「カラダが下がる?」
「カラダがたるむ???」
10代、20代のあたなは、「それって、いったいどういうこと?」って思われていると思います。
30代、40代、50代、60代のあたなたなら・・・
この言葉の意味するところを、痛い程実感されているのではないでしょうか?
ツンと上を向いていたはずのバストが垂れている・・・
ブラジャーをつけると、背中の肉がブラジャーの上に乗っている!!「これってハミ肉ってやつ!?」
ウエストが段々畑に〰〰〰
何も食べていないのに、下腹がぽっこり!!!
鏡の奥にいるあなたは誰? ほっほっほうれい線がある〰!!!!
なんて、ことを1つや2つは実感されている方は多いと思います。
えっ、全部実感している??
それは大変です~
でも、なぜ年をとるとカラダの様々なパーツが、こうして下がってくるのでしょうか?
運動をしているのに?
太っているわけではないのに?
実は、人のカラダを下げる大きな原因は
「内臓」
にあるんです!!
ということで、「内臓が下がるとカラダのあちらこちらのパーツが下がる」ことについて、今回から数回に亘りご説明していきたいと思います。
1回目の今回は、「腸」にスポットを当ててみたいと思います。
先ず、下の3つの項目についてご紹介しますね!!
1 カラダが下がる原因は腸にあった!!
2 ぽっこりお腹の中を覗いてみましょう。(小腸家族と大腸家族の役割)
3 腸が下がると痩せない
1 カラダが下がる原因は腸にあった!!
カラダが下がる場所で、一番「あぁ〰体が下がった〰」と感じる部位は、「お腹」ではないでしょうか?
もちろん、背中やお尻も、お腹に負けないぐらい下がっているのですが、見えない場所だけにあまり自覚症状がないと思います。
お腹の下がりは「内臓下垂」が原因なのですが、内臓の中でも特に「腸が下がる」と周囲の臓器やお肉まで一緒に下げてしまいます。
その理由は・・・
上のイラストを見てください。
腸は、内臓のかたまりのもっとも下方に位置しています。
なので・・・
そんな腸がずれると、肝臓や胃も下へとずれて行くことになるのです
これが内臓下垂の始まりです。
そして・・・腸が垂れ下がることで、身体のシルエットはどんどんと壊れて行きます。
先ずは、お腹の中の腸一家を覗いてみましょう~!!
下のイラストは、腸の様子をイラストにしたものです。
なぜ、腸が下がると内臓が下がり、カラダ全体が下がっていくのか・・・・
このイラストに答えがあるんです!!
腸は、消火用のホースと逃げおり、狭いスペースにグルグルと巻かれて収納されています。
腸の長さは「7〰9メートル」もあるのですが、こんな長いものが人間のあの狭い腹部というスペースに収まっているのですから、凄いと思いませんか?
こんなに長〰い腸ですが、実は、お腹の中ではブランコのように両脇しか固定されていません。
イラストの洗濯バサミの部分が、腸を支える筋肉になります。
あなたのお腹の中では、この2つの洗濯バサミ筋肉くんが、がんばってくれているんですよ〰
なので、なので・・・この洗濯バサミ筋肉くんが弱ると・・・腸のポジションは当然下がってしまいます。
便秘などでたまった便の重さに、筋肉が耐えきれなくて下がる場合もありますが、加齢などで筋力が衰えてしまうことも大きな原因です。
特に女性は男性に比べて、腸を支える筋肉が少ないと言われています。
さらに・・もう1つ腸が下がる原因があるんです!
腸は、構造的にも他の臓器よりも重力の影響を受けやすくできています。
たとえば、心臓や肺は、骨によって囲まれて支えられているので、内臓の上部に位置していてタレ下がりとは無縁です。
肝臓や胃、すい臓、脾臓も半分以上が肋骨に守られています。
ところが、サイドしか固定されていない腸って、垂れ下がるようにできているんです。
さらに、同じように骨で守られていない腎臓も、5センチくらいは簡単に下がっちゃいます。
なので、内臓下垂の鍵を握るのは「腸」なんです!!
腸を垂れ下がらないようにすることで、他の臓器が下がるのを防ぐことができます。
さて・・この腸ですが、医学的に言うと約10部位に細かく分類することができます。
腸というのは、これら10個の腸の総称のことを言うんですよ〰
よく聞くのが「大腸」「小腸」「十二指腸」などではないでしょうか?
