リンパは、ともて流れる速度が遅くて滞りがちだということは分かっていただいたと思いますが、
リンパが滞る原因には何があるのでしょうか?
さらに、リンパが滞ると体に対してどのような影響があるのか?
それを解消するのにどうしてリンパマッサージが効果的なのか?
について、もう少し詳しく説明したいと思います。
リンパの滞りはどうして起こるの?
リンパの流れを悪くする原因としては、次のようなことが考えられいます。
1 運動不足
リンパのシステムには、血管のようなポンプ機能はなく、自発的に流れています。
なので、とてもとても流れが遅いため、身体を動かし、呼吸や筋肉の動きを利用して流を促進させる仕組みになっています。
そのため、運動不足だとリンパの流れが悪くなり、リンパを滞らせる原因になってしまうのです。
デスクワークが中心で毎日座りっぱなし・・・・
なかかな運動する時間が持てない・・・
という状況の方は多いと思いますが、2〰3時間に1度は手を止めて、背伸びをするなどのストレッチを行いましょう。
運動不足は、リンパの流れを滞らせるだけでなく、筋肉にも大きな影響を与えてしまいます。
運動をするとリンパの流れる速度は5〰20倍も早くなります。
リンパマッサージはセラピストの手により運動させるのと同じ効果をもたらすため、リンパの流れが非常に早くなります。
運動が苦手な方はリンパマッサージでリンパの流れを早めてあげましょう!
2 冷え性
多くの女性が冷え性を自覚していると思いますが、手足の冷えはとても辛いものです。
冷えは血流やリンパの流れを大きく阻害してしまいます。
体温の低下により、体液の循環に悪い影響を与えてしまうからです。
体温が1度下がると免疫力が5〰6倍下がると言われています。
免疫機能を司るリンパ液にとって、体温の低下はとても厳しい環境です。反対に体温が1度上がると免疫力は5〰6倍上がります。
RENEのリンパマッサージは、遠赤外線療法を併用しながら行うため、身体の体温をマッサージと遠赤外線のダブル効果で上げていくため、リンパ液の流れを早める効果が非常に高く、冷えとむくみを取り去ります。
3 ストレス
現代社会でストレスを感じない人はまずいないでしょう。
暴飲暴食も、毎日の通勤や通学も、身体は思った以上にストレスを感じているものです。
すとれすは免疫力を低下させます。
免疫力が低下することで、肩こりや風邪、口内炎などの症状に繋がる人も多いと思います。
ストレスは、まず全身の血行を悪くします。そのためストレスで血行が悪くなると、血液と密接に関係している(リンパは血液のすぐ隣にあり、血液の流れに合わせて流れています)リンパの流れも滞ってしまい、身体の免疫力が低下してしまうのです
4 水分不足
水分を適切に摂らないと、血液がドロドロの状態になる・・・という話はよく耳にすると思いますが、人間の身体は
子供が70%、大人が60%
水分からでできています。
リンパは血液と密接に関係しているため、血液の流れが滞るとリンパ液の流れも滞ってしまうのです。
しかし・・・・「1日2リットルの水分を補給しましょう!」 とは、良く言われる話ですが・・・
水分は「適切」に摂取する必要があります。
そうです「適切」にです・・。
というのは、最近の研究で水が細胞に吸収されるのには「アクアポリン」という水の通り道を通ることがわかりました。
このアクアポリンは分子の大きな水や、活性されていない水は通さないという性質があります。
なので、質の悪い水を大量に飲んだとしても、それは吸収されずに直接小腸まで行き、7時間もかかって小腸の壁から吸収されることになります。しかも吸収されるのはたった10%程度なのです。
そして、残りの90%はバロック水(糞尿水)として消化器官に残ってしまうのです。
沢山の水をただやみくもに摂取する時代は終わりました。
水を摂取する場合は、必ず質の良い良質の水を摂取しましょう。
ということで、リンパの流れを滞らせる原因は、「筋肉、血液、体温、自律神経」などに関係していることがわかっていただけたと思います。
リンパの滞りによって起こる影響
1 むくみで脚がパンパンになる
長時間のデスクワークなどで、同じ姿勢を続けていると、ふくらはぎがパンパンにむくんでしまうことはありませんか?
