ご訪問ありがとうございます。
バンコクRENEスパ店長のトヨが、リーキガット改善(腸活)計画に取り組んで、2か月目に突入しました。
ひとりではくじけそうになるので、お店の常連さんや、お店の共同経営者である相棒のRさん(50代日本人男性)にも、「一緒にやろうよ~」と働きかけて、私の腸活につきあわせています。
でも、なかなか皆さん良い感じで健康になってきているのを感じてくださっているみたいであり、いずれ、ご協力いただいた方々の感想などもまとめたいと思っております。
といことで、リーキガット改善(腸活)計画の2か月目は、身体の代謝システムを「シュガーバーニング」から「ファットバーニング」に切り替えていくために、良いオイルを摂取するということにこだわる1か月にしたいと考えております。
そのため、良いオイル探しを行いながら、皆様には、代謝システムのこととオイルに関することをご紹介していきたいと思います。
その第一弾は、良いオイルを摂る1番の目的は「シュガーバーニングからファットバーニングに変えるため」という内容になっております。
シュガーバーニングとファットバーニングという聞きなれない言葉について、消化外科医の石黒成治医師や、アメリカのトップヘルスコーチであるドクター、アイザック・H・ジョーンズの著書や動画などから抜粋してご紹介しておりますので、是非、ご覧くださいね。
そして、今回の記事は、代謝システムに大きく関係のある「インシュリン抵抗性」というものの怖さについて紹介していきたいと思います。
人間の身体に備わっているダウンレギュレーション(下方制御)とは?
ダウンレギュレーションという言葉を聞いたことがありますでしょうか?
私は、石黒先生の本を読んで初めて、人間の生理作用の1つとしてダウンレギュレーションというのがあることを知りました。
ダウンレギュレーション(下方制御)
人の身体は、繰り返し行われる刺激に対して、過剰に反応しないようにするメカニズムが存在するが、それをダウンレギュレーションという
というものであり、
例えば、痛み止めや、下剤、睡眠薬などを服用している人であればわかると思うのですが、
「最初は効果があって良く効いたのに、繰り返し使用されるにつれて効果が感じにくくなってくる」
という経験をされたことがあると思います。
私は、警察官時代、かなりひどい花粉症に悩まされており、花粉の時期には必ず鼻炎薬を常用しておりましたが、だんだんと効きが悪くなり、効きが悪くなるたびに薬を変えたり、使用時間の間隔を短くしたりということを繰り返していました。
まさしく、この状態がダインレギュレーションと呼ばれるものなのですが、対処療法で薬を常用するとこのメカニズムに陥ってしまい、薬が効かなくなることのストレスも感じるようになってきます。
このメカニズムのことを知っていたら、花粉症に対する取り組みも違っていたと思うのですが、このメカニズムのことを知り、やはり対処療法には限界があったんだということを改めて実感しました。
薬や体内の神経伝達物質、そしてホルモンなどは、細胞に働くときに「受容体」とい呼ばれる部分に結合して反応します。
体内で過剰となった物質に対して体が起こす反応は、この受容体の数を減らして、細胞に刺激が伝わりにくくするように働くのです。
これは特定の刺激に細胞がさらされ続けないようにする生態防御のメカニズムなのです。
なので、対処療法で薬に頼るのではなく、本来は、症状の根本となる原因をつきとめ、その原因を取り除くための取り組みをしていく必要があるのですが、多くの人は、人体にダウンレギュレーションというメカニズムがあることを知りません。
なので、どんどん強い薬を求め、薬を飲む感覚を短くしてより多くの量の薬を摂取するようになっていくなんて、本当に恐ろしいことです。
このダウンレギュレーションが大きく働くものに、インスリンというホルモンがあります。
今回のテーマは、ダウンレギュレーションがインスリンホルモンに働きかけた場合、どのようなことが私たちの身体に起こるのかについて説明していきます。
ダウンレギュレーションがインスリンに働くとどうなるの?