この10個の腸は、
「小腸一家」 : 十二指腸、空調、回腸
「大腸一家」 : 盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸
と2つの家族に分かれています。
小腸一家は、効率よく消化をするために、家族で力を合わせて頑張っています。
小腸は、体の中でもっとも長い臓器といわれ、その長さは6〰7メートル位あります。
小腸一家のお仕事は
胃から送られてきた食べ物の栄養を無事に消化吸収すること
です。
この仕事を完璧に成し遂げるために、小腸ではさまざまな消化酵素が分泌されています。
次に大腸一家では、どんなお仕事をしているのか見てみましょう。
大腸は、下の図のとおり、小腸一家の外回りに住んでおり、右下⇒右上⇒左上⇒左下へと、時計回りにカーブを描いています。
長さは、全長約1.5〰2メートル位です。
大腸の家族は、小腸家族よりも多く、「盲腸・虫垂」「結腸」「直腸」の3世帯に分かれています。
大腸一家のお仕事は、
消化吸収された食べ物カスをため、便にしながら肛門へ運ぶこと
です。
「食べカスがきたな〰」
と気がつくと、大腸家族の全員が反射的に動きて、大腸家族のオリジナルの特別な運動を始めます。
それが「ぜんどう運動」です。
今サッカーのワールド杯で賑わっていますが、サポーター達が肩を組んで、まるで波の形を描くように身体をくねらせる「ウェーブ」の動きが、ぜんどう運動の動きに良く似ています。
小腸家族は「吸収」、大腸家族は「排泄」と、それぞれ全く正反対のお仕事をしているんですよ〰。
このように、大腸家族と、小腸家族の仕事内容は大きく異なるため、その構造も大きく違います。
2 ぽっこりお腹の中を覗いてみましょう?
内臓下垂になる原因の鍵は、「腸」にあることはわかっていただけたでしょうか?
ここで少し、ぽっこりお腹の原因となる「腸」についてお勉強をしておきたいと思います。
腸は、最近の研究でも人体にとってすごい役割を担っていることがわかってきています。
それについては、「RENEの健康情報館」(健康情報をお届けするRENEのブログです)でも、追々とご紹介していきたいと思いますが、ここでは10個ある腸のそれぞれの役割を簡単にご紹介しておきたいと思います。
① 小腸家族の役割
先ずは、小腸家族である「十二指腸」「空腸」「回腸」の役割からご紹介していきますね。
1 十二指腸
十二指腸は、小腸に入口に当たります。
後に続く小腸家族のために、出来る限り消化をしておこうと頑張っています。
多くの消化液やホルモンを分泌しています。
ただし、とっても繊細なので、ストレスを受けやすい臓器になります。
ストレスを受けると「十二指腸潰瘍」などになりやすいのは、十二指腸がとっても真面目で働き者であるがゆえに、ストレスを感じやすい性質をもっているからなんですよ〰・
2 空腸
吸収が得意で、栄養を吸収する効果がずば抜けて高いです。
優秀で仕事をするのが速いため、中身がすぐに空っぽのなります。
3 回腸
回腸の名前の由来は、「うねうねしている見た目」からついたそうです。
「パイエル板」という免疫の総合指令所があり、体全体の免疫の約60〰70%がこの回腸に集まっています。
② 大腸家族の役割
次は、大腸家族の役割紹介です。
1 盲腸・虫垂
謎多き場所と言われているがこの場所です。
盲腸の先端には6〰8㎝の長さの「虫垂」がついています。
現在「リンパ組織が集まって、生体を守る働きをしてくれている」という説が強まっています。
消化吸収には、あまり関係がありません。
2 上行結腸
大腸家族の中で一番の力持ちです。
回腸まで吸収されなかった食べ物カスを、ぜんどう運動で押し上げます。
ただ負担も大きく、現在「上行結腸がん」も増えています。
3 横行結腸
食べカスを「右から左に受け流す」という働きを担っています。
両端が固定された「吊り橋」のような見た目のため、もっとも下に垂れ下がりやすく、便秘の時などは形が変ってしまう場合もあります。
4 下行結腸
上から流れて来たものを受け流すだけの楽ちんな仕事を請け負っています。
「これから流すよ〰」という指示があるまで動かない怠け者。
「水分吸収」なおの最低限の務めは行います。
横行結腸とは、あまり仲がよくない関係です。
5 S状結腸
下行結腸から流れてきた食べ物カスの速度をコントロールします。
また、一時的に食べカスを溜めたりもします。
横行結腸や下行結腸とは違い、とっても働き者です。
けれど働き者でありすぎるがために、こぶし大になるくらいまで便を溜めてしまうこともあります。
6 直腸
S字結腸と同じく便を溜める仕事もするけれど、おしりの割れ目の上にある「排便神経」と協力し合いながら便意を操ります。
ごくごく、簡単に小腸家族の役割と、大腸家族の役割をご紹介しましたが、これらの家族がとっても仲良く生活していれば、「消化」や「排泄」がスムーズにいくのですが、そこはどこの家族も一緒です。
気が合わなかったり、喧嘩が絶えなかったり・・・・
腸が下がっていると、腸家族のテンションも下がって協力して働くことができなくなってしまいます。
とくに、この腸家族の中でも、とっても
仲が悪いのが
「横行結腸」と「下行結腸」です。
この2つが仲悪くなると・・・・2つのつなぎ目の連携がうまくいかなくなってしまいます。
「横行結腸」と「下行結腸」の境目はカーブになっていて、本来スムーズに流れるべき食べ物のカスが、このつなぎ目のところえ滞ってしまいます。つまり、つまってしまうのです。
「横行結腸」と「下行結腸」は、どちらもとっても怠け者で、あまり働きません。
そして怠け者同士仲が悪いのです。
下がらない腸を作るポイントは、この2つの怠け者達を、いかにしっかりと働かせるかにかかっているのです。
・・・といっても、どうしたらいいの?
