイラルが繰り返されます。
するとどうなるかといいますと・・
当然ながら、腸の中には悪臭(ガス)がたちこめて、その一部はおならとして排出されていきますが、おならとして放出されなかった悪臭は、腸の中が狭くなると、さまざまなルートを通じて外へ出ようと試みます。
先程、お話しした「口」から、ゲップや口臭となって外へ出て行きます。
そして意外なルートそして、おへそからもジワジワと悪臭が出て行くのです。
先日、お店に来られたタイ人の女性のお客様なのですが、ダイエットによりかなり痩せたものの、お腹が樽のようでくびれがないということに悩んでおられました。
このお客様、非常に言いにくいのですが、話せば口から悪臭が・・・身体全体からも悪臭が・・・・
そして、お腹周りの痩身マッサージをしようとしたらおへそからも悪臭が・・・・
という状態でした。
お体をチェックさせていただくと、内臓全体が垂れ下がっている「内臓下垂」の状態であったことから、先ず内臓アプローチをさせていただいたのですが、お腹に手を当てた瞬間に「ゲホッ」と凄い音がしました。
その後も、施術をするたびにいろんな奇妙な音が聞こえてきます。
本人にも聞こえていたようで、とてもびっくりされていました。
・・・ということで、彼女は腸内環境が非常に悪いと判断されました。
おそらく、腸内にはガスがたちこめていて、その悪臭がいたるところからしていたのだと思います。
まさしく、彼女の腸は「汚れでコーティングされている」状態だったのです。
内臓アプローチを受けた後は、状態が悪かっただけに変化も激しく好転反応も強く出たのですが、その後はとても体が軽くなったそうで、大喜びされ、フェイスブックにレビューを載せてくれていました。
・・・ということで、腸の垂れ下がりは、悪臭にもとっても関係が深いのです。
おならついでで、もう1つお話をさせていただきますと、音のしない「すかしっぺ」というやつも、実は曲者なんです!!
爆音のおならの方が体には優しいんですよ。
すかしっぺが良くでる場合は、便秘の可能性があります。
腸内に便が溜まっているので、スペースがなく、便の隙間をぬって、すかしっぺが出ている可能性があります。
もう1つ、分割でおならをするという、器用な技をもった方もいらっしゃいます。
分割でおならをして、1回のおならの勢いを弱めるという技です。
これは、腸をわざわざいじめているようなものなので、すぐにやめてくださいね。
分割おならをすることで、肛門の中にガスが溜まってしまったり、腸のどこかに負担がかかってしまったりして、様々なところにしわ寄せいくことになります。
3 肌はカサカサになり、髪はパサパサになる
腸が垂れると、最も怖いのは、女性が一番気にしている「お肌」に影響が出てしまうことです。
肌は、腸の状態からもろに影響を受けるのです。
なぜ、腸から遠く離れたお肌に、深い影響を及ぼすのでしょうか?
腸が垂れることで腸内に食べカスがたまり、それが上手く排泄されずに全身をかけめぐってしまうからです。
つまり、腸内に溜まる食べカスの姿は、私達が最も嫌う「老廃物」なんです!!
身体から排泄される老廃物の75%が、実は便からの排泄なんです。
* 詳しくは「老廃物や毒素はいったいどこから排出されるの?」を参考にしてください。
老廃物が血流に乗って、顔の肌に流れ着いた場合、「肌荒れ」等の原因になります。
老廃物が肌に集まることにより、表面にでてくるべき水分が妨げられ、肌が乾燥します。
さらに・・・老廃物が血流に乗って頭部に辿り着いた場合、「薄毛」「抜け毛」などの原因にもなるのです。
腸が下がることにより、腸にたまった老廃物は、肌や髪の毛に悪さをして肌荒れや髪のトラブルを起こすのです!!
4 カラダが冷えて疲れが取れなくなる
肌荒れや肥満と同じくらい、女性の悩みの中で多いのが「冷え」です。
この「冷え」はいったいどこからくるのでしょうか?
「冷え」の原因には様々ありますが、
原因の1つに「骨盤底筋群」というお腹の底の筋肉のグループの衰えがあげられます。
「骨盤底筋群」とは、
直腸や膀胱、子宮など、下腹部の臓器を支える筋肉の集まり、女性特有の筋肉のグループのことです。
この骨盤底筋群が衰えてくると、便秘や尿漏れ、さらには性交痛など、あらゆるものの出し入れにまつわるトラブルが起こるのです。
そして、「冷え」もこの骨盤底筋群の垂れやゆるみが原因であるケースが非常に多いのです。
「冷え」は腸が垂れることで、背中の太い血管が圧迫され、血流が悪化することが要因の1つだとされています。
骨盤底筋群が下からしっかりと腸を支えないと、血流はどんどん悪化し、冷えが改善されないのです。
骨盤底筋群も、他の筋肉と同様に、こちらから働きかけない限りは加齢や重力によって衰えます。
なので、しっかりと鍛えてあげることが必要なのです。
「鍛えるって、膀胱や子宮をどうやって鍛えるんですか〰」って、この話をしたらお客様に大笑いされたことがあるのですが、確かに、いきなり膀胱や子宮を鍛えましょう!!と言われても、どうやって鍛えるのか想像もつきませんよね〰
ということで、RENEでは、この骨盤底筋群を鍛えるお手伝いをする「内臓アプローチ療法」と「冷えむくみ取りコース」という2つのメニューを用意しているのですが、これら以外にも、骨盤底筋群を鍛える運動指導をさせいただいておりますので、ご希望の方はおっしゃってくださいね。
もちろん無料でご指導させていただきますよ!!