もしあなたが、大好きなケーキを、毎日毎日食べ続けたらどうなるでしょうか?
もちろん、太りますよね~!
それどころか、もっと怖いのは糖尿病になることなのですが、どうしてケーキやお菓子を毎日食べ続けると太って糖尿病になっていくのか?
このことにダウンレギュレーションが大きく関わっているのです。
私たちが、ケーキやお菓子などの糖分を、1日に必要な摂取量以上に摂る続けると、摂取した糖質(ブドウ糖)が、常に血管の中にいっぱいになります。
前回お話しましたが、糖質をエネルギー燃料にするために細胞に届ける役割をしてくれているのが膵臓から分泌されるインスリンというトラックです。
糖質はインスリンというトラックに積まれて各細胞に届けられるのですが、毎日毎日、たえまなくケーキやお菓子を食べ続けると、インスリンも糖質を細胞に届けるために、ずっと出動していなければならいないオーバーワークの状態になってしまいます。
すると、ここでダウンレギュレーションが、インスリンホルモンに対して働くことになります。
ダウンレギュレーションが働くことで、細胞はインスリンの受動体の数を減らして、インスリンの刺激を受けにくくなるように働いてしまうのです。
つまり・・・インスリンが分泌される反応が遅くなり時間がかかってしまう・・・
という状態になるのです。
例えていうと、
今まで高速道路を使用していたインスリンというトラックが、ダウンレギュレーションが働くことで、受動体というチケットが減らされてしまい、高速道路に乗れなくなって、一般道を使用するしかない
という状態が起こるのです。
この状態のことを「インスリン抵抗性」と呼びます。
インスリンの反応が遅くなると、インスリンというトラックがやってくるのを待っている余った糖質は、当然、血液中に溢れかえります。
糖が溢れると当然血糖値が上がってしまうので、まじめで働き者の膵臓は「これは大変だ~血糖値を下げないといけない!」となり、インスリントラックをどんどん分泌するようになります。
このことにより、血液中では、糖分だけでなくインスリンも過剰になってしまうという状態が作り出されるのです。
つまり、この一連の状態である「インスリン抵抗性」になっている人は、食後の血糖値が下がりにくくなってしまうのです。
そして、さらに恐ろしいのはこの後です。
インスリンが働くことで、徐々に血糖値は下がりますが、インスリンがいつもより必要以上に分泌されているため、今度は血糖値が正常レベルを超えて下がりすぎてしまうと状態が起こります。
これを「反応性の低血糖」と呼びます。
反応性の低血糖は、だいたい食後2~3時間で起こります。
この時現れる身体の症状としては、
食後の強烈な眠気
ふらつき
身体のだるさ
手のしびれ
などです。
食後2~3時間経ったときに、このような症状を感じたことがある人は、反応性の低血糖の可能性があります。
さらに、食後でお腹が空いていないはずなのに何か食べたくなる人も可能性大です。
インスリン抵抗性は肥満を引き起こす
もう一度おさらいしますね。
インスリン抵抗性とは、
個々の細胞でのインスリンの感度が低下し、そのため糖分は細胞に入らず血液中を巡る
という状態のことになります。
このインスリン抵抗性には、上記で説明した反応性の低血糖を引き起こすだけでなく、脂肪細胞にも悪い状態を引き起こします。
実は、インスリン抵抗性になっても、脂肪細胞ではむしろ感度は低下しないのです。
そのため、インスリンは脂肪細胞に積極的に働き脂肪を蓄積させていきます。
その結果・・・どうなるかといいますと、インスリン抵抗性は肥満を引き起こすことになるのです。
* インスリン抵抗性が存在すると肥満のリスクが高い(DJ Pettitt et., Insulinemia in children at low and hight risk of NIDDM,1993<研究データ>)
さらに、この先には「肥満が進行すると、さらにインスリン抵抗性が悪化する」という、負のスパイラルが待ち受けています。