「むくみ」は本来、リンパ管に回収するはずの組織液が、回収されずに残っている状態です。
リンパ管を通れない体液が細胞の隙間にたまり、体内に余分な水分が溜まっていくことで「むくみ」が起こります。
2 セルライトが増える
さらに・・・
これがひどくなると、この水分が脂肪と結合してセルライトを形成します。
皮膚の表面を掴んだ時に、表面に凹凸したものがあれば、それがセルライトですよ〰
このセルライトは、脂肪細胞にコラーゲンが巻き付いているため、普通の脂肪よりも分解しにくく、簡単にはなくすことができません。
さらにセルライトは、脂肪細胞と合体して、どんどん肥大化していくため、リンパや血流の流れを阻害し滞らせるという悪ユンカンになってしまします。
3 慢性的な肩こりになる
老廃物には疲労物質が含まれているため、「疲れ、だるさ、肩こり、首のコリ」などが起こります。
肩こりは筋肉の緊張と血行不良が大きな原因です。
デスクワークや車の運転など長時間、同じ姿勢を続けているととても肩がこりますよね。肩だけでなく背中や腰も痛くなります。
これは、筋肉の緊張状態が続き、筋肉に負荷がかかって血流が悪くなるため、疲労物質である「乳酸」が溜まり始めるからです。
リンパは筋肉の動きを利用して流れると同時に、この疲労物質も回収して運搬していくのです。
なので、筋肉が緊張してしまうとリンパの流れが悪くなり、乳酸を回収することが出来ずに疲労物質が蓄積され続けてしまうということになるのです。
このことは、肩こり等を慢性化させてしまう原因にもなります
マッサージやストレッチなどで筋肉をほぐすと、一時的に症状が改善されたように感じますが、筋肉は全身鎖状に繋がっているため、同じ生活習慣を続けると、根本的な改善には繋がりません。
・・・とはいっても、仕事がある以上、デスクワークや長時間の車移動を避けられない人は多いはずです。
避けられない悪い生活習慣に立ち向かうには、自分で積極的にリンパケアを心がけるしかありません。
また、同時に筋肉のケアもとても大切です。
4 ニキビやシミの原因になる
リンパの流れが滞ると、お顔にも老廃物が溜まって「むくみ」が起こります。
さらに、お肌のターンオーバーが正常にされないため、古い細胞がいつまでも肌にたまったままの状態になり、ニキビやシミの原因にもなります。
「むくみ」を解消するには、身体を動かして筋肉を伸縮させたり、リンパ管に外から圧力を加えたりして、滞ったリンパ液の流れを良くしてあげればいよいのです。
たとえば、ホースの先をつまむと、水が勢いよく出るように、ストレッチやマッサージなどで筋肉を動かしてあげると、リンパ管が刺激され、リンパ液の流れも良くなります。
リンパ液の流れが良くなると、たんぱく質等の栄養素が細胞に行き渡り、臓器の働きが改善されるなど、新陳代謝が良くなります。
新陳代謝がよくなれば、ニキビやシミの改善にも繋がります。
リンパマッサージは、自分の手だけで、細胞レベルまで働きかけて新陳代謝を促す、最高の健康美容術になるのです。
2 リンパの流れを良くして細胞を活性化
意識的にリンパ管を動かす特殊な方法として、最も効果的なものに「リンパマッサージ」があります。
リンパマッサージを行うことにより、水分を含んでいた老廃物が回収されるため、お顔やお腹、ふくらはぎのむくみは大きく解消されます。
さらに、皮膚深部の浄化作用により、にきび、くすみ、小じわ、乾燥など、トラブル肌は内面から解消されていきます。
ゆっくりとした優しいトリートメントは、深くリラックスさせてくれるため、交感神経を鎮め、副交感神経を活発にするので、呼吸が深くなり、ストレスのケアにとても効果があります。
さらに、免疫機能を高めるなどの効果も認められています。
リンパ管は、皮膚表面にネットのように張り巡らされています。
それが順次、脇の下、鼠径部や首のリンパ節に集まり、静脈を経て心臓に戻ります。
リンパマッサージの方法を理解するために、よく例えられるのが・・・
高速道路を思い浮かべてみてください。
車の流れが悪い時に交通整理をするとしたらどうするか?
まず、渋滞している先頭車を動かし、順次後続の車を誘導します。
このことを例に例えて、リンパマッサージでは、次のような考え方がされています。
まず、首と鎖骨の間の窪みをマッサージし、次に胸部⇒腹部⇒鼠径部⇒脚にリンパの流れを活性化するようにマッサージしていくのです。
また、リンパ管は前述のとおり、皮膚表面に存在しますので、リンパマッサージは皮膚表面を撫でて、老廃物を擦り流すようにマッサージしていくのです。
(但し、RENEでやっている内臓アプローチは、深いところにある腹部リンパに働きかけますので、強い圧で行います)
下着の後がつくのは、リンパの流れが、下着によって遮られていることを示します。
それほどリンパ液は軽い圧で影響されてしまうのです。
強く圧を加えて奥の筋肉などをグイグイ揉むマッサージ方法とは違うのです。
ただし、レーネのリンパマッサージは、理学療法士が行うため、お客様の筋肉に問題がある場合、リンパマッサージに理学マッサージをプラスして行うケースがあります。
その場合は、筋肉にアプローチするため、通常のリンパマッサージの際の圧よりも強い圧でマッサージを行います。
ただし、これはあくまでも理学療法の1つである理学マッサージであり、リンパマッサージとは全く違うアプローチで筋肉のプロである理学療法士が行っていますので、ご自分でマッサージを行う際には真似をしないようにお願いしますね。
そんなことから、リンパマッサージは、やり方と方向と圧の掛け方さえ間違えなければ、自宅で、ご自分でもしていただける、とても効果的なマッサージになります。
自宅で自分で行うリンパマッサージの方法等については、RENEサロンで指導をさせていただいておりますので、是非、気軽にお尋ねくださいね。