腸が垂れて慢性の便秘になると、とんでもなく恐ろしいことが起こります。なんと、身体からウンチの臭いがしてくるようになるのです。
私たちが普段食べているものは、食道から胃や腸などを通過し、やがて肛門から排出される仕組みになっています。
その過程で、腸内に棲みつく善玉菌・悪玉菌・日和見菌などが食べ物を発酵・分解するわけですが、実はうんちくさい口臭の原因は、ここで生まれていることがほとんどなんです!
腸内細菌(腸の中に住んでいる菌)が食べ物を分解すると、臭いのするガスと臭いのしないガスの2種類が作れらます。
臭いがしないガスは
窒素、水素、二酸化炭素、酸素、メタン
などあり、
臭いがするガスは
メチルメルカプタン、硫化水素、ジメチルサルファイド、アンモニアスカトール・インドール
などです。
本来、腸内環境が良好で、毎日スッキリ排便しているときは、口臭がうんちくさくなることはまずありません。
しかし、腸内環境が悪化して便秘が続いたりすると、腸に溜まったガスが血中に溶け込み、肺を通じて呼気がうんちくさくなってしまうのです。
また、「おなら」を我慢しても、同じ現象が起こるようになります。今回は、そんなあり得ないと思われるけれど、現実である、おそろしい話をしたいと思います。
その前に先ずは、排便までのメカニズムをお勉強したいと思います。
食べ物が排便されるまでのメカニズム
1 租借によって食べ物が細かく砕かれる
口に含んだ食べ物は、口内で何度も噛むことにより、飲み込める状態まで細かく咀嚼され、その後食道を通ります。
2 胃で消化される
粉々に噛み砕かれた食べ物は、その後胃に送られ、胃から分泌される強力な胃酸によって、固形物をドロドロに溶かします。
3 十二指腸に送られる
胃で消化された食べ物は、胃と地続きの30㎝ほどの長さの十二指腸へと送られます。
十二指腸では、胆のうから分泌される胆汁と、すい臓から出てきた膵液の消化酵素を混ぜ合わせ吸収を促進させてから、小腸に食べ物を送ります。
4 小腸で消化、吸収される
小腸の長さは6〰7メートルもあり、表面積はテニスコート1面分もあると言われているとっても長い臓器になります。
この長い小腸を通る間に、食べ物はさらに細かく消化され、身体に必要な栄養素を吸収します。
栄養素を吸収した食べ物の残りかすは大腸へ送られます。。
5 大腸で水分が吸収される
食べ物を口に含んでから大腸に到達するまでは、3〰4時間です。
大腸に送られてきた食べカスは、まだ水っぽくてドロドロしていますが、大腸を通る間にゆっくりと水分が再吸収され液状化から段々と固形状になり便に形作られていきます。
ちなみに、この過程で水分の吸収が不十分なまま肛門の手前にある直腸に達すると下痢になります。
6直腸に送られる
直腸は肛門の手前の部分に位置しており、便によって直腸の粘膜が押し広げられて、刺激が神経を通じて脳へと伝わり便意を感じ排便されます。
食べ物を口に含んでから排便されるまでには、24〰48時間かかると言われています。
おならを我慢すると大変なことになる
また、おならを我慢することにより、そのガスが逆流して口から放出されることもあります。
おならの正体はガスなので、このガスの放出を我慢すると、ガスのせいで肛門に圧力がかかって、腸がパンパンになって苦しくなり、腸から食道へと上がって来たガスが口から出てしまう・・・という結果なのです。
この逆流ガスですが、腸の壁に汚れをもたらし、吸収力を弱めるため、腸に食べカスがたまり、腸の垂れ下がりを助長することにもなります。
女性なら、人前でとてもおならはできませんよね〰。
そこでついつい我慢してしまいます。
このおならを我慢する日常が、ますますあなたの腸を垂れ下がらせていくことに繋がっているのです。
さらに、匂いと言えば・・・
腸が下がると、おへそからもウンチの臭いがしてくるようになります。
腸が下がると、腸の中に汚れが溜まっていきます。
すると血流もどんどん悪くなっていきます。
血流が悪くなると・・・さらに汚れが溜まり重くなり・・・腸がさらに下がっていく・・・
という魔のスパイラルが繰り返されます。
するとどうなるかといいますと・・
当然ながら、腸の中には悪臭(ガス)がたちこめて、その一部はおならとして排出されていきますが、おならとして放出されなかった悪臭は、腸の中が狭くなると、さまざまなルートを通じて外へ出ようと試みます。
先程、お話しした「口」から、ゲップや口臭となって外へ出て行きます。
そして意外なルートそして、おへそからもジワジワと悪臭が出て行くのです。
先日、お店に来られたタイ人の女性のお客様なのですが、ダイエットによりかなり痩せたものの、お腹が樽のようでくびれがないということに悩んでおられました。
このお客様、非常に言いにくいのですが、話せば口から悪臭が・・・身体全体からも悪臭が・・・・
そして、お腹周りの痩身マッサージをしようとしたらおへそからも悪臭が・・・・
という状態でした。
お体をチェックさせていただくと、内臓全体が垂れ下がっている「内臓下垂」の状態であったことから、先ず内臓アプローチをさせていただいたのですが、お腹に手を当てた瞬間に「ゲホッ」と凄い音がしました。
その後も、施術をするたびにいろんな奇妙な音が聞こえてきます。
本人にも聞こえていたようで、とてもびっくりされていました。
・・・ということで、彼女は腸内環境が非常に悪いと判断されました。
おそらく、腸内にはガスがたちこめていて、その悪臭がいたるところからしていたのだと思います。
まさしく、彼女の腸は「汚れでコーティングされている」状態だったのです。
内臓アプローチを受けた後は、状態が悪かっただけに変化も激しく好転反応も強く出たのですが、その後はとても体が軽くなったそうで、大喜びされ、フェイスブックにレビューを載せてくれていました。
・・・ということで、腸の垂れ下がりは、悪臭にもとっても関係が深いのです。
おならついでで、もう1つお話をさせていただきますと、音のしない「すかしっぺ」というやつも、実は曲者なんです!!
爆音のおならの方が体には優しいんですよ。
すかしっぺが良くでる場合は、便秘の可能性があります。
腸内に便が溜まっているので、スペースがなく、便の隙間をぬって、すかしっぺが出ている可能性があります。
もう1つ、分割でおならをするという、器用な技をもった方もいらっしゃいます。
分割でおならをして、1回のおならの勢いを弱めるという技です。
これは、腸をわざわざいじめているようなものなので、すぐにやめてくださいね。
分割おならをすることで、肛門の中にガスが溜まってしまったり、腸のどこかに負担がかかってしまったりして、様々なところにしわ寄せいくことになります。
RENEの内臓アプローチ
RENEでは、内臓の位置を本来あるべき場所に戻し環境を整える「内臓アプローチ」という整体をご提供させていただいております。
内臓の位置を本来あるべき位置に戻してあげるだけで、あなたの体には様々な変化が現れるはずです。