ということになりますが、それには後ほど説明する「内臓アプローチ(内臓整体)」やリンパマッサージがとっても効果的です。
さらに、自分でしっかりと、腸上げ運動をしてもらうという日々の努力も必要になってきます。
そしてもう1つ、腸が下がるとやっかいなことがあるのです!!
3 腸が下がると痩せない
今、ダイエットにいそしんでいるあなた・・
とっても残念なのですが、腸が下がっているとなかなか痩せません。
なぜなら、腸が下がると腸の働きが悪くなうだけじゃなくて、次のような弊害が出てくるからです。
① 血流が悪くなる
② 代謝も悪くなる
③ むくみが起こる
④ 冷える
⑤ 老廃物が溜まる
⑥ 便が溜まる
これは、腸が下がると、腸の後ろを通っている大きな血管が圧迫されるからです。
なので、腸が下がり、それに引っ張れて他の臓器も下がっていると、ダイエットをしていてもなかなか痩せることができないのです。
また、現在は「腸内フローラ」を整えるなど、空前の腸ブームが起こっていますが、腸を綺麗にしても腸が下がったままだと、やはり痩せることはできませんし、冷えやむくみ等の不快な症状はついてまわりますし、カラダのラインも垂れ下がったままです。
今、腸内環境を整えるためにがんばられている方は、もうひと踏ん張りして、腸の位置をあげることにチャレンジしてみませんか?
さらに・・・もう一つ、腸や内臓のポジションが下がっていると怖いことがあります。
それは内臓とはアウェイに見えるカラダのあるパーツにも「垂れ下がり」の影響がしっかりと及ぶことです。
それは、どこかと言いますと・・・・
「たれ乳」
「たれた顔」
です。
えっ、腸からは遠く離れているじゃない!!
と思いますが、内臓も筋肉でできていますし、さらに私達の体を動かす筋肉にも繋がっています。
なので・・・、内臓が下がると、内臓と繋がっている筋肉も引っ張られて、胸やお顔が垂れ下がってしまうのです!!
背筋をピンとしてお腹の筋肉を伸ばすだけで、胸が一時的に上を向きますよね。
これは筋肉が埋もれていた胸を引き上げたからです。
この現象と同じで、内臓を引き上げると、それに繋がる筋肉も良い状態になり、筋肉にひっぱられて垂れていたお尻や背中等も上がってくるのです。
・・・・ということで、腸や内臓のポジションを元に戻してあげることは、とってもとっても大切なんですよ〰
今回は、腸の簡単な役割と、どうして腸が下がるかについてご紹介してきました。
結論を申しますと、内臓が下がる原因は腸が下がることなのです!
なので、いかに腸を下げないかが、内臓下垂を防止する・・しいては、身体全体のたるみを防止することに繋がります。
そして、この腸下垂、内臓下垂を食い止める、あるいは下がった腸や内臓を元の位置に戻すのに有効なのが、RENEで行っている
内臓アプローチ療法(内臓整体)
なのです。
内臓アプローチにご興味のある方は、ホームページの説明を参考にしてください!!
ということで、まだまだ腸は下げちゃいけない!!って記事を続けて書いていきますので、是非、読んでくださいね~