この骨盤底筋群を鍛える運動を毎日続けていただき、月に1回くらい、内臓アプローチ療法を受けていただくだけで、あなたの体はどんどん上がって行くこと間違いなしです!!
5 高血圧や高血糖になる
若い方にはあまり関係がありませんが、「高血圧」と「高血糖」も下がり腸と関係があります。
ずっと腸が下がったままでいると、高血圧症になりやすいと言われています。
というのは、腸が下がると腸以外の内臓もつられて下がり、「内臓下垂」の状態になります。
内臓下垂になると、内臓だけでなく身体全体の血流も悪くなってしまうのです。
本来あるべき位置からずれるのですから、内臓本来の機能はもちろん落ちますし、血流にトラブルが起こるのは当然のことです。
そして・・・
血流が悪いと、血圧は高くなります。
どうしてかといいますと、血流が悪くなると、血流量が少く勢いも悪くなるので、心臓というポンプが一生懸命に働いて血圧を無理やり高くして、全身の血の巡りを良くしようとするからです。
高血圧になると、心臓にはとても大きな負担がかかります。
また、普段から血圧が高いと、ちょっとしたことで血圧がさらに高まり、血管がブチっと切れてしまうこともあります。
例えば・・
腸が下がって便秘になっている人は、当然のことながらなかなか便が出ません。
すると排便時、急にいきむと、肺にあった血液が一気に心臓に送り込まれて、急激に血圧が上昇します。
このことで脳の血管に強い圧力がかかり、血管が切れて脳卒中になる危険もあるのです。
次に、高血糖も腸や内臓下垂影響します。
ずっと腸が下がった状態でいると、糖尿病になる可能性は高くなるのです。
それには「インスリン」というホルモンが大きく関係しています。
インスリンとは、すい臓が出してくれるホルモンのことです。
食事をしていて、血液中の糖の量が増えると、すい臓がインスリンを出して、血糖値の上昇を抑えてくれます。
実は小腸は、この「インスリンを分泌して」という情報物質をすい臓に送っているのです。
小腸に食べ物が入ってきた時点で、小腸から情報物質が送られる仕組みになっているのです。
ところが、腸が下がっていると、小腸の働きが全体的に低下してしまいます。
すると、本来送られる情報物質の数が減り、インスリンの分泌が遅れたりします。
反対に情報物質が送られ過ぎて、インスリンが多量に分泌されたりするケースも出てきます。
すると・・・糖のコントロールができなくなり、糖尿病が引き起こされるという事態になってしまう場合もあるのです。
反対に、腸が本来あるべき位置にちゃんととどまっていると、腸が穏やかに働いているため
幸せホルモンと言われる「セロトニン」が分泌
されて心が穏やかになり、血糖値も上がりにくくなるのです。
セロトニンがきちんと分泌されると食欲も過剰になりにくく、ドカ食いや、お菓子の食べ過ぎといった事態もさけることができるのです。
そんなことから、血圧も血糖値も、腸の位置が大きく関係しているといえるのです。
6 生理痛がひどくなる
内臓下垂や腸下垂が生理痛をひどくしているってご存知でしたか?
特に腸は婦人科系の器官と近いところに位置しており、腸の不調が婦人科系の器官に影響することは珍しくないことなんです。
子宮筋腫や卵巣嚢腫のような、婦人科系の持病がないのに生理の時には鎮痛剤が離せない程生理痛がひどいという場合、意外と原因は単純かもしれません。
例えば・・・
腸が下がることで引き起こされる血行不良
血行不良からやってくる冷え
等が、原因となっているケースが非常に多いのです。
また、腸と婦人科系器官の構造上の関係も無視できません。
腸が物理的に下がることによって、その下に位置する子宮が圧迫され、生理痛や不妊症をはじめとする、様々なトラブルが引き起こされることがあります。
こういった場合、腸をあげることで症状が改善することがほとんどです。
本来は受けなくてもよい重圧を、まるで予期せぬ方向から受けているため、余計な痛みが起こったり働きが鈍ったりするのは当然なのです。
ひどすぎる生理痛は、まずは必ず婦人科を受診して筋腫などがないかを確認しましょう。
放っておいても症状は改善しません。
そして、もし何の持病も見つからなかった場合は、内臓下垂や腸下垂が引き起こす痛みの可能性を疑ってみてください。
内臓下垂や腸下垂は、RENEの内臓アプローチ療法で改善することができますし、さらに簡単な運動で本来あるべき位置に戻すことができます。
ということで、内臓や腸が下がると、子宮などに思わぬ悪影響を及ぼすことを覚えておいてほしいと思います。
さあ、内臓!(腸)をあるべきところに戻す時がきましたよ!
さっと、内臓、とくに腸が下がるとどういう悪影響がでるかを見てきましたが、腸があるべき位置に戻ると、他の内臓も自然に引き上げられて元の位置に戻ります。
すると、全ての臓器がとっても良い感じで動き始めます。
数年、お目にかかっていなかったような「ぺったんこお腹」にも、久しぶりに出会うことができますよ!!
先ずは、プロの手を借りて「内臓アプローチ療法」で、内臓全体を引き上げましょう。
その後は、あなたの努力次第で、下がらない腸、下がらない内臓をキープできますよ!!
RENEでは、内臓を上げるためのメニューを3つ用意しております。
1 内臓アプローチ