内臓脂肪をたっぷり溜め込んだ人は、どれだけたくさん食べても食後しばらく経ってから反応性の低血糖を引き起こすため、血糖値が必要以上に下がることでさらに何か食べたくなり、さらに食べてしまう・・・
という負のスパイラルにより、いつまでたっても肥満が解消することがないのです。
そのため、このインスリン抵抗性を改善しないまま、運動やトリートメントを受けるなどのダイエットを繰り返しても、いつまでたっても良い結果が得られないということになってしまうのです。
現在、処理できる能力以上の糖質を摂取することは、身体の老化を促進し脂肪を蓄えてしまうことになります。
なので、この糖質を処理する能力を上げるためには、糖質を摂らない時間帯をより長くすることが重要です。
以前にご紹介した間欠的ファスティングで、食べる時間と食べない時間をしっかり分けることにより、身体にインスリン抵抗性を改善する機会を与えることになります。
間欠的ファスティングは、一般的に行われている糖質制限とは違い、インスリン抵抗性を改善し、一番重要な栄養素である糖質を、より多く使用できる元気な身体に戻していくことが目標になります。
インスリン抵抗性が引き起こす肥満以外の怖い症状
インスリン抵抗性は、別名を「メタボリックシンドローム(症候群)」とも言います。
メタボリックシンドロームは、インスリン抵抗性が起こることにより引き起こされます。
メタボリックシンドロームで代表的な症状は、
内臓脂肪の増加、
肝臓脂肪の増加
といった脂肪の増加が第一に挙げられますが、これらは単に脂肪が多いだけにとどまらず、将来的な重大な健康被害の初期症状になります。
メタボリックシンドロームは、将来的に
高血圧、脂質異常、耐糖能障害などの他、心臓病を発病するリスクが高くなる
と言われています。
現在、心臓病や糖尿病、ガンなどの疾患は、体内に発生した慢性炎症によって引き起こされると考えられています。
この慢性炎症を引き起こす原因のひとつがインスリン抵抗性になります。
日本人は、欧米人に比べて肥満の割合は少ないのですが、インスリン抵抗性の割合は多く、BMI値が25未満であってもインスリン抵抗性を示す人は多く存在します。
特に、痩せているけれど肝臓に脂肪がついている人は、インスリン抵抗性を示す傾向が強いです。
さらに、私たちは年齢を重ねるごとに炭水化物(糖質)を分解・吸収する能力が衰えてきます。
消化酵素を分泌する能力が低下するため、若い頃と同じように食べていると腸に大きく負担をかけてしまいます。
また、過剰に摂取して細胞に吸収されないブドウ糖は、体の中で「糖化」という恐ろしい現象も引き起こします。
糖化については、また詳しくご紹介しますが、糖化が恐ろしいのは、
タンパク質や脂質に糖が結合してしまい、終末糖化産物(AGE)という物質を作り出す
ことです。
このAGEは、細胞の老化を促進し、炎症を引き起こしていきます。
現在、老化の原因として最も怖いのがこの「糖化」であり、AGEが体内で蓄積される場所により、アルツハイマー認知症や、心臓病、脳疾患、糖尿病、骨粗しょう症、シミ、シワなどが引き起こされると言われています。
なので、体内で糖化現象を引き起こさないためにも、インスリン抵抗性を改善することは非常に大切なことになります。
そして、インスリン抵抗性を改善するためには、腸内環境を整えていくことが非常に重要であり、腸内細菌の変化とも密接に関連していると言われています。
糖尿病患者と、健常人との腸内細菌を調べてみると、腸内細菌の組成が全く異なることがわかっています。糖尿病患者の腸内細菌は、炎症を引き起こしやすい特定の細菌が増加傾向にあるそうです。
このことは、4月から受けるドクター石黒の講座で勉強していくこととなるので、また詳しくご紹介できたらと思います。
さて、次回は、いよいよアブラについてご紹介していきたいと思います。
アブラの効能や摂取方法について、早く知りたい~!